イノベーション実現までには、幾重にも続く困難な課題があります。それに挫けず乗り越えていった成功者のエネルギーの源泉は何だったのでしょう。
イノベーションを生み出し続けた代表的企業HONDAのKey Wordは「夢」でした。
(p68より引用) あらゆるイノベーションは矛盾解消プロセスによりもたらされます。・・・
弁証法的に限りなく真実を追い求め、絶えずイノベーションを実現していくプロセスはしばしば壁に突き当たります。このとき、ホンダにおいて障害や困難を乗り越え、モチベーションを持続する原動力となるのが、「夢を追い求める」という企業理念です。-宗一郎が最も好んだ言葉が「夢」でした。「The Power of Dreams」というコーポレートスローガンにはその遺志が受け継がれています。
HONDAと同じく進取の気質をもつ企業としてはCANONがあげられるでしょう。
ちょっと前のCANONのヒット商品にデジタルカメラIXY DIGITALがあります。この開発にあたってもCANONらしさ、すなわちCANONとしての「美意識」があったと言います。困難な課題に取り組みつつも、これだけは譲れないという「価値観」をもつ、こういった一本筋の通った精神は、CANONのDNAとして受け継がれている「行動指針」に支えられています。
(p118より引用) キヤノンには行動指針として、自発(何ごとにも自ら主体的にとり組む)、自治(自らを管理する)、自覚(自ら置かれている立場、役割、状況をよく認識する)の「三自の精神」が脈々と受け継がれています。こうした美意識や行動精神はキヤノンの貴重な知識資産であり、一つの型をとして共有されているからこそ、絶対価値の追求が可能となるのでしょう。
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