(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p103より引用) かつて“品質とコストはトレードオフだ”とされていた時代があった。しかし、TQCにより、プロセスがきっちりデザインされ管理された結果、両者は両立し、“品質が上がればコストが下がる”というポジティブな関係になった。
上記の記述は、従来からの古い頭では「背反」だと思い込んでいたものが、実はそうではないという鮮やかな実例です。
後半部分を私の理解でもう少し噛み砕いていうと、
従来のやり方を「プロセス」という観点から整理しなおすことにより、「プロセスの改善」が「品質の向上」にも寄与したし、
「プロセスの標準化・シンプル化」が「無駄なコストの削減」にも寄与した
ということです。
同様のことは「セキュリティ」と「コスト」の関係でも言えるかもしれません。セキュリティの向上が余計な管理コストの抑制を実現するということです。
また、「販売」と「コスト」の関係でもありえます。この点は、効率的な販売活動を目指した「データベースマーケティング」や「CRM(Customer Relationship Management)」への取り組みがその具体的アクションの実例になります。