2020年にテレビドラマとして放送、 2021年には映画として公開された作品です。
太平洋戦争末期に京都大学で行われた核分裂エネルギーを用いた原 子爆弾開発をモチーフにした物語で、着眼は秀逸ですね。
舞台が舞台だけに、 そのメッセージ性をどういう視点からどういう形で表現するのか、 なかなか難しかっただろうと思います。その点では、 正直今ひとつといった印象でした。
柳楽優弥さんのパートはもっと切り込んでもよかったですね。 他方、 三浦春馬さんが絡むシーンは中途半端な位置づけで残念でした。
キャスティング面では、そのほか、田中裕子さん、國村隼さん、 イッセー尾形さん、山本晋也さんとなかなかに多彩。ただ、 こちらも各々の持ち味を発揮し切るまでには至らなかったようです 。
強いてインパクトがあったのは、 有村架純さんの将来を語る台詞ぐらいでした。