せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

内装選びはワクワク

2013年06月22日 | A03監理_神奈川県 横浜市O邸改修工事

お陰さまで台風を避け、飛行機は無事に羽田へ着き、早速現場入りした昨日。

依頼主様もお仕事を午後はお休みを取って下さる等、私のスケジュールに合わせて下さり、本当に助かりました。

改修工事の解体が進む中で、仕上げの選定と、現場変更箇所等の打合せをしました。

スイッチ、コンセントはどこを通せるか、通せないか、使い勝手は?など開けてみないと分からない部分もある改修。

図面通りにはいかないので、現地調整しましょうと伝えてはありましたが、早速そんなカ所がありました。

今回の改修のテーマは、「お子さんの自立」です。プロセスも含めて、自分の空間を考えて、自分で決めるというところに重点を置いています。

ですので、こちらからこんなイメージ?というのをお子さんとも親御さんを通じて何度か行い、そして、最後のカラー選びは、ご本人たちの意志に委ねました。

もしかしたら、私のカラーチョイスの方が統一感は出るでしょう。

それでも、デザイナーとしての目的が、「ご家族の生活の質の向上とお子さんがマイ空間をつくる」なので、譲れるところ、任せるところは、思い切って任せたいと思います。

出来上がって、こんなはずじゃなかった!と思うのも、やっぱり自分のセンスは良かった!と思うのも、また学習です。

それから、その部分を尊重される親御さんのおおらかな見守りも、母として学ぶこと多しです。

住みながらの工事ですので、なかなかに大変な部分もありますが、一時の辛抱と思って下されば助かりますね。

気を使いつつ工事して下さっている工務店の方々、ご協力頂いている依頼主さまに感謝して。






聞いてもらえる有り難さ

2013年06月20日 | ものづくり

明日より、横浜出張です。お陰様で予定が満タンとなりました。

出来るだけ多くの方とお会いしたいと思います。

本日はそのぎりぎりに、地元の銀行さんを訪ねました。

これまで練って来たこと、考えて来たこと、実現したいことなど、、、
いろいろとお話しして相談に乗って頂きました。

突然の訪問に心良く話しを聞いて下さったこと、また今後の支援体制のことなどがお聞き出来て嬉しかったですね。

私の夢に向かっての一歩が始まった感じです。

ただし、始めるのは、簡単。継続が難しい!

のでその辺りを、今後詰めたいと思います。

今日は、ある締切に出す書類の相談でしたが、堅実に、もう少し練りましょう。ということになりました。

私自身、想いだけで先走っているところがありますので、そう言って頂けて、逆にほっとしております。

次のステップにまた進みたいと思います。

余談
最近私を突き動かしてくれている言葉を紹介します。

「神様は誰にでも平等にアイデァを想起させてくれる。それを実行するのが誰かということ。」つまり行動するかどうかが、成功するかどうかの鍵という訳ですね。

このブログにも書いてきましたが、私は人間の能力はそんなに違わない。貫くかどうかだけと思っています。ある意味変に賢いと出来ないですね~。

世の中に、うまく行く人と、行かない人は、居ます。
自分がもしかして間違ってる?と自信を無くしそうなときは、大差ない、ない、ない。と念仏。

では、台風を避けて飛行機が無事に飛んでくれますように!








森林組合を訪ねて

2013年06月18日 | まちづくり

今日は熊本で活躍する建築家のご紹介で森林組合にお邪魔し、お話を伺いました。

なぜ?

と言う方に、まず最近のMKdsの活動を少しご紹介します。

木の建築を創ろうとした時に、なかなか材が入らず苦労します。

山には使える材が沢山あるのに!です。

そこで、まずは山のことを知ろうと、今日は熊本の現況を伺った訳です。

今ひとつの自分自身のライトワーク(使命の仕事)を見いだしつつあります。

神奈川でも様々な勉強会に参加してきました。県産材活用、やっと動き始めています。

そして、熊本はどうなのだろうかと、県産材を使ってユーザーに提案出来るのかどうか、その確約も欲しいと考えての行動です。

正直なところ、緊張しながら訪ねたのですが、(←ひとつドジもしました。ごめんなさい。)
お話は、現在の国の政策から、新しい取り組み、個人的に考えられている課題まで率直に分かりやすく語って頂き、本当に勉強になりました。

また、漠然と感じていた問題点が、クリアになりました。

それは、

1)木材の価格安定がなされないため(円高だと輸入材に押される)材を出せないこと。

2)最低価格のラインを儲けてはいるが、機械化の遅れなどで他県産材に叶わないところもある。

3)供給側と需要側の接点がない

実は、あるところに「森林と建築を繋ぐシステムづくり」のプレゼンを出しています。

そこに私が書いた必要な場の立ち上げ=『日本の林業、製材業、建築業を支えるコミュニティラボであり、コンサルティングファーム』(←この言葉は林業界の坂本龍馬氏と頼りにしているIさんが考えてくれた言葉です。これからタッグを組みます。)

と同じことを、森林組合のHさんが赤丸○を書いてくれました!ここがないんだよねと。

おお~、震えました。同じことを考えて下さっている!!

そうです。ステーションのようなセンターコアのような場がない。

それぞれの業界の小さな輪、小さな点をこれから繋いで行きます!


怒りを感じる時

2013年06月17日 | まちづくり

怒りというのは、身体にとても良くないです。自分への攻撃になります。

更に、私は完全に「肝臓型人間」=怒り、でものごとを考えてしまうタイプ。

人の考え方の癖は、実は臓器の特徴に関係すると、五行陰陽説を取入れている整体師の寺門 琢己氏の本で知り、(←20代、身体を壊した時)怒りで物事を考える人間は、肝臓が強く、さらに肝臓に負担が行くとありました。「悪循環は、酒量が増えるってやつです」

それ以来、「怒り」を貯めない、怒らないと心がけて来ました。

かなり気をつけているのですが、やっぱり怒ってしまいます、笑。

こどもにも、怒ると恐い。と言われています。

腹の底から怒りますからね(私の怒りに遭遇された方はご存知の通り)

普段、ぽわわ~んとしているので見えない、信じられないと言う方も居ますが、理不尽なこと、道理として間違っていること、無責任なことに関しての私の怒りは半端じゃないです。自分でも自分が暴走しそうで恐い、笑。

前置きが長くなりましたが、今日はその日でした。

またまた、建築の公募型プロポーザルに参加出来ないことが分かったからです。

昨日のアートポリスのシンポジウムに参加したのは、天草市庁舎の新築工事の設計監理者を公募する、市長の熱意を聴く。という場だったからです。今朝、県庁のHPに応募要項がアップされるからということで早速チェック。

条件は、1000m2以上の市庁舎の設計経験者

経験していないと参加すら出来ない。

学校建築も然りでしたね。以前ブログで書きました。今、公共建築はほぼそうなっています。

もしかしたら、アートポリスも新しいテーマになったのだから、システムも変わったのではないか?の期待は裏切られました。

天草は生まれ育った場所。あの海の香り、風の心地よさ、夏の暑さ、すべてこの身体に刻まれています。

市庁舎のイメージもどんどん湧いて来ていたのに、、、悔しいです。

更に熊本で開業して2名以上の建築士が居る設計事務所と組むというのが条件です。

これは何を意味しているかというと、一定規模以上の設計事務所という条件になる訳です。

先日拝見した現場もアートポリス事業ですが、東京の建築家+熊本の建築家数名で動いています。

なぜ、そうなっているのか、これで腑に落ちました。

結局は、アイデアは都会ものを、でも地元にもお金を落とさなくては。という構図です。

何か、おかしいと思いませんか?

こういうことを書くと業界に居られなくなるかもしれませんが、今日は怒っているので書きます。

行政は、地元の建築家の力を信じていない。地元もそれに甘んじては居まいか?

公共建築が少ない中、著名な建築家にも涎ものの公募。しかし、市庁舎の経験者となると、一部の建築家&ほぼ大手の設計事務所になってくると思われます。

それがアートポリスなの?

がっかりしているのは、私だけではないはず。

いま、全国の建築家がため息をついていることでしょう。

以前、日本建築家協会も、国土交通省に陳情していて、回答は安全志向にならざるを得ないという対談も読みました。

チャレンジを許されない国と故郷への失望。

今日会う友人(←九州の建築家)とは、実は条件が出たら、この公募に一緒に参加しようと話しをするつもりでした。

怒りを聞かせてしまうと良くないので、ここに記して、気持ちを切り替えて会いたいと思います。

ということで、また違うチャレンジに取り組みます。


懐かしの熊本アートポリス

2013年06月16日 | ものづくり

父の日というのに、県職員の方は、
本日のくまもとアートポリスのシンポジウム開催お疲れさまでした。

役所の方も休日出勤を余儀なくされる田舎のイベントです、笑。

すでに25年が経過したこの事業も転換期を迎え、テーマが「自然に開き、人と和す」に。

コミッショナーの建築家が、初期のアートポリスの建築は熊本県民には不評だった。と、設計者本人もおっしゃる潔さ。

国内海外の建築家を招いての建築文化を創る!という新しい視点での街おこしが、建築を学ぶ学生に取ってはドキドキした25年前。

それもあって、ふるさとの大学で学び直した私ですが、あの時は、「ミーハー」と言われながら、社会学者が建築を語る面白さに、上野千鶴子氏の講演会等に出かけたものです。

それに、そこでの建築家の建築に触れたことで、就職先を決め、そして今の自分があるのですから、この事業には感謝ですね。

今日の会場も、半分は建築を学ぶ学生のよう。半分は地元で建築設計を営む中高年と見受けられます。カップルやご夫婦も多し。

今日は私も尊敬する建築に詳しいデザイナーのお話が伺えるので、こども留守番、治療中の母を残しての参加でしたが(速攻帰りましたが)強引に強行。

建築家の話しは、毎回そうですが、過去と進行中のプロジェクトの紹介に終止してしまします。

デザイナーは、創るプロセス、そしてこれからのビジョンを語ってくださるので、その点が大いに刺激になりました。

良いセミナーだったかどうか、そして得るものが合ったかどうかは、聴きながらひらめきがあるかどうかと、以前書きましたが、今回も、デザイナーの方のお話から、ヒントを得られ、開催者、そして事業を引き継いで下さっている地元の皆さんには感謝です。

こういう場で学んだこと、考えたことなどを本当は、仲間と議論するのが一番なのですが、今の私には周りに居ない・・・。

でも寂しいと嘆いていては始まらず。福岡の友人に声を掛けたら、ちょうど明日来熊だそう。ラッキー!

良い流れです。

追伸:
更に先日、見学させてもらった小学校の現場を担当されている方から、森林組合を紹介して下さるそう。これまたラッキーです。

ブログに、書いたことがひとつづつ実現して行きます。

天に感謝しつつ、行動&チャレンジです。