『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

今日の日の帷は下ります…

2013-03-15 16:40:59 | Weblog

 

                

     あなた

  昨日は、行きつ戻りつ…の地吹雪のような寒い日でした。

   お彼岸がくるので「彼岸荒れ」って言うのでしょうか?

  そうこうしているうちに、午後からは晴れたので病院へ行って来ました。

  色々通らなければ、やはり春にはならないようです。

  今日の陽ざしは、だんだん春めいて…心なしか?庭の雪が少し沈んだようです。

 

   「春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」

  ほんの少しずつ、夜明けが早くなって窓のカーテン越しに、明るくなったのを感じます…

  だもの、清少納言のように感性の鋭い方は素晴らしい言葉の表現が出来る…

  今日は久々にお雛様の右近の桜、左近の橘を思い出し「田道間守」の唄を思いだしました。

  

   古代伝承上の人物。『古事記』は多遅摩毛理と表記日本帰化した新羅の王子,天日槍の玄孫といわれる。名は但馬(兵庫県)

国守を意味する。垂仁天皇に,非時香菓(時期ではないのに香りたかく実る果実)を求めよと命じられ,海のかなた仙境,常世国に

派遣される。10年を経て,労苦の末それを得て帰国したが,その前年に天皇は崩じていた。タジマモリは,果実を陵に供えその場に

泣して死んだ。これが橘(現在の橙あるいは蜜柑か)であるという。常世国の非時香菓は,不老長生を与えるとされたらしいが,それを

待っていた天皇はわずかの時差で崩じ,結局永遠の生を得た者はいなかったのである。

  何とも哀しい話ではあります。

 このように、歴史を繙いているときだけは、全てを忘れ、そのことに没頭できあなたの事忘れること出来ます。

 此の儘この世界にいようかしら?…置いてはくれませんよね…

 あなた

 日は長くなっても、今日の日はそろそろ幕が下ります。

 嫌いな夜の始まり…

  

 

 

 

 

 

 

 

 


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