せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

怒りを感じる時

2013年06月17日 | まちづくり

怒りというのは、身体にとても良くないです。自分への攻撃になります。

更に、私は完全に「肝臓型人間」=怒り、でものごとを考えてしまうタイプ。

人の考え方の癖は、実は臓器の特徴に関係すると、五行陰陽説を取入れている整体師の寺門 琢己氏の本で知り、(←20代、身体を壊した時)怒りで物事を考える人間は、肝臓が強く、さらに肝臓に負担が行くとありました。「悪循環は、酒量が増えるってやつです」

それ以来、「怒り」を貯めない、怒らないと心がけて来ました。

かなり気をつけているのですが、やっぱり怒ってしまいます、笑。

こどもにも、怒ると恐い。と言われています。

腹の底から怒りますからね(私の怒りに遭遇された方はご存知の通り)

普段、ぽわわ~んとしているので見えない、信じられないと言う方も居ますが、理不尽なこと、道理として間違っていること、無責任なことに関しての私の怒りは半端じゃないです。自分でも自分が暴走しそうで恐い、笑。

前置きが長くなりましたが、今日はその日でした。

またまた、建築の公募型プロポーザルに参加出来ないことが分かったからです。

昨日のアートポリスのシンポジウムに参加したのは、天草市庁舎の新築工事の設計監理者を公募する、市長の熱意を聴く。という場だったからです。今朝、県庁のHPに応募要項がアップされるからということで早速チェック。

条件は、1000m2以上の市庁舎の設計経験者

経験していないと参加すら出来ない。

学校建築も然りでしたね。以前ブログで書きました。今、公共建築はほぼそうなっています。

もしかしたら、アートポリスも新しいテーマになったのだから、システムも変わったのではないか?の期待は裏切られました。

天草は生まれ育った場所。あの海の香り、風の心地よさ、夏の暑さ、すべてこの身体に刻まれています。

市庁舎のイメージもどんどん湧いて来ていたのに、、、悔しいです。

更に熊本で開業して2名以上の建築士が居る設計事務所と組むというのが条件です。

これは何を意味しているかというと、一定規模以上の設計事務所という条件になる訳です。

先日拝見した現場もアートポリス事業ですが、東京の建築家+熊本の建築家数名で動いています。

なぜ、そうなっているのか、これで腑に落ちました。

結局は、アイデアは都会ものを、でも地元にもお金を落とさなくては。という構図です。

何か、おかしいと思いませんか?

こういうことを書くと業界に居られなくなるかもしれませんが、今日は怒っているので書きます。

行政は、地元の建築家の力を信じていない。地元もそれに甘んじては居まいか?

公共建築が少ない中、著名な建築家にも涎ものの公募。しかし、市庁舎の経験者となると、一部の建築家&ほぼ大手の設計事務所になってくると思われます。

それがアートポリスなの?

がっかりしているのは、私だけではないはず。

いま、全国の建築家がため息をついていることでしょう。

以前、日本建築家協会も、国土交通省に陳情していて、回答は安全志向にならざるを得ないという対談も読みました。

チャレンジを許されない国と故郷への失望。

今日会う友人(←九州の建築家)とは、実は条件が出たら、この公募に一緒に参加しようと話しをするつもりでした。

怒りを聞かせてしまうと良くないので、ここに記して、気持ちを切り替えて会いたいと思います。

ということで、また違うチャレンジに取り組みます。