ピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン主演、『ホビット 思いがけない冒険』、12/16、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。日本語吹き替え2D。2012年47本目。
栄光を極めたドワーフの王国エレボールは邪悪なる黄金竜スマウグによって一夜にして滅ぼされた。エレボールを再興させるべく立ち上がったドワーフの王子トーリンは中つ国で最も力のある魔法使い灰色のガンダルフに、スマウグ退治のために必要な忍びの者探しを依頼する。そしてガンダルフが忍びの者として選んだのは、これまで一度として盗みさえ働いたことのない、ホビットのビルボ・バギンズだった。
こうしてビルボの思いがけぬ冒険の旅が始まるのだった…。
自分の周りで本作を観に行かないと言ってる人が結構います。
『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』はとても面白かったけれど、本作は原作である『ホビット』が退屈でつまらなかったからあまり観に行く気になれないという人。
ピーター・ジャクソンの監督作で好きなのは『ブレイン・デッド』と『バッド・ティスト』だけ、『ロード・オブ・ザ・リング』は好きじゃないから本作も観に行かないという人。
そもそも長い映画は観ないという人。
理由はそれぞれです。
まず『ロード・オブ・ザ・リング』は好きだけど、本作は原作が退屈だったから観に行かないという人、こういう人は観に行った方がいいです。
確かに本作は、前作に比べ、お話としてはスケールダウンしています。
前作が中つ国すべての命運が主人公のフロドに託されるお話だったのに比べ、本作は中つ国の一王国エレボール再興のお話ですからね。
スケールダウンするのもやむを得ない。
でも、作品のクォリティとしては決して前作に劣るものではないですよ。
冒頭の、エレボールの地下宮殿の豪奢さといったら!!本当に息を飲む美しさでしたよ。
自分はそのワンショットを観ただけで、あぁ、この映画を観に来た甲斐があった、そう思いました。
次に『ロード・オブ・ザ・リング』が好きじゃないから観に行かないという人、その選択は正解でしょうね。
『ロード・オブ・ザ・リング』が面白くなくて、本作が面白いわけがないです。
映画の嗜好は人それぞれ、世間的には駄作の烙印を押されているM・ナイト・シャマラン監督の『エアベンダー』に至高の価値を見出す人がいるのですから、『ロード・オブ・ザ・リング』がつまらないと思う人がいてもまったく構わないと思います。
ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』が映画界に与えた影響と映画史に残した足跡は誰しも認めるべきではないでしょうか。
ハリウッドの娯楽大作が三部作で作られるのは別段珍しいことではありませんが、一作ごとに作られるのが常であり、三部作を一気に製作しようと考えたピーター・ジャクソンはやはり只者じゃないんですよ。
それに『ロード・オブ・ザ・リング』ほど細部にまでこだわり抜いて作られたファンタジー映画は他にないと思います。
思うに、『ロード・オブ・ザ・リング』はSF映画における『2001年宇宙の旅』のような作品じゃないでしょうか。
スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』もその難解さから、必ずしも万人受けする作品ではないですよね。
でもそのすごさは誰しも認めるところである。
『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジー映画においてそのような作品だと思うのです。
そういった至高の作品が作られると、そのジャンルの映画は下火になる傾向にあります。
ぶっちゃけ『ロード・オブ・ザ・リング』以降に作られたファンタジー映画ってパッとしません。せいぜい『ハリー・ポッター』シリーズぐらいで、あとはほとんど全滅と言っていい。
自分は、ピーター・ジャクソンが本作のメガホンを取ることにしたのは、そういった傾向を打破したいと思ったからではないかと思うのですが、、、考えすぎですかね。笑。
長い映画は観ないって人の言い分はわからないではありません。
何しろ人間の膀胱の大きさには限界がありますからね。笑。
でも自分は本作を観る二日前に忘年会があり、帰宅が夜中の一時過ぎになって、そのせいか翌日は一日中臥せっていて、鑑賞当日も必ずしも体調が万全とは言えなかったのですが、本作の上映時間のおよそ180分はあっという間でしたよ。
100分以下の映画を観ていても、かったるいな~と思うことがありますけどね。
本作の鑑賞後、映画館のロビーで驚いたことがあって、それは何かというと、本作の続編である『ホビット スマウグの荒らし場』の前売り券が販売されていたこと!!(公開は2013年12月13日)。
いくらなんでも早すぎるだろうと思いましたが、同時にやはりピーター・ジャクソンは只者ではないと改めて思いました。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
栄光を極めたドワーフの王国エレボールは邪悪なる黄金竜スマウグによって一夜にして滅ぼされた。エレボールを再興させるべく立ち上がったドワーフの王子トーリンは中つ国で最も力のある魔法使い灰色のガンダルフに、スマウグ退治のために必要な忍びの者探しを依頼する。そしてガンダルフが忍びの者として選んだのは、これまで一度として盗みさえ働いたことのない、ホビットのビルボ・バギンズだった。
こうしてビルボの思いがけぬ冒険の旅が始まるのだった…。
自分の周りで本作を観に行かないと言ってる人が結構います。
『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』はとても面白かったけれど、本作は原作である『ホビット』が退屈でつまらなかったからあまり観に行く気になれないという人。
ピーター・ジャクソンの監督作で好きなのは『ブレイン・デッド』と『バッド・ティスト』だけ、『ロード・オブ・ザ・リング』は好きじゃないから本作も観に行かないという人。
そもそも長い映画は観ないという人。
理由はそれぞれです。
まず『ロード・オブ・ザ・リング』は好きだけど、本作は原作が退屈だったから観に行かないという人、こういう人は観に行った方がいいです。
確かに本作は、前作に比べ、お話としてはスケールダウンしています。
前作が中つ国すべての命運が主人公のフロドに託されるお話だったのに比べ、本作は中つ国の一王国エレボール再興のお話ですからね。
スケールダウンするのもやむを得ない。
でも、作品のクォリティとしては決して前作に劣るものではないですよ。
冒頭の、エレボールの地下宮殿の豪奢さといったら!!本当に息を飲む美しさでしたよ。
自分はそのワンショットを観ただけで、あぁ、この映画を観に来た甲斐があった、そう思いました。
次に『ロード・オブ・ザ・リング』が好きじゃないから観に行かないという人、その選択は正解でしょうね。
『ロード・オブ・ザ・リング』が面白くなくて、本作が面白いわけがないです。
映画の嗜好は人それぞれ、世間的には駄作の烙印を押されているM・ナイト・シャマラン監督の『エアベンダー』に至高の価値を見出す人がいるのですから、『ロード・オブ・ザ・リング』がつまらないと思う人がいてもまったく構わないと思います。
ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』が映画界に与えた影響と映画史に残した足跡は誰しも認めるべきではないでしょうか。
ハリウッドの娯楽大作が三部作で作られるのは別段珍しいことではありませんが、一作ごとに作られるのが常であり、三部作を一気に製作しようと考えたピーター・ジャクソンはやはり只者じゃないんですよ。
それに『ロード・オブ・ザ・リング』ほど細部にまでこだわり抜いて作られたファンタジー映画は他にないと思います。
思うに、『ロード・オブ・ザ・リング』はSF映画における『2001年宇宙の旅』のような作品じゃないでしょうか。
スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』もその難解さから、必ずしも万人受けする作品ではないですよね。
でもそのすごさは誰しも認めるところである。
『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジー映画においてそのような作品だと思うのです。
そういった至高の作品が作られると、そのジャンルの映画は下火になる傾向にあります。
ぶっちゃけ『ロード・オブ・ザ・リング』以降に作られたファンタジー映画ってパッとしません。せいぜい『ハリー・ポッター』シリーズぐらいで、あとはほとんど全滅と言っていい。
自分は、ピーター・ジャクソンが本作のメガホンを取ることにしたのは、そういった傾向を打破したいと思ったからではないかと思うのですが、、、考えすぎですかね。笑。
長い映画は観ないって人の言い分はわからないではありません。
何しろ人間の膀胱の大きさには限界がありますからね。笑。
でも自分は本作を観る二日前に忘年会があり、帰宅が夜中の一時過ぎになって、そのせいか翌日は一日中臥せっていて、鑑賞当日も必ずしも体調が万全とは言えなかったのですが、本作の上映時間のおよそ180分はあっという間でしたよ。
100分以下の映画を観ていても、かったるいな~と思うことがありますけどね。
本作の鑑賞後、映画館のロビーで驚いたことがあって、それは何かというと、本作の続編である『ホビット スマウグの荒らし場』の前売り券が販売されていたこと!!(公開は2013年12月13日)。
いくらなんでも早すぎるだろうと思いましたが、同時にやはりピーター・ジャクソンは只者ではないと改めて思いました。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。