おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

偶然に出会った、薪窯のパン屋さん

2008年08月20日 | パン

 福島県いわき市から仙台に向かう方法として、国道6号線の北上するのが一般的なルートです。しかし僕はこのルートは余り好きになれません?4車線の道がほとんど無く、信号も多いこともあり、時間によっては結構ノロノロ運転になってしまいます。そこで何度か通る度に、他にルートが無いか随分前にルート検索をしてみました。すると国道6号線から山側に入った所に、何度か曲がる事がありますが、福島県の北端の相馬市に抜けるルートを発見しました。このルートは山の中を走るので、信号も無く交通量も少ないです。山の中と言っても道は広く、アップダウンはありますが快適に走れる道です。
 そんな緑溢れる街道筋に、一軒のパン屋さんを見つけました。常磐道の四倉を出て左折し北に向かいます。コンビニエンスストアのある交差点左折し高速道路の下を潜ります。交通量の少ない県道35号線を進み、緩やかなカーブを曲がった所に何やら「営業中」ののぼりが目に飛び込んできました。そこには外観からしてお店が有る様子が無く、僕が見る限りただ赤いのぼりが立っているだけにしか思えません。しばらく進んだ物の、やはり気になって戻る事にしました。
 のぼりの前にジープが止まっていて、ちょっと違和感が有りました。そしてはじめ通った時に見落とした看板に薪窯ぱん工房 と書いてありました。「へ~パン屋なんだ・・・」と思いながらも、どう見てもパン屋という雰囲気ではありません。表にはジープが止まっているし・・・?とにかく看板の上の矢印の方に入って行きました。どう見ても普通も民家なので、様子を伺いながら恐る恐る進みました。すると建物の入り口に人影があり、思わず目が合ってしまいました。するとその人が「いらっしゃい」と声をかけてきました。僕の抱いているパン屋さんのイメージは、白い服装で白い帽子をかぶっているのに、その人はアーミー柄のズボンを履いた年齢不詳のおじさんでした。その時僕はピンと来ました。表に止めてあったジープはこの人の物だと。僕はそのパン屋さんらしくないおじさんの笑顔に誘われ、その建物の中に進んで行きました。するとそこには大きな窯があり、それはそれは驚きでした。そしてその前のテーブルに、オリジナリティ溢れるパンが並んでいます。改めて見渡すと、僕の抱いていたパン屋さんとは大きくかけ離れていて、パン工房の作業場の片隅でパンを売っていると言った感じでした。でも看板を掲げているだけの事はあり、しっかりしたドイツパン(ライ麦パン)やソーセージの入ったパンなどが有り、山の中の本格的なパン工房です。僕いはそのドイツパンを買い、車の中で食べました。表面は見た目どうりしっかり固く、しかし中はモッチリとして凄く香ばしいパンでした。

             冥加パン工房の看板.jpg

 後に家に戻ってこの 冥加薪釜ぱん工房 を調べて見たところ、本来は週末のみの営業(定休日が月曜~木曜・祝日)のはずが、僕は訪れたのが水曜日?お盆の時期なのか何故か営業・・・?そして薪窯パン工房の横に小さく書かれた冥加の文字?ここのお店の名前と思いますが、あの薬味に使われるミョウガのことですか?増井悟郎著の華光会発行「冥加について」によると、「冥加とは凡夫の目には見えなくても、私共が受けている仏祖のご加護のこと」と書かれていますが、そこまで深い意味があるのでしょうか?後で考えると疑問が残ります。そこまで考える必要は無いと思いますが、ここの住所が福島県いわき市大久町小久極楽沢8-3ですが、極楽とはやはり仏様と何か関係があるのでしょうか?
 確かにお盆の時期に、何か不思議な出会いをした気分です・・・でも何で営業していたのだろう・・・これもめぐり会わせなのか?ただたんにあのレンジャー風のご主人の気まぐれだったりして、ハ・ハ・ハ・・・?


 

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コメント
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