おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

南アルプスの入り口

2008年08月11日 | 旅行

  ここは南アルプス市芦安の辺りの写真です。
  何故ここを訪れたかというと、白根IC近辺に用事があり、南アルプス市を訪れました。一仕事を終え、午後時間が余ったので何をしようか考えていた所に、数時間1本の割合で来る路線バスが来ました。暑さのせいもあり涼しさを求めて、僕は行き先の分からないバスに飛び乗ったのです。その路線バスの行き先に「芦安・・」?と表示されていましたが、全くこの辺りの知識がない僕にとって、そこがどこか分かりません。あまりに無謀ともいえる行動です。バスは僕を含め数名を乗せ、山に向かって登っていきました。しばらくすると「南アルプス街道」の標識が目に飛び込んで来ました。そうですこの路線バスは南アルプスに向かうバスだったのです。
 しばらくエアコンの効いたバスに揺られ、ちょっとした観光気分で車窓を眺めていました。すると僕の脳裏に嫌な考えが浮かんでしまいました。時間的に午後も半ばを過ぎ、バスは快調に登って行きます。あたりに家も点々とする中、このまま帰りのバスが無かったらどうしようと思ってしまいました。安易にバスに飛び乗った事を、少し反省したのです。その反面 登った物は必ず下ると、都合の良い定義を言い聞かせる自分がいました。
 バスは川沿いを登って行きました。途中一人のお年よりが運転手さんに、「ここで降ります・・」といいました。都会ではまず考えられませんが、田舎のバスは停留所以外でも停まってくれます。そのおばあさんはバスを降り、すぐそばの階段を登って自分の家に帰って行きました(実際に見ていませんが、そんな光景を思い浮かべます)気づくと辺りに小さな集落が有りました。僕は時々いろんな所に行きますが、山の中にポツンと一軒の家が有ったりします。それを見て思うのが、ここにも生活があるんだなと・・・。
 そして集落の真中でバスは停まり、どうやらここが最終地点らしいです。そこで甲府駅に戻る事を知り、とにかくホッとした瞬間でした。数分の出発の待ち時間に、南アルプスの入り口の空気を吸って見ました。そして僕と登山帰りのお客を乗せ、バスは甲府駅に向かって山を下って行きました。
 町や村が合併して、南アルプス市になった事は以前聞いていました。そして今回南アルプス市を訪れ、そして南アルプスの足元に触れて見ました。僕は登山に興味はありません。でも僕の記憶の中に、小さな南アルプスの思い出が出来ました。

 

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