この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

自分へのご褒美。

2012-12-21 20:34:01 | 旧作映画
 ボーナスも何とか無事に出たので、自分へのご褒美&自分へのクリスマスプレゼントとして前から欲しかった映画のDVDをアマゾンに発注することにしました。
 その映画のタイトルは『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』
 2012年は劇場まで48本映画を観に行って、現在自分なりにランキングをつけているところですが、「劇場まで」という括りを無くすと、2012年に見た映画で一番面白かったのはこれなんです。
 死ぬほど笑わせてもらったし、タッカーとデイルの友情にはホロリとさせられるものがあったし、殺人鬼との対決シーンはドキドキさせられたし、自分がホラー映画に求めるものがこの作品にはすべてあったので、DVDを手元に置いておきたかったんですよね。

 という具合にすごくお気に入りの作品なのですが、この映画を観た、って人に会ったことがないんですよね(ツタヤに行けば必ずあります!というかツタヤにしかないという方が正しいけど)。
 それどころか、ことあるごとにこの映画を人に薦めてるんですけど、見たよ!と言ってくれた人はいません。
 せいぜいWOWOWで放映されたら見てみますね、ぐらいで…。
 こんなマイナーな作品がWOWOWで上映されるわけないよ!!(知らんけど)。

 ま、正月はこの映画を見て初笑いをしたいと思います。
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確かにいろんな意味でパンチがある『ワンパンマン』。

2012-12-20 16:14:59 | 漫画・アニメ
 先日、某海賊漫画を愛読している人に、(週刊)ジャンプとサンデーとマガジンの中で唯一ジャンプだけ読んでない、って言ったら、それって変ですよ、みたいなことを言われました。
 ん~~~、そうかなぁ?
 年のせいか、とにかく気合が入ってる方が勝つっていうバトル漫画は読む気がしないんですよ(この一言で何気に一千万人ぐらい敵に回したような気がする…。)。
 でもエンターティメント系のニュースか何かで「web漫画がリメイクされて『ヤングジャンプ』で連載!!(正確には『ヤングジャンプ』ではなく『となりのヤングジャンプ』だったけど)」という記事を読んだとき、ほぉ、と興味を引かれました。
 web漫画出身の漫画家が雑誌で連載を始めるというだけならよく聞く話ですが、web漫画がリメイクされて雑誌に連載されるというのはちょっと聞いたことがなかったからです。
 気になったのでオリジナルの『ワンパンマン』ってweb漫画を読んでみましたよ。
 た、確かにこれは雑誌に連載は出来んわ…。
 何ていうか、ときどき『HXH』で、うわ、何だこれは?と思うような手抜き回があるでしょ?
 全編そんな感じ。
 でもこれが超面白いんですよ!!
 現時点で公開されている87話を2日で一気読みしました。
 2日で87話を一気読み、というと何となく短期間ですさまじいむ読書量を消化したっぽいですが、別段そこれほどのことはなく、1話々々が短いからできた芸当ですけどね。
 面白いだけじゃなく熱いんです。そしてアメコミがその内容でヒーロー論を語っているような深さがある、、、気がします。
 ヒーローはなぜ戦うのか、ヒーローとは何者なのか、ヒーローは本当に正義の味方なのか、云々。
 いろいろ考えさせられました。
 『アイシールド21』の村山雄介による鳥山明チックなリメイク版もいいですけど、やっぱりオリジナルのパンチ力には敵わないかな。
 お薦めです。 
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捻くれ者の本の読み方。

2012-12-19 23:22:01 | 読書
 ときどき、映画や小説のストーリーなどの一般的な解釈と、自分のそれとの乖離に「えぇ~!」と驚かされることがあります。
 一例を挙げると『ダークナイト・ライジング』のラストシーンについてですね。
 自分はあの映画のラストで、主人公のブルース・ウェインは死んだ、それ以外の解釈はありえない!って思ってるんですけど、その通りですね、ってコメントしてくれる人はいませんでしたし、それどころか映画レビューサイトをざっと見回っても、そういうふうに解釈している人はいなくて、みんな、ブルースは生きていた、って思ってるようなんですよね。
 う~~~ん、おっかしいなぁ、頭の中で何度あのラストを反芻しても、同じ結論しか出てこないんだけど。

 まぁ、『ダークナイト・ライジング』のことは置いといて。

 伊坂幸太郎の新作『残り全部バケーション』を読み終わった、ということは先日の記事で書きました。
 それでミクシィの伊坂幸太郎コミュで『残り~』のトピックを読んでいたら、あることについて自分と全く違う解釈をしている人がいて、「えぇ~!」と驚いてしまいました。
 (ここから先はネタバレです。『残り~』をこれから読もうと思っている方は読み進めない方がいいです。)
 それは何かというと、第五章に出てくる『食べ歩き日記』というブログの管理人が誰か、ということです。
 自分は管理人のHNが「サキ」なのだから、第一章に登場する早坂沙希という女性がそうなのだろうと思ってました。
 しかし、そうは考えない人もいて、その人は管理人は早坂沙希の友人の岡田(♂)である、と言うんです。
 確かに、それを匂わせるような文章があるにはあります。
 しかし、そうだとすると第一章では口下手で、ろくに友人もいなかった岡田が、数年後、社交的でまめに記事を更新する人気ブロガーになった、ということになります。
 しかも性別を偽って。
 それは、、、ちょっとありえないだろうと思います。
 もちろん世の中には女性になりきって女性の文体でブログを更新する男性ブロガーもいらっしゃるでしょうが、それは岡田のキャラにそぐわない。
 そもそも名前はともかく、ブログを運営するのに性別を偽らなければいけない理由がない。
 だから、作中に出てくるブログ『食べ歩き日記』の管理人は、早坂沙希だと思うのだけれど、、、そう思うのはやっぱり自分だけなのかな~。

 は~い、みんな、今日は代官山にあるオシャレですっごく美味しいケーキ屋さんを紹介するね!

 みたいな文章をキーボードに打ってる岡田は想像できないんだけどな。。。 
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新たなる歴史の始まりを見届ける、『ホビット 思いがけない冒険』。

2012-12-18 21:29:36 | 新作映画
 ピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン主演、『ホビット 思いがけない冒険』、12/16、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。日本語吹き替え2D。2012年47本目。


 栄光を極めたドワーフの王国エレボールは邪悪なる黄金竜スマウグによって一夜にして滅ぼされた。エレボールを再興させるべく立ち上がったドワーフの王子トーリンは中つ国で最も力のある魔法使い灰色のガンダルフに、スマウグ退治のために必要な忍びの者探しを依頼する。そしてガンダルフが忍びの者として選んだのは、これまで一度として盗みさえ働いたことのない、ホビットのビルボ・バギンズだった。
 こうしてビルボの思いがけぬ冒険の旅が始まるのだった…。

 自分の周りで本作を観に行かないと言ってる人が結構います。
 『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』はとても面白かったけれど、本作は原作である『ホビット』が退屈でつまらなかったからあまり観に行く気になれないという人。
 ピーター・ジャクソンの監督作で好きなのは『ブレイン・デッド』と『バッド・ティスト』だけ、『ロード・オブ・ザ・リング』は好きじゃないから本作も観に行かないという人。
 そもそも長い映画は観ないという人。
 理由はそれぞれです。

 まず『ロード・オブ・ザ・リング』は好きだけど、本作は原作が退屈だったから観に行かないという人、こういう人は観に行った方がいいです。
 確かに本作は、前作に比べ、お話としてはスケールダウンしています。
 前作が中つ国すべての命運が主人公のフロドに託されるお話だったのに比べ、本作は中つ国の一王国エレボール再興のお話ですからね。
 スケールダウンするのもやむを得ない。
 でも、作品のクォリティとしては決して前作に劣るものではないですよ。
 冒頭の、エレボールの地下宮殿の豪奢さといったら!!本当に息を飲む美しさでしたよ。
 自分はそのワンショットを観ただけで、あぁ、この映画を観に来た甲斐があった、そう思いました。

 次に『ロード・オブ・ザ・リング』が好きじゃないから観に行かないという人、その選択は正解でしょうね。
 『ロード・オブ・ザ・リング』が面白くなくて、本作が面白いわけがないです。
 映画の嗜好は人それぞれ、世間的には駄作の烙印を押されているM・ナイト・シャマラン監督の『エアベンダー』に至高の価値を見出す人がいるのですから、『ロード・オブ・ザ・リング』がつまらないと思う人がいてもまったく構わないと思います。

 ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』が映画界に与えた影響と映画史に残した足跡は誰しも認めるべきではないでしょうか。
 ハリウッドの娯楽大作が三部作で作られるのは別段珍しいことではありませんが、一作ごとに作られるのが常であり、三部作を一気に製作しようと考えたピーター・ジャクソンはやはり只者じゃないんですよ。
 それに『ロード・オブ・ザ・リング』ほど細部にまでこだわり抜いて作られたファンタジー映画は他にないと思います。
 思うに、『ロード・オブ・ザ・リング』はSF映画における『2001年宇宙の旅』のような作品じゃないでしょうか。
 スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』もその難解さから、必ずしも万人受けする作品ではないですよね。
 でもそのすごさは誰しも認めるところである。
 『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジー映画においてそのような作品だと思うのです。

 そういった至高の作品が作られると、そのジャンルの映画は下火になる傾向にあります。
 ぶっちゃけ『ロード・オブ・ザ・リング』以降に作られたファンタジー映画ってパッとしません。せいぜい『ハリー・ポッター』シリーズぐらいで、あとはほとんど全滅と言っていい。
 自分は、ピーター・ジャクソンが本作のメガホンを取ることにしたのは、そういった傾向を打破したいと思ったからではないかと思うのですが、、、考えすぎですかね。笑。

 長い映画は観ないって人の言い分はわからないではありません。
 何しろ人間の膀胱の大きさには限界がありますからね。笑。
 でも自分は本作を観る二日前に忘年会があり、帰宅が夜中の一時過ぎになって、そのせいか翌日は一日中臥せっていて、鑑賞当日も必ずしも体調が万全とは言えなかったのですが、本作の上映時間のおよそ180分はあっという間でしたよ。
 100分以下の映画を観ていても、かったるいな~と思うことがありますけどね。

 本作の鑑賞後、映画館のロビーで驚いたことがあって、それは何かというと、本作の続編である『ホビット スマウグの荒らし場』の前売り券が販売されていたこと!!(公開は2013年12月13日)。
 いくらなんでも早すぎるだろうと思いましたが、同時にやはりピーター・ジャクソンは只者ではないと改めて思いました。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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『このミス』を買いました。

2012-12-17 22:32:38 | 読書
 本読みにとって、もはや年末を飾る風物詩と言っていい、『このミステリーがすごい!2013年版』、通称『このミス』を買いました。

 毎年『このミス』を買って思うのは、本って高いよなぁっていうことですが、、、最近とみに読書量が減った自分にそれをいう資格はないのかもしれません。
 ランキングに入っている作品の中で、読んだことがあるのは国内編、海外編、どちらも一作ずつ。
 国内編は19位の『夜の国のクーパー』(伊坂幸太郎著)のみ、海外編は『追撃の森』(ジェフリー・ディーヴァー著)のみという体たらくでしたよ。 
 まぁ『このミス』は来年読む本のためのガイドブックという意味合いで買っているので、それで構わないといえば構わないのだけれど。
 
 伊坂幸太郎とローレンス・ブロックという日米ミステリー作家の座談会が収録されているのはよいけれど、個人的にはいつものように新人賞受賞作のレビューが載っている方がありがたかったかな。辻村深月のこともそれで知ったんだし、、、と思ったんだけど、去年からやってないんだね。気づかなかった。笑。

 それにしても伊坂幸太郎はいさか、ではなく、いささか働き過ぎではないだろうか、と思ってしまう。
 3月に『P.K』、5月に『夜の国のクーパー』、さらに12月に『残り全部バケーション』まで出版してるんだもんな。
 その他つい先日まで朝日新聞に『ガソリン生活』まで連載してたし。
 去年なんて一冊も出してないのにね。
 思うに、東日本大震災で何か思うところがあったんだろうね。
 小説を書ける幸せとか、暗い世の中をエンターティメント性の高い小説を書くことで少しでも明るくしたいとか、そういうこと。
 まぁ考えすぎかもしれないけど。

 さて、図書館からディーヴァーの最新作『バーニング・ワイヤー』を借りてきたから、寝る前に少しずつ読んでいくことにしよう…。
 
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選挙に行ってきました。

2012-12-16 21:58:02 | 日常
 本文に入る前に。
 先日のオーストラリアのラジオ局のパーソナリティがエリザベス女王の声色を真似て、キャサリン妃の入院している病院に電話を掛け、妃の容態を聞き出そうとし、その際応対した看護婦が自殺した件についての続報。
 亡くなった看護婦の遺書が見つかったそうですが、三通のうちの一通は勤務する病院を批判する内容だったそうです。
 やっぱりパーソナリティにすべての責任があったというわけではないようですね。
 これで少しはパーソナリティへの無用なバッシングは収まることでしょう(本当にひどかったから)。

 アメリカという国が羨ましくなる時があるのですが(今回のコネティカット州での銃乱射事件のことはさておき)、特に四年に一度の大統領選挙の報道を見ると強く思いますね。
 共和党の候補と民主党の候補、どちらが勝つにせよ、どちらの支持者たちも自分たちが支持する候補が大統領になったら、それで国が良くなる、と心から信じているように見えますからね。
 そして自分たちが支持する候補者が落選した時の落胆ぶりときたら!!
 本当に羨ましい。
 自分なんて、というか、日本人のほとんど多くがそうだと思うのですが、そんなに熱烈に支持したくなるような政治家に出会ったことがないですからね。
 誰が当選しようと、また誰が落選しようと、ふ~~んって感じで。
 自分はこれまで選挙を棄権したことはありませんが、選挙権を得てから二十年選挙に行ったことがなかった、という知人がいても、ま、そういう人がいても不思議はないよね、としか思えません。
 アメリカだとおそらくそれってとても許されないことだと思うんですけどね。

 うちの選挙区なんて民主党と自民党と共産党の候補しかいませんからね。
 うんことしょんべんと唾液の中で口にするならどれがいい?って聞かれてるようなものですよ。
 どれも嫌、としか言いようがない。
 結局、一番目に嫌な政党を外し、二番目に嫌な政党を外し、三番目に嫌な政党の候補に投票しましたけどね。
 何で消去法で投票せないかんねん!!(思わず関西弁)

 まぁそれは自分の政治への無知に寄るところも大きいのですが。
 次の選挙の時にはもう少し勉強して、政治に詳しくなっておこうと思いました。
 せめて消去法で投票せんでもええように!!ほんま頼むで!!
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個人的には好きだけど、世間的にはあまり評価の高くない映画。

2012-12-15 22:03:13 | 旧作映画
 『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・リベンジャー』のDVDを買いました。
 ツタヤで一枚1000円コーナーにあったから買ったんですけど、本当はもっと早くから欲しかったのです。
 ただ、いずれ遠からず1000円コーナーで売られるだろうなぁと思うと、3000円出して買おうという気にはなれず、今日に至りました。

 でも、この作品、ネットでの評価はあまりよくないのです。
 世間的には単なる『アベンジャーズ』への橋渡し作品としか見られてない。
 個人的には好きなシーンがいっぱいある映画なんだけどなぁ。
 特に最後の、キャプテンとペギーの無線越しの会話は涙無しには観れなかったけど、、、あれっ、それって自分だけ!?

 同じくアメコミ原作では『スーパーマン・リターンズ』も好きな映画なんですが、ネットでの評価はあんまりよくないんですよねぇ。
 これ、何が悪かったんでしょうか。
 自分は好きなシーンしかないと言ってもいいぐらい好きな作品なんですが、『スーパーマン』は仕切り直してされて(つまりこの作品がなかったことにされて)、来年ザック・スナイダー監督の手によって『Man of Steel』というタイトルで新シリーズが始動するそうです。
 出来れば、『スーパーマン・リターンズ』の続編が見たかったなぁ。

 続編を見たかったといえば、『ミニミニ大作戦』もそうでしたねぇ。
 続編が作られるらしいという話は確かにあったのですが、いつの間にか立ち消えになっちゃいました。
 実写版『ルパン三世』みたいなノリが好きな作品でしたが。

 決してネットでの評価は低くないんだけど、ブック・オフでやたら叩き売りされているのを見かけるのがピーター・ウィアー監督の『マスター・アンド・コマンダー』ですね。二枚組のコレクターズ・エディションがしばしば¥500で売られています。そんな安値で扱われるような作品じゃないと思うんだけどなぁ。
 数あるラッセル・クロウ主演作品の中でも一番好きですね。
 圧倒的に戦力差がある相手に戦いを挑むジャック・オーブリーは問答無用にカッコいい!!

 今挙げた四作品はどこのレンタルショップでも在庫があると思います。
 興味があれば借りてみて下さい。
 でも本当は個人的に好きだけど、DVD化されてない作品もあったりするんですけどね。
 そういうのって、ここで紹介しても意味あるんかいな。。。
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私の前を過ぎ去っていった嵐たち。

2012-12-14 20:46:29 | インターネット
 ある人気映画ブログのコメント欄が閉鎖されました。
 表向きの理由はレスを返す時間がないから、ということだそうですが、その人のツイッターを見るとそれだけじゃないっぽい…。結局のところ真相はよくわかりませんけどね。

 ブログを長くやっている人なら(ときには始めたばかりの人であっても)、コメント欄の閉鎖を一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
 コメント欄があることのメリットはそのブログを読んでくれる人との交流が挙げられると思いますが、コメント欄は同時にトラブルの温床にもなりうりますからね。
 トラブルは避けたい、と思う心理もわからないではありません。

 ちなみに自分はコメント欄を閉鎖しようと思ったことは一度もありません。
 などと書くとコメント欄でトラブルが一度もなかったのかとか、荒らしがやってきたことが一度もないのかとか思われる方がいるかもしれませんが、そんなことはなく、というかむしろ逆で自分のような偏屈な人間のブログは往々にしてその手の荒らしを、、、荒らしという言葉に弊害があるなら相手をするのが面倒臭い人を呼び込むことがあるようです。

 例えば、、、以前記事の中でたまたま話の流れで大学は国立と私立をそれぞれ二校ずつ合格したと明かしたことがあるんですよ。
 それは自慢というより個人的にはあまり思い出したくもない過去の栄光なのですが。
 そしたらある人が国立大学を二校合格するのは制度上無理なはずだって言いがかりをつけてきたんですよ。
 嘘をついたことを認めろってしつこくて閉口しました。
 もし自分が嘘をついていたなら、嘘をついてゴメンなさいと謝罪も出来るんですが、自分が大学を四校受かったことは本当なんです。だから嘘をついたと認めることも謝罪も出来ません。
 でも、その人があまりにしつこかったので、嘘の自白をしようかってふっと思いましたよ。
 自白の強要をされた冤罪被害者の気持ちがわずかながらわかりました。
 その人と縁を切ることが出来たときはほっとしましたよ。
 嘘の自白をしなくてよかったです。

 姪っ子に課題図書を与えて、その本を何冊読んだかでお年玉をいくらあげるか決めようと思ってます、という内容の記事を書いたときも面倒臭い人たちがやってきましたよ。
 お年玉に条件をつけるなんて非常識だとか何とか。
 あのですね、お年玉を無条件に与えることが悪い、とは言いませんよ。それはそれでいいでしょう。
 でも課題を与えることの何が悪いんです?
 課題を与えるってことはつまりは課題をクリアすればするほど多くのお年玉をもらえるってことであり、より多くのチャンスを与えるってことです。
 姪っ子にチャンスを与えることの何が悪いというのか、自分にはわかりませんね。
 その面倒臭い方々にもどうにか退場していただきましたが…。

 最近では、漫画を貸してくれなかった営業担当には注文を入れたくない!というようなことを書いたら、「困ったもんだ」というタイトルでコメントをしてくれた人がいましたよ。以下全文です。

趣味の漫画の貸し借りを原因に今後の仕事の取引をお断りするか・・・
クレバーに考えれば北川が阿呆なのは言うまでもないが、それとは切り離した観点で、あんたは自分のご機嫌で取引業者を切ったりつないだりするいやーなやつになってるよ。

嫌な思い出は脳内でどんどん脚色されていくもの。
本当に「嫌です。重いし、面倒臭いし。自分で買ってください」って言ったのか?
「今はたくさんの巻数でていますし、いっぺんに貸すとなると重いですよ?」「運ぶのとかもきっと大変でしょうし…」とかそんなニュアンスだったんじゃないの?

まぁ、こっちも想像でしかないが未だかつて「嫌です。重いし、面倒臭いし。自分で買ってください」なんて言い方する人間なんて本かネットの中でしかあったことないのでね。つい疑い深くなってしまう。許せ。

とりあえずは自分で書いた文章を冷静な目でもう一度読んでみることをお勧めする。


 言葉には、正しいか、正しくないかとは別に重さがある、と思っています。重さとは資格と言い換えてもよいですが。
 例えば、十二人の人間を殺した殺人鬼が「人の命は大切だ」と言ったとしても、説得力がないですよね。お前が言うな!と思うだけで。
 初対面の相手から、上から目線で言われては、その言葉がどんなに正しかったとしても、自分はそれを認められるような器の人間ではないのです。

 このコメントに対する自分のレス。以下全文。

いやはや、とらじさん、あなたは何と潔癖な人か。
おそらく生まれてから公私混同をされたことがただの一度もないのでしょうね。
心から尊敬します。
出来たらあなたのような人に政治家になってもらいたい。
そうしたら何もかもがクリーンになるでしょうに。
いっそのこと今から政界に打って出ては如何でしょう?
間違いなく自分はあなたに一票投じます。約束しますよ!
その点、自分はまったくダメですね。
昔から公私混同の塊りみたいな奴です。
依怙贔屓しまくりです。
今でも同じ納期同じ価格であれば、営業担当の気が合う方に発注をしてしまいます。
仮にプライヴェートで一緒に映画に行くぐらい仲が良くなればそいつに出来るだけ注文を回してやろうなんて考えてしまいます。
あなたに言わせればそういうのも「悪」なんですよね。
自分はそれぐらいは融通を利かせてもいいか、と考えるのですが。

>とりあえずは自分で書いた文章を冷静な目でもう一度読んでみることをお勧めする。
読みました。
この文章を書いたやつは何ともセコくて器量の小さい奴だと思いましたが、まぁ自分がセコくて器量の小さい奴だということは充分認識していることなので、それ以上思うことは特にありませんね。

政界進出の件、是非ご一考ください。


 何ていうか、我ながらよく減らず口を叩くものだなというか、もっと軽く流せばよかったかもしれないなとか、テキトーに論点をずらしているもんだなとか、思っちゃいますね。笑。

 結局、言いたいのは、ブログをやっていれば、そしてコメント欄を開放していれば、いろんな人と出会って、いろんなことがあるってことです。
 それでもコメント欄を開放していた方が、より多くの得るものがあると自分は思っています。そう信じたい、と言うべきかもしれませんが。

 コメント欄を閉鎖しようと思ったことはないと言いましたが、ブログの閉鎖はしょっちゅう考えます。
 記事のアップ数よりコメント数の方が少ないブログなんて存在する価値があるとも思えないんですよね。。。
 
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久しぶりに伊坂節全開!!『残り全部バケーション』。

2012-12-13 22:51:39 | 読書
 伊坂幸太郎著、『残り全部バケーション』読了。

 う~ん、久しぶりに伊坂節全開の小説を読んだような気がするなぁ。
 この場合の伊坂節っていうのは、どこかとぼけた感じのするキャラクターたちが軽妙な会話を交わす、所々に伏線が張られている、最後の最後でまるでパズルのピースがはまるが如く物語が収束する、読後感が爽快である、そんな特徴のことですが。
 
 さすがに絶頂期のころの作品に比べると、若干キレがないかなとか、やや無理があるかなと思わないではないですが、それもあくまで絶頂期のころの作品に比べたらであって、フツーに読む分には充分面白かったです。満足しました。

 一つわからないことがあって、第五章の溝口の台詞、「岡田の人生を駄目にしちまうなんてな、後悔、先に立たずだ」の意味がよくわかりません。
 溝口が何をして、岡田の人生を駄目にした(と思っている)のか、、、う~~~ん、読み返してもわからんぞ。
 っていうか、読み返したら逆にいろいろわかんなくなってきた…。

 まぁ読み返す気になる小説こそが傑作だと自分は思っているので、それはそれでいいんですが、、、でもやっぱり誰かわかる人、教えて!!
 
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悪戯と悲劇。

2012-12-12 22:16:11 | 政治・経済・時事
 オーストラリアのラジオ局のパーソナリティが英国のエリザベス女王の声色を真似て電話をかけ、ウィリアム王子の妻キャサリン妃の病状を彼女が入院している病院から聞き出し、その時応対した看護婦が自殺してしまったことが大きな問題となっています。
 普段時事問題は取り上げないようにしているのですが、この件にはちょっと思うところがあるので書きます。

 こんなことを書くとすごい反発と非難を受けるかもしれないのですが、自分はそのパーソナリティがそれほど悪いことをしたとはどうしても思えないのです。
 エリザベス女王に成りすましたとはいっても、別段詐欺行為を働いたわけじゃなし、単なる悪戯心でやっただけですしね。

 もちろん、応対した看護婦が自殺してしまったことは最悪の悲劇ですが、でもそれはパーソナリティが予期しえたことではないはずです。
 それなのに看護婦の死の責任がすべてパーソナリティにある、とするのは無理があると思います。

 怖いな、と思うのはパーソナリティとラジオ局への凄まじいまでのバッシングです。
 曰く、あまりのレベルの低さに呆れてものも言えない、こんな企画をたてて放送している放送局なんて害悪でしかない、全世界から非難が殺到して解雇される事を切に願います、etc。
 読んでいて、胃が痛くなります。

 バッシングをしている人にちょっと聞いてみたいんだけど、あなたは生まれてから一度も誰かに対して悪戯を仕掛けたことはない?
 一度でもあるのだとしたら、そのとき、結果はすべて予測しえた?

 そしてこれが一番重要なことなのだけれど、人一人を結果として死に追いやって、そのパーソナリティは精神的に参っていると考えられるよね。
 その精神的に参っているであろうパーソナリティを徹底的にバッシングをしたら、自ら命を絶つかもしれない、とは考えない?
 もしそのパーソナリティが命を絶ったら、あなたはどう思う?
 人一人を死に追いやった人間はその罪を自らの命で贖うのが当然だ、そう考える?
 だったら、バッシングによって人を死に追いやったあなたは、何も罪を背負うことはないの?

 パーソナリティがかけた悪戯電話はくだらないし、到底褒められたことではないけど、あなたのやってるバッシングもそれと同じか、それ以下のものでしかないよ。
 パーソナリティが命を絶たなければよいけどね。
 あなたのために切に願うよ。
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