原題は「One Small Step Can Change Your Life : The Kaizen Way」です。
邦題よりもこちらの方が素直でわかり易いですね。
デミング博士の品質管理手法と臨床心理学者としての知見をもとに、「変化に向けて、日々小さな一歩を実践する習慣」の重要性を訴えています。
「小さな質問」「小さな思考」「小さな行動」「小さな問題解決」「小さなごほうび」「小さな気づき(小さな瞬間を察知)」、この「小さな○○」というのが著者の主張の「肝」です。
(p48より引用) 変化を起こしたいのに行き詰っているというとき、たいてい大脳辺縁系がそれを台無しにしている。
大脳辺縁系には、差し迫った危機に対して行動を起こすよう身体に警報を出すという機能があります。それが「闘争・逃走反応」で、この反応が、変化しようという気持ちに対して、抑制方向の反応を生じさせるのです。
この反応を回避する方法が、「小さな一歩」を積み重ねることだと著者は主張しています。
(p52より引用) 小さな一歩を実践しつづけ、大脳新皮質が働きはじめたら、脳はあなたが望む変化に合わせた“ソフトウェア”をつくりだし、新たな神経経路を設けて、新しい習慣を確立する。あっという間に変化への抵抗感が消えはじめる。
最初の脳のハードルさえやり過ごせれば、それは習慣として定着・拡大できてゆくのです。
最初のステップは、自分への問いかけ(小さな質問)です。「小さな質問」を繰り返すことにより、脳は、それに取り組むような思考回路を形成するようになるというのです。
そういう下地をつくっておいて、次に、無理なくできるレベルの行動(小さな行動)に移っていきます。
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