2018-1012-ホトトギス
あなた
「ホトトギス」が咲いてきました
この花が咲きだすと秋も深まり
やがて来る雪に思いが飛んでいきます
一雨ごとに寒さがつのり
何もかもが淋しい…
僅かばかり残ってる庭の木
風もないのに葉っぱが
一片二片と…落ちてくる
眩しい…くらい良い天気
与えられた命です
一日一日を大事に生きています
昨日あんなに楽しかった事が嘘の様に
今日は淋しい
答えなんて出ないのに
それでも…
あれこれと考えています
『ちはやぶる かみよもきかず たつたがは
からくれなゐに みづくくるとは』 《在原業平朝臣》
秋の句です
日暮れはコトンとやってくる
また淋しい…夜とのお付き合い…
あなたと過ごした日々の
楽しかった事
思い思い出しながら～～…
きっとくる
明日を待ちます
あなた
先ほどリコから電話があり
あの娘の所へ泊まることになりました
楽しんできます
お留守ばんお願いしますね
今日は陽が射さず
薄暗い
こんな日の
一人は淋しくて
堪らないと思います
きっと
疲れて帰る事と思います
じゃ～
いって来ます
あなた
フウロ草が眩しい陽ざしの中
咲いてます
何処までも続く青い空
そんな青空に誘われ
外へ出てみる
じ～っと見てると
果てしない空に吸い込まれて
しまいそう…
もしかしたら
あの空の向こうに
あなたは居るのかも知れない…って
そんなふうに
思ってしまう……
風もなく
あったか～い
窓を開ける
「あなた見える」
この素晴らしい青空を見せてあげたい
心なしか
写真が頷いたみたい…
いくらわたしが
お喋りしても
聞いているだけの人
だから
グチグチと独り言が
続く～～…
わ た し…
独り言は
淋しいよ～～…
あなた
キラキラした秋の陽射しをいっぱいうけて
菊が輝いています
ナナカマドの実も赤く色づいてきました
それなのに…
やっぱり秋です
午後
昏くなってきました
午前中あんなに輝いていたのに…
日暮れ時みたいな暗さ
とっても寂しい昏さ…
昏いはずです
音もなく静かに
雨が降ってます
庭に
僅かに残った葉っぱたち
小さく震えています
そんな光景が侘しい～～
大粒の雨に変わりました
窓を打ち付ける雨
そんな
雨音をきいてると
どっと
淋しくなって～～…しまう
まだ
こんな時間なのに
はやく明るくなって～～
あなた
爽やかな秋日和です
ホッコリとあったか～い
今日はあなたの月命日
時間は変わらぬ速さで
動いているはず
なのに
あなたの前で独り言
やっぱり淋しい…んです
秋はいやがうえにも
寂しさをそそります
庭の花はほとんど
役目を果たし消えました
再び巡り合う日まで
英気を養い
「またあおうね～～」って…
神無月は淋しい…
そんな日の午後に
わたしは
身をおいてます
2018-9-27-ツキヌケニンドウ
あなた
夏の名残の「ツキヌケニンドウ」が一輪…
淋しい光景です
とうとう神無月です
流れる月日
今更ながら
刻（とき）の速さに…
戸惑っています
昨日も今日も良い日でした
恙なく過ごしました
あなたの前で
ブツブツ言いながら…
残り少ないカレンダーを
見ています
侘しい秋です
