日本全国に数多くの喫茶店がありますが、現在個人の経営する喫茶店の中で、こんなにも日本全国からお客さんが来るお店は他に無いと思います。ある意味不況知らずのこのお店、場所は名古屋にありますが、決して場所柄だからという事だけではありません。ここに来るお客さんの目的がみんな一緒なのです。
最近結婚発表した大泉洋さんの事は、皆さん知っていると思います。北海道限定タレントの彼を、ここまで全国的タレントにしたのは大泉洋の実力もありますが、その影にはいろんな人の存在があります。その中で唯一彼と共に歩んで来た人というと、HTBの藤村ディレクターの存在が欠かせません。今回ご紹介するカフェレスト ラディッシュは、実は藤村ディレクターの実家なのです。という事は、ここに来る人たちは、「水曜どうでしょう」のファンの方々なのです。
JR 及び地下鉄の鶴舞駅の近くにこのお店はあります。僕が訪れたのは午後3時前くらいで、まだランチを食べてない僕は、カフェレスト ラディッシュで何かを食べようと思っていました。人通りの少ない路地を歩いて行くと、街の喫茶店と言う感じのお店が見えました。そうそう「水曜どうでしょう」の甘い物対決で登場した、見覚えのあるあの藤村Dの実家のお店です。1ファンとして来た訳ですが、営業中の文字が見当たらないこのお店に入るのに躊躇していました。ホンと昔からある喫茶店のようでで、店の中は少し薄暗い雰囲気です。とにかく勇気を振り絞って店の扉を開けると、「いらっしゃいませ」の一言に一安心。数組のお客さんがいたので、ほっとしてテーブル席に座りました。外見とは違い、店の中は広く、これぞ街の喫茶店と言った感じです。が一つだけ違うのが、ある一角に見慣れたグッズコーナーがありました。そうですあれが「水曜どうでしょう」のコーナーです。やはりファンと思われる方が、すでにそのテーブルに座っていました。とにかくお腹が空いた僕は何か食べようと思いましたが、すでにお店のランチタイムが過ぎていました。すると店員さんが、「ランチでいいですか」と言ったので、僕は思わず「えっ!」と思い、時間を気にして「大丈夫ですか」とたずねたところ、大丈夫という事なのでランチメニューのエビ丼を注文しました。店の雰囲気を堪能していると、奥で年輩の女性が一生懸命働いていました。あれが噂の藤村Dさんのお母さんとすぐに分かりました。ただその時お店での僕の存在は、仕事途中のいちお客でした。
ランチメニューという事で、エビ丼の登場はそれ程時間がかかりませんでした。エビフライを玉子でとじたエビ丼、やはり名古屋という事もあり美味そうですが、ランチにしてはなんか量が多いかな? エビフライも大きく、空腹状態の僕には最高のランチです。それに添えてあった味噌汁も、なかなか美味しかったです。ここで気がついたのですが、このお店では割り箸ではなく普通のお箸です。エコという事もありますが、何となく家庭的な感じを受けました。
締めにアイスコーヒーを頂き、時間も時間なのでお会計をする為にレジに向かいました。そして折角なので、グッズの写真を撮ろうと、店員さんに伺いをたてた習慣、空気が一変したのです。「あれ、ファンの方ですか?」と聞かれ「はい」というと、「ちょっと待っててください」と言われました。何が起こるのかとその場に立っていると、奥の厨房からお母さんが顔を出しました。ご挨拶しようと厨房に向かうと、「もう一回座って」と店員さんに言われました。場の雰囲気を感じて「いや~お構いなく」と言うと、「かあちゃんの命令なので・・・」と僕は半強制的に水曜どうでしょうコーナーの席に座らされました。嬉しい反面 僕はどうしたものか戸惑っていると、置くからお母さんが出て来てくれて、わざわざ僕の為にデザートを作って来てくれたのです。小柄なお母さんは、嬉しそうに「時間ありますか?ゆっくりしていって」と言ってくれたのです。お店の店員さんも、元々どうでしょうファンの方々で、ここで働いている経緯を話してくれました。その頃にはお客は僕一人でしたが、ただすでにお客という扱いでは無く、昔からの知り合いの所に来ている雰囲気でした。ファンの方々が又来たくなる気持ちわかります。
残念ながら、ファンの必見の小倉トーストを食べていないので、今度行った時には是非食べたいと思います。今日は母の日と言う事で、藤村かあちゃん元気で仕事頑張ってください。また行きま~す。
2017年 追伸
現在は閉店してしまいました。でもファンにとって、この場所はいつまでも残り続けている事でしょう。
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