せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

建坪が小さいと・・・

2009年02月14日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

建坪が小さいと・・・

さて、春一番が吹いた後は、本当に暖かな陽気で今日は汗ばむくらい。

先週の見学会に来て下さった設計の方から、近いのでどうぞと、ある生協の住宅の見学会の案内をもらい、お礼も兼ねて見学に行く。

規模が、今計画している住宅に近いので、建坪が小さい時の参考になればという思いもあった。

生協の組合員の方が多くいらしており、ちょっと中に入るのも至難ではあった。

食にこだわれば、当然住まいにもこだわるという顧客の方々なのだろう。説明や質問もそこで熱心に行われていた。

建坪が小さいときの解決方法として、スキップフロア(階段で中2階などを作る)があるが、今日の住まいはまさにそれ。容積対象外の納戸を設けたり、ロフトを子ども室に取り入れたり・・・。

しかしながら、どうしても空間が細切れになるので、広さを感じることが難しい。
建坪が小さくても、伸びやかな空間を創れないものかと・・・

今日の見学会で逆に今回の計画のテーマを与えられたようで、そう言った意味で大変参考になった。


たまにはカツを!

2009年02月11日 | ワーク・ライフ・バランス

今日は来客にケーキを頂くなどして楽しく過ごした勢いで、夕食づくりも気持ち良く出来る。(取りあえず、やらなきゃならない仕事は頭の隅に置いといて)

料理はしんどい作業と思うか、楽しみと思うか、実は紙一重。

仕事で本当に疲れている時は、まったく手がつけられないが、やたらと忙しい時(図面のアップが迫っていたりする時)は妙に手の込んだものを作ってしまいがち。仕事の気分転換やストレス解消にもなっていたりする。

ここのところ、ちょっと帰宅が遅く、手抜き又は外食になってしまっていたので、家族への「ごめんね」も含めて、新メニューに挑戦。

美味しい豚モモスライスを買っていたので、いつもの生姜焼きではなく、ネギ味噌を挟んだトンカツに。

090211 コンパクトキッチン上でも重宝するのがこの右側のステンレスバット。ボールは重ねても収納の場所を取るが、これは使う時はきれいに並べられて作業効率が良いし、収納の時も高さが数センチとコンパクトにしまえる

何でもそうだが、気持ちよく使える道具は、気持ち良く創作出来る(=効率、心のゆとり)

そう、効率の良い空間は、気持ち良さも生み出すのよね~などと料理をしながら、住まいや空間づくりにすぐ結びつけて考えてしまう(職業病だね)

さて、家族の感想は・・・「不思議な味だけど妙に美味しい」残さず食べてもらえたので、まずまずだったのでしょうか。


土地政策

2009年02月10日 | まちづくり

昨年知り合った方から「土地政策」に関する著書を頂く。 

といっても秘書の方が手配して下さり、送り主の名前すら封筒にはない。

贈呈という形では、賄賂と取られかねないということかもしれないとその辺りの配慮に脱帽しながら、お礼状も書けないでいる。

かなり古い本である。が現実はあまり変わっていないかもしれない。私がまだ学生で製図の課題をこなすのに精一杯、かつ遊びにも目一杯というバブル期の前後1980年代から1990年代の一人の政治家の国会論争の記録である。

彼の出発点がよりよい住まいを求める市民の会だったという話、土地政策をずっと研究して来たとご本人より聞き、常日頃意識せざるを得ない土地問題と共通するものを感じ、著書に興味を持ったからである。

私の無知な部分の反省も含めて興味深く拝読している。

一昨年から続いている建築関係の法改正では政治的なものに振り回され、また仕事では、土地の値段の高さ、それでいつも予算がなくなり建物に掛けられないという辛さを味わい、かといって市場経済に振り回されどうしたら良いのか、悶々とする部分を一人の政治家が真剣に考え研究し、またそのことも含めて市民の支持を得ているということに一つの希望を感じた。

政権交替がメディアでも取り上げられる昨今であるが、望むのは政策の転換であろうか。


通気を確保

2009年02月09日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

屋根壁の通気を確保する為に、下地での様々な工夫がある。

屋根の垂木を通気方向と直行して配置している庇の跳ね出し部分に通気の開口をお願いしていたのだが、一方向のみしか施工がなされていなかった。

090209 一応孔開けはしてあるのだがこれだけでは心もとない。当初は25×75mmくらいの開口予定だったので、箇所を増やしてもらう

今日は大工さんとも顔を合わせての現場定例だったので、その部分の軒下を貼る前に、再度全箇所孔開けを頼む。

相当な手間であることは、こちらも承知なのだが、やはりなるべく機能をあげたい。

壁の通気の下地も監督さん大工さんと打ち合せて、とにかく機能性を確保しようと通常よりひと手間掛けてもらっている。

現場へ行くことは、なかなか時間を割くことではあるが、こちらの設計の想いや機能の説明が出来るので、定期的に通うことの意味は大きい。

担当者へ説明→職人さんへの説明ではどうしても、ニュアンスが伝わらなかったり、何が大事な部分かというのが十分に伝わらない時がある。

また、職人さんの工夫や仕事のしやすさも確認しながら、こちらの希望を言えるのでコミュニケーションが双方向になるメリットは大きい。

そこで、なるべく同席で一緒に考え、一緒に解決というスタイルで進めている。


構造体見学会

2009年02月08日 | a05監理_神奈川県 藤沢市H邸新築工事

昨日は構造体の見学会開催と建主検査。

見学会には専門家の方が多く来場。一緒に勉強や活動している仲間も来てくれて、設計の苦労話も交えながら、説明。

これから、超長期住宅に取り組もうとしているという方もおられ、いろいろと特殊解である今回の現場が参考になったかしら!?

建て主検査の方は、どちらかというと空間を感じてもらう(こんな設計だったんだ)といったことがメインで、後は監理者の現場への指摘事項(修正箇所など)を説明する。見てもらって我が家を少しでも感じてもらえたら嬉しいな。

090207 全体像もはっきりして来ました

・・・・・・・・・・・・
本日は、日中暖かく梅もほころび春の兆し、、。
とはいえ、先週は3日も現場に朝から夕方までだったので冷えがなかなか取れず、さすがに今日は疲れて横になっていました~。入浴したり、生姜湯を飲んだりして体を温め、また月曜日からに備えたのでした。