この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

こんな『最恐映像ノンストップ』の楽しみ方は間違っている。

2016-08-04 21:27:33 | テレビ
 こう見えても、ってどう見えてもなのか、言ってる自分自身よくわからないのですが、昔は自分も超のつく怖がりでした。
 テレビでホラー映画の予告が流れただけでそのあと一日テレビをつけることが出来なかったり、夏祭りのお化け屋敷で入り口から出口までひたすら目を固く閉じてお袋に手を引っ張ってもらったり、いや~、あの頃の自分は純朴でした。

 あれから時は経ち、自分も汚れた大人になり、怪異現象に対してすっかり耐性がついてしまいました。

 昨日テレ東系で『最恐映像ノンストップ4』という心霊写真や恐怖映像を3時間に渡って流しまくる番組があったのですが、自分はそれを途中から見ました。ケラケラと笑いながら。
 なぜ笑えたのかというと、3時間の間に流れた50本近くの恐怖映像のほとんどに「んなわけあるか!」と言いたくなるツッコミどころがあったからです。
 例えば、ある女性が深夜自転車で帰宅途中おかしな光を見て、それを無視してアパートの自室に戻ると子どもたちの霊に囲まれて、、、というところまではいいんですが(よくないけど)、慌てて自室を飛び出した女性が路上で知り合いの住職と鉢合わせするんです。その住職は女性が電話で呼び出したらしいのですが、女性が電話をかけるシーンもなければ、そのタイミングもなく、なぜ住職が都合よく女性の前に現れたのか、ある意味それが一番不思議です。
 他には、自宅で怪異を感じ取った女性が検証のために撮影を始めるのですが、なぜか明りはつけないとか(つけろよ!)、頭をなでたら祟られるお地蔵様とか(そんな些細なことで祟るなよ!)、タクシーできちんとお金を払う悪霊とか(霊なのにお金を持ってるんかい!)、どの映像もどこかしらツッコミどころがあって、それがすごく楽しかったです。

 結局自分がなぜこの番組を見て楽しかったかというと、ぶっちゃけて言ってどの映像もヤラセにしか思えなかったからです。
 ほとんどの映像が、撮影者が映す→何もおかしなものはない→カメラを動かす→ほんの一瞬この世ならざる者が映る→映像が切れる、というパターンでしたからね。
 せっかく怪異を映したんならなぜ正面から映さないんだ!って見ていて何度ももどかしくなりました。

 映像がすべてやらせだったとして(それは別に構わない)、その撮影ってきっと楽しかったんだろうなぁと想像してしまいます。
 どうすればもっと本物の怪異現象に見えるのか、仲間内でああでもない、こうでもないって話し合ったんだろうなぁ。
 自分ならもっと本物っぽく撮れる自信があるのに!そんなことを思いながら『最恐映像ノンストップ4』を見ていました。
 そういうふうに見るのって邪道ですかね?

 来年の『最恐映像ノンストップ5』が今から楽しみです。
コメント (4)
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