お借りした 写真 如月の寒い月夜
あなた
とうとう如月です。一番寒い月…お陽さんはでていますが、すごく寒い冷気が頬にピリっと痛い…
如月を超えると春の音が静かに聞こえてくるような…待ち遠しい…
今日は町内会の除排雪の日です。
雪を運ぶ車のおと間断なく聞こえてくる…「有り難うございます」お寒いなか…本当にお疲れさま。
外へ出てはいけないと、言われているので、誰れ憚ることなく、家に閉じこもり、ただ、本と親しむ…
キラキラ輝くお陽さんは庭の雪を優しく包みこんで、「春はもう少しで、きますよ」って…そんな風に囁いて
いるみたい…
こんな穏やかな暖かい日が、もっともっと続いたら…嬉しいね。
在原業平
在原業平。伊勢物語の主人公「おとこ」 であると言われています。
平城天皇の孫 で素晴らしい才能の持ち主である
父は平城天皇の第一皇子・阿保親王、母は桓武天皇の皇女・伊都内親王で、業平は父方をたどれば
平城天皇の孫・桓武天皇の曾孫であり、母方をたどれば桓武天皇の孫にあたる。
血筋からすれば非常に高貴な身分だが、薬子の変により皇統が嵯峨天皇の子孫へ移っていたこともあり、
天長3年(826年)、父・阿保親王の上表によって臣籍降下し、兄・行平らとともに在原氏を名乗る。
故に、その生き方も、自由奔放であったと、言われています。
きっとそれなりの、苦しみもあったとは?思われます。
やはり、「薬子」の変が大きく影響されていると、思われます。
「薬子」の変とは
「桓武天皇(かんむてんのう)」の死後に起こった「平城天皇(へいじょうてんのう)」と
「嵯峨天皇(さがてんのう)」の抗争事件で、またそれまで権勢を誇っていた「藤原式家」が没落し代わりに
「藤原北家」が台頭するきっかけともなった事件で、
これに魔性の女「藤原薬子(ふじわらのくすこ)」が絡んでいるといった少々ややこしくて根が深い話です。
かいつまんだ、書き方ですが、長くて書ききれません。
世の中に たえて櫻の なかりせば 春の心は のどけからまし — 收錄於《古今和歌集》。
ちはやぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くゝるとは — 收錄於《古今和歌集》、《小倉百人一首》。
から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ — 收錄於《古今和歌集》。
名にし負はば いざこと問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと — 收錄於《古今和歌集》。
業平の代表歌より……
我が家の前の雪はまだ堆く積まれています。
まだまだ、かかるんでしょう…ね。
いま高校の教科書を開いています。
業平の「伊勢」の「渚の院」には歌が二つ詠みこまれていますね。ひとつはご指摘の~世の中にたえて桜のなかりせば~です。もうひとつは「散ればこそいとど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき」です。散るからこそますます桜は美しいのだと言っています。どちらも秀逸ですね。
春の桜が待たれます。
暖かくしてお過ごしください。
伊勢物語の「男」は、源氏物語りの「光源氏」と
は違うと思っています。
いずれにしても、あまり深みに嵌らない様に…
向こうのあ世界と今の世界を行ったり来たりしております。