この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

捻くれ者の本の読み方。

2012-12-19 23:22:01 | 読書
 ときどき、映画や小説のストーリーなどの一般的な解釈と、自分のそれとの乖離に「えぇ~!」と驚かされることがあります。
 一例を挙げると『ダークナイト・ライジング』のラストシーンについてですね。
 自分はあの映画のラストで、主人公のブルース・ウェインは死んだ、それ以外の解釈はありえない!って思ってるんですけど、その通りですね、ってコメントしてくれる人はいませんでしたし、それどころか映画レビューサイトをざっと見回っても、そういうふうに解釈している人はいなくて、みんな、ブルースは生きていた、って思ってるようなんですよね。
 う~~~ん、おっかしいなぁ、頭の中で何度あのラストを反芻しても、同じ結論しか出てこないんだけど。

 まぁ、『ダークナイト・ライジング』のことは置いといて。

 伊坂幸太郎の新作『残り全部バケーション』を読み終わった、ということは先日の記事で書きました。
 それでミクシィの伊坂幸太郎コミュで『残り~』のトピックを読んでいたら、あることについて自分と全く違う解釈をしている人がいて、「えぇ~!」と驚いてしまいました。
 (ここから先はネタバレです。『残り~』をこれから読もうと思っている方は読み進めない方がいいです。)
 それは何かというと、第五章に出てくる『食べ歩き日記』というブログの管理人が誰か、ということです。
 自分は管理人のHNが「サキ」なのだから、第一章に登場する早坂沙希という女性がそうなのだろうと思ってました。
 しかし、そうは考えない人もいて、その人は管理人は早坂沙希の友人の岡田(♂)である、と言うんです。
 確かに、それを匂わせるような文章があるにはあります。
 しかし、そうだとすると第一章では口下手で、ろくに友人もいなかった岡田が、数年後、社交的でまめに記事を更新する人気ブロガーになった、ということになります。
 しかも性別を偽って。
 それは、、、ちょっとありえないだろうと思います。
 もちろん世の中には女性になりきって女性の文体でブログを更新する男性ブロガーもいらっしゃるでしょうが、それは岡田のキャラにそぐわない。
 そもそも名前はともかく、ブログを運営するのに性別を偽らなければいけない理由がない。
 だから、作中に出てくるブログ『食べ歩き日記』の管理人は、早坂沙希だと思うのだけれど、、、そう思うのはやっぱり自分だけなのかな~。

 は~い、みんな、今日は代官山にあるオシャレですっごく美味しいケーキ屋さんを紹介するね!

 みたいな文章をキーボードに打ってる岡田は想像できないんだけどな。。。 
コメント (3)
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