続きです。
素晴らしい点
1)障害の違うこども達の交流がとても自然に行われていること。
肢体の子のホームルームの司会を知的のこどもが担っているなどのエピソードも。
運動会の時の助け合いも素晴らしかったそうです。
2)元の施設の特徴を最大限活かしていること。
両サイドに教室があった形式だったために、廊下が広く車いすが通るにはぴったり!教室の大きさでトイレを作っているために、ゆとりが出来ており使いやすい。
↓トイレもひと教室分のスペースで納めているので広々として使い勝手が良い。ただ、まだ男女別れていないのが現実。これは分けて行きたい今後の課題。
もちろん、プレイルームに余計な構造上の柱があったり、完璧という訳にはいきません。それでも、この施設活用が、地域の活性化に繋がっていることは間違いありません。
パン工房は営業許可も得て、隣接するコミュニティハウスで販売し地域交流も活発。次はカフェを作ろうという意気込み。
地域で子育てしているという温かな雰囲気を多いに感じられる場所でした。
今、熊本でも過疎化対策をどうするか?という厳しい局面を迎えています。
この地域も高齢化での小学校の統廃合が背景にあります。
この人と、教育と、循環する仕組みをぜひ、世の中に発信して行きたいと思いました。良いシステムに会うとすぐ、本にしたい!と思ってしまう今日この頃。
今は、ネタを沢山集めています。アイデァは実現します。(←最近の柿本の誓い)
話がそれましたが、この見学会で得たのは、障害と建築という視点だけではなく、まちと学校のありかたです。
過疎化対策は、こどもが地域から愛を持って育てられているという実感が得られれば、こどもは故郷に帰って来るということです。
この地域の高齢化が進むマンションも、子ども世帯が結婚して戻って来ている。先生の教え子が帰って来ている。というお話を伺い、人、自然、施設の3点セットの良い環境には、人は集まるという確信を得ました。
この3つのキーワード、さまざまなまちづくりに生かしたいと思います。