この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』、紛うこと無きシリーズ最高傑作!

2012-01-08 23:59:00 | 新作映画
 トム・クルーズ主演、ブラット・バード監督、『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』、12/17、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年45本目。

 シリーズ最高傑作!!

 というのはシリーズ最新作の宣伝の決まり文句であるけれど、実際そうであることはあまりなく、どちらかというと、この続編、作るのは止めといた方がよかったんじゃねーの?ということの方が圧倒的に多い。
 これはまずシリーズ化される以上、第一作がそれなりに傑作であるという理由が挙げられます。最初からハードルが高いのだ。
 次に製作される動機。
 純粋にストーリー上続編製作は必然だった、ということは滅多になく、どちらかというと主演俳優のキャリア的な問題で続編は製作されることが多いので、そういう事情で製作される続編は自ずとストーリーは無理やりなものになる。

 しかし、本作は掛け値なしにシリーズ最高傑作だと言っていいでしょう。
 まぁこれは、シリーズ第一作がそこまで印象に残るものでもなかった、というのもあるだろうが(正直なところよく覚えてない。一応見たとは思うんだけど。。。)、やはり本作の監督に起用されたブラット・バードと彼を監督に起用することに決めたトム・クルーズ自身の手柄と言っていいだろう。

 それにしてもブラット・バードの手腕はさすがだと感心する。これが実写映画初監督とは思えない。
 過去作のお約束を継承しつつも、そこにないものを、具体的にはユーモアとチームプレイだけれど、正確に分析し、プラスする、簡単なようでいて余人の出来ることではない。

 まぁ、空中浮遊シーンで、身体中から電磁波を発して精密機器に近づいたのであれば、精密機器は一発でオシャカになるんじゃないの?とか、サーバールームがあんな高層階にあるのは何ゆえ?とか、最低限のものだけを持っていこうと言いつつ、よくあんだけスパイ道具を持ち運んだものだなとか、ツッコミどころがないわけではないけれど、ストーリーに有機的に絡んだ怒涛のアクションの連続に、観ている最中はさほど気にならない。
 年末、もしくはお正月に観るには相応しい一本だと思います。

 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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