『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

雲の流れをみながら!夢の世界を彷徨って…

2014-03-09 12:42:52 | Weblog

 

                                     
   
            森の賢者フクロウ                        

       

     あなた

 昨日の空と違って青く澄み渡って何処までも白い雲が千切れて、また千切れた雲が繋がって…

 白い絨毯が「おいで!おいで…」しているみたい…

 柔らかい陽ざし…もうそこまで春がきて、交代する時をじ~っとまっている…そんな風に感じる今日の日。

 

 庭の雪もドンドン低くなって…

 じ~っと雲の流れを見ていると、本当にあの雲に誘われ乗ってしまいそうな…

 「ヤッホウ~ヤッホウ~」と、大きな声で呼んだらきっと声が届くような……

 例え声が届いても返事は帰ってこないとは思いますが…。

 心の隅っこで”憎いひと…”

 

 夢は夢…

 夢をみていると、みんな忘れて…何処の世界にも飛んで行ける…

 悲しい時・淋しい時・身体はここにいて、気持ちだけは飛んでいける倖せ…

 

 ひとりになると、色んな特技が身につくよ、「あなた羨ましい?」

 

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

 おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、

 ひとへに風の前の塵に同じ。

 

 遠くの異朝をとぶらえば、普の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、これらは皆、旧主先皇の政にも従はず

 楽しみを極め、諫めをも思ひ入れず、天下の乱れんことを悟らずして、民間の愁ふるところを知らざつしかば、久しからずして、

 亡じにし者どもなり。

 

 近く本朝をうかがふに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、これらはおごれる心もたけきことも、

 皆とりどりにこそありしかども、間近くは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人のありさま、伝え承るこそ、

 心も詞も及ばれね。

 

 あまりにも有名な「平家物語」の冒頭部分。

 今日はこの世界にどっぷり浸かり、しばし、夢の世界を彷徨って…きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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