OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

変化と多様化

2005-10-25 23:23:56 | 本と雑誌

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p252より引用) “変化が常態”の時代だから、多様な価値観や経験を持った新しいスタイルのリーダーが求められている(富士ゼロックス:高橋秀明氏)

 「変化」するのが当たり前。
 こうなると、個々人としては、変化を素直に受け入れられる「柔らか頭」が重要になりますし、組織体の観点からは、千変万化の動きに柔軟に対応できるよう、バライティに富んだいろいろなタイプ(価値観・行動様式等)の人材が必要になります。個人としても組織としても「多様性」が求められるのです。

 ちなみに、「このような環境の変化にいかに対応するか」といったコンテクストで最近よく登場するフレーズがあります。

 「この世を生き延びられるのは、最も強い種でもなく最も賢い種でもない、変化に最もよく適応できる種である」

 非常に納得感のある内容で、これが「ダーウィンの進化論」で述べていることだとなると、私などは単純に「なるほど」と思ってしまいます。
 実際、このフレーズは、IT関係の大手企業やコンサルティング会社のHP、更には政治家の演説にも登場しています。

 が、(有名な話ですが、)この点、本当にダーウィンの「進化論」に記述があるか否かについては議論があって、少なくとも現時点では、「種の起源」には、それらしい著述、たとえば「It is not the strongest of the species that survive, nor the most intelligent, but the most responsive to change」というフレーズは見当たらないそうです。

 まあ、誰が言おうと言うまいと、語られている内容は的確に肝を押さえた正しいものだと思います。

コメント
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