せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

神奈川の住まいと森林づくり支援事業

2013年06月11日 | まちづくり

神奈川県建築士会を通じて入って来た情報を一つご紹介。

県産木材使用支援型助成住宅への助成金。

25年度の助成戸数は25戸。補助額は使う木材量に応じて10万円~30万円。

神奈川県民の3,926,254世帯(平成22年の国勢調査の推計人口より)に対して
たったの25戸。

もし、全世帯が手を上げたとしたら?0.000636%の確率。

これは、何を意味しているのか?

1)一定の助成金額の消化から導き出した数値。
(場当たり的政策なのか、継続する為の初期投資なのか?)
2)県産木材を使いたいというユーザーなどほとんど居ないから。
(需要が見込めない)
3)県産木材を多く使いたいと言われても困るから。
(供給体制が出来ていない)

さぁ、どれでしょう?

MKの考察では、・・・

どれもでしょうね・・・。

数年前に県産木材で住宅を建てようと思って県産木材活用の工務店リストで当たったら、某工務店が年1棟分確保してます。ということでした。

のけぞりました。使えませんでした。

その当時からしたら、25戸分とは、成長を感じます。喜べる数値ではないですけれど、意識が変わって来た、行政も真剣に考えて来たと前向きに取りましょう。

頂けるものは、活用しましょう!県産材を使うことが地域貢献です。
保険などの条件付きですが、

MKdsのニュースページにアップしましたので、そちらを参考に。

http://www.mk-ds.jp/news/2013/06/611up.html

H26年3月31日までです。(申込戸数に達したら終了)

消費税アップ前の駆け込みものづくりと共にお勧めします。



税金と植林と

2013年06月11日 | インてリア

熊本にて早朝散歩コースの杉林が、昨年から暫くの間、伐採されていました。

宅地開発が進むのか?、道路が出来るのか?

との予測を裏切り、そこには、この春、植林がなされました。(看板は立っておらず、散歩時には、人気もなし)

植えられた苗木は20センチ程でしたが、初夏には50センチ程までに成長。
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植えられた木は、、、葉っぱを見ると、それはクヌギのようです。

カブトムシが大好きなあの木です。

私は、製材された木の木目は仕事柄どの樹種か概ね予想がつくのですが、実際に植わっている樹は、何が何だか分からない。というのが正直なところでした。

子どもの時は、、、海辺と街中に住んでいたからです。

山登りもそこそこした方ではありますが、樹の名前って教えてもらった訳でもなく、何となく知っている程度。そこで、2010年の増補改訂版「葉で見わける樹木」を愛用しています。

これは、かなり便利です。ほぼ何の樹か、たどり着きます。

その前は外構での設計で緑の計画をする時に「日本の樹木」

を愛用していました。こちらもなかなかに良い本です。コンパクトにまとまっているので、調べやすさは抜群。フィールドワークには「葉、、」の方が役に立っています。

前置きが長くなりました(笑)。

そう、ご近所が急に伐採され、植林された理由が6月3日付けの地元新聞で分かったからです。

「森林環境税」は全国33県が導入しています。新たに導入を検討している自治体もあります。

横浜に住んでいるときも「みどり税」なるものを払っていました。

その中でも、熊本は、全国初の試みとして、「傾斜地や山奥の民有地での強度間伐。スギヒノキの4割を切り倒し、日光を入れ、広葉樹の育成を促し、自然に近い混合林に戻して行く」とあります。

その事業の一環ではないかと思うのです。

木製いすや机を購入するときの保育園や幼稚園への助成もあり。

神奈川でも、引越して来る前に内装を木質化するのに助成金は社会福祉法人に出ていましたね。

利用が進んではおらず(手続きがめんどうな割に額が小さいのと、広報が進んでいないためと思われる←MKの考察)お役所の方が、嘆いておられました。

ユーザーの需要と木材のパイプは繋がりにくいのです。

今後の税金の使い方は、場当たり的ではなく、もっと流れを創りたいものです。

また、このような大掛かりな間伐。間伐というより開発に近い。これが未来の混合林のイメージなのか・・・疑問。実際に政策のビジョンを確かめてみないとですね。
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いずれ森林組合などを訪ねる予定。(関係者には微妙なことを言われているので、訪ねるのには根回しが必要)順を追っていくことを、さすがに男性社会に長くいるので、分かりかけて来た?まだまだ?な今日この頃です。

追伸:先週書きかけのブログを一週間遅れで掲載。

こどもが学校の支度をしている合間にとか、ちょっと仕事の手を休めてとか、合間合間に書いているので、upしそびれることもしばしば。こどもが一人で寝てくれれば、その後に机に迎えるのですけどねぇ。