たい焼きを探しに、東京都港区に来ました。
東京都港区といえば、六本木ヒルズ・虎ノ門ヒルズや東京ミッドタウンなど、東京23区の中でも一際賑やかな場所です。「えっ!そんな場所にたい焼き屋があるの?」と思われる事でしょう。そのお店は港区赤坂にあり、去年(2024年)オープンしたばかりのたい焼き屋さんです。
お店の最寄り駅は東京メトロ千代田線の赤坂駅になりますが、東京メトロ南北線の溜池山王駅の10番11番出口も近いです。僕は溜池山王駅11番出口を出て、赤坂駅方面に向かって歩いて行きました。そして少し行くと左カーブになり、そこから100m歩いた左側に、今回のたい焼き屋さんがあります。
お店の名前は、奥萬屋さんです。
実はこちらの奥萬屋さんですが、以前は大阪市中央区にあり、なんばと鶴橋の間くらいにお店がありました。大阪から東京に移って来た奥萬屋さんは、暖簾分けでもフランチャイズチェーンでもなく、お店その物を東京ど真ん中にオープンさせたようです!
店内に入ると、カウンター席とテーブル席が設けられた、たい焼き屋にしては広い空間でした。入り口の左の所でたい焼きを焼いていて、そしてお店の奥に厨房が見えました。奥萬屋さんはたい焼きだけでなく、ドリンクなどその他のメニューも用意されています。
早速たい焼きを注文しますが、奥萬屋さんのたい焼きの種類はつぶあん・カスタード・おかず系があり、その3種をベースにそれぞれ違う味のたい焼きがあります。
つぶあんを例にとると、昔ながらの鯛焼き・お磯鯛焼き・京風鯛焼き・おフランス鯛焼き・古代ローマ鯛焼きの5つです。
この中から何を選ぶか。昔ながらの鯛焼きは、自家製つぶあんの正統派たい焼きで、これは決まりです。そしてもう1品を何か…。一番気になったのが、名前のインパクトから古代ローマ鯛焼きです?これは自家製つぶあんとラムレーズンが一緒になったたい焼きのようで、他で食べた事ないコレにしました。
ちなみに残りの3つは、お磯鯛焼きはつぶあん+伊勢志摩産の青さ海苔・京風鯛焼きはつぶあん+シナモン・おフランス鯛焼きはつぶあん+クリームチーズといった、他には無いであろう奥萬屋さんオリジナルのたい焼きです。
実は京風鯛焼きが気になり、どのような味なのか尋ねると、生八ツ橋のような感じだそうです。だから「京風」なんですね!
たい焼きを2つ注文して、焼き上がるのを店内で待つ事にしました。その間あらためてメニューを見ると、「たい焼き屋が本気で焼いチーズケーキセット」や「たい焼き屋が本気で作った珈琲ゼリーセット」などがあり、だから奥に厨房がある訳ですね。ところで「本気で」とはどのような物なのか、ちょっと気になりますね。
すると約10分弱で、たい焼きが焼き上がりました。僕はテイクアウトで注文したので、熱々のたい焼きが入った紙袋を持ち、お店を後にしました。
奥萬屋さんから少し歩いた所に公園(氷川公園)があり、そこのベンチに腰掛けてたい焼きを食べる事にしました。
まず最初に昔ながらの鯛焼きを袋から出して、たい焼きの頭をがぶりとかじりました。たい焼きの表面がサクッと、中がモチっとした薄皮の中に、つぶあんがたっぷり入っていました。
自家製つぶあんは甘さ控えめで、甘さより小豆の味が勝っていました。最初はさっぱりとした甘さですが、食べ進めるうちに甘味が増してくる感じで、とてもおいしい自家製つぶあんです。
次に古代ローマ鯛焼きを食べました。こちらも薄皮の感じは同じですが、少し時間が経った為か、生地がしっとりやわらかくなりました。その中に自家製つぶあんと、写真では観にくいですがラムレーズンが入っていました。
食べていると、グニュっとしたレーズンの食感がありました。ただ甘さ控えめの自家製つぶあんでも、中に潜んでいるラムレーズンをかじるまで、その存在がわかりません?でもラムレーズンをかじると、ジュワ~と自家製つぶあんの風味を変化させます。どちらも甘味が強くないので、なんとも表し難い味わいになります。これが「古代ローマ」と名付けた理由なのでしょうか?
奥萬屋さんのホームページを見ると、「美しい国 伊勢志摩から来た 鯛焼き」とありました。三重県の伊勢志摩から大阪に移り、そして東京でこのおいしさを、多くの方に味わってもらえる事でしょう。
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