続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)疾風に。

2022-04-21 07:39:13 | 飯島晴子

   疾風に大きい鶯飼ってゐる

 疾風に大きい鶯飼ってゐる(疾風大鶯飼居)はシツ・フ・タイ・オウ・シ・キョと読んで、疾、怖、頽、翁、死、嘘。
☆疾(やまい)は怖(こわい)。
 頽(衰える)翁(老人)は死を嘘(嘆く)。

 疾風に大きい鶯飼ってゐる(疾風大鶯飼居)はシツ・フ・タイ・オウ・シ・キョと読んで、質、普、代、追う、詞、挙。
☆質(内容)を普く代(入れ替えて)追うと、詞(ことば)の挙(企て)がある。

 疾風に大きい鶯飼ってゐる(疾風大鶯飼居)はシツ・フ・タイ・オウ・シ・キョと読んで、膝、腐、体、負う、支、去。
☆膝に腐(心を痛めている)。
 体に負う(こうむる)支えが去(なくなるから)。


『飯島晴子』(私的解釈)樹の下に。

2022-04-20 07:19:28 | 飯島晴子

   樹の下に俤ありて氷張る

 樹の下に俤はジュ・カ・イと読んで、樹海。
 ありて氷張る(有氷張)はユウ・ヒョウ・チョウと読んで、誘、漂、弔。
☆樹海は誘う、漂よう弔(死者への弔い)を。

 樹の下に俤はジュ・カ・イと読んで、樹、花、萎。
 ありて氷張る(有氷張)はユウ・ヒョウ・チョウと読んで、憂、漂、凋。
☆樹の花が萎れると、憂いが漂い凋(生気を失い衰える)。

 樹の下に俤はジュ・カ・イと読んで、呪、禍、畏。
 ありて氷張る(有氷張)はユウ・ヒョウ・チョウと読んで、誘、憑、兆。
☆呪(のろう)禍(不幸、災い)は畏(怯え)を誘う。
 憑(乗り移る)兆(きざし)がある。

 樹の下に俤はジュ・カ・イと読んで、需、貨、為。
 ありて氷張る(有氷張)はユウ・ヒョウ・チョウと読んで、融、費用、頂。
☆需(必要とする)貨(お金)の為に融(流通する)費用を頂く。


『飯島晴子』(私的解釈)蛇のこゑ。

2022-04-19 07:29:07 | 飯島晴子

   蛇のゑ髪はあかるくなりにけり

 蛇のこゑ(蛇声)はジャ・セイと読んで、蛇、棲。
 髪はあかるくなりにけり(髪明為)はハツ・メイ・イと読んで、発、明、畏。
☆蛇が棲み、発(外に現れると)明らかに畏(脅える)。

 蛇のこゑ(蛇声)はジャ・ショウと読んで、邪、商。
 髪はあかるくなりにけり(髪明為)はハツ・メイ・イと読んで、発、迷、威。
☆邪(よこしまな)商いが発(盛んになると)迷(判断が付きかねる)威(恐れ)がある。

 蛇のこゑ(蛇声)はジャ・ショウと読んで、邪、訟。
 髪はあかるくなりにけり(髪明為)はハツ・メイ・イと読んで、撥、命、為。
☆邪(不正)の訟(訴え)を撥(調整する)命(命令)を為(出す)。

 蛇のこゑ(蛇声)はジャ・セイと読んで、邪、世。
 髪はあかるくなりにけり(髪明為)は撥、明、移。
☆邪(正しくない)世(世の中、社会)を撥(はねかえし)明(物を見分ける能力)で移(変えていく)。


『飯島晴子』(私的解釈)才ありて。

2022-04-18 07:14:59 | 飯島晴子

   才ありて蝉殻を戸にかけておく

 才ありて蝉殻(才有蝉殻)はサイ・ユウ・セン・カクと読んで、再、憂、戦、核。
 戸にかけておく(戸掛置)はコ・カイ・チと読んで、虚、壊、痴。
☆再び憂(心配する)戦(戦争)、核を拠(より所)に壊す痴(愚か)がある。

 才ありて蝉殻(才有蝉殻)はサイ・ユウ・セン・カクと読んで、殺、宥、戦、覚。
 戸にかけておく(戸掛置)はコ・カイ・チと読んで、虚、悔、知。
☆殺しを宥(大目にみてゆるす)戦(戦争)を悟る(悟るべきである)。
 虚(むなしさ)の悔(過ちに気づいて残念がる)を知る(知るべきである)。

 才ありて蝉殻(才有蝉殻)はサイ・ユウ・セン・カクと読んで、最、優、先、書く。
 戸にかけておく(戸掛置)はコ・カイ・チと読んで、個、回、質。
☆最優先に書く。
 個(一つ一つ)回(もとに戻る)質(内容)がある。

 才ありて蝉殻(才有蝉殻)はサイ・ユウ・セン・カクと読んで、切、憂、旋、拡。
 戸にかけておく(戸掛置)はコ・カイ・チと読んで、個、解、置。
☆切(しきり)に憂(苦労する)。
 旋(元に戻り)拡(ひろげて大きくする)個(一つ一つ)を解(バラバラにして)置(すえる)。

 才ありて蝉殻(才有蝉殻)はサイ・ウ・ゼン・カクと読んで、再、迂、然、書く。
 戸にかけておく(戸掛置)はコ・カイ・チと読んで、己、皆、質。
☆再び迂(遠回り)の然(状態)を書く。
 己(わたくし)の皆(すべて)の質(内容)がある。


『飯島晴子』(私的解釈)濱千鳥。

2022-04-18 06:40:58 | 飯島晴子

   濱千鳥つめたき小皿敷きつめむ

 濱千鳥つめたき(濱千鳥冷)はヒン・セン・チョウ・レイと読んで、頻、戦、挑、戻。
 小皿敷きつめむ(小皿敷詰)はショウ・ベイ・フ・キツと読んで、仕様、米、不、吉。
☆頻(しきり)に戦いを挑(けしかける)戻(道理にそむく)仕様(やり方)、米(アメリカ)は不吉である。

 濱千鳥つめたき(濱千鳥冷)はヒン・セン・チョウ・レイと読んで、浜、船、重、澪。
 小皿敷きつめむ(小皿敷詰)はショウ・ベイ・フ・キツと読んで、彰、米、埠、詰。
☆浜に船が重なる澪(船の通る道筋)がある。
 彰(あきらか)に米(アメリカ)の埠(波止場)であることを詰(なじる)。

 つめたき小皿敷きつめむ(冷小皿敷詰)はレイ・ショウ・サラ・フ・キチと読んで、玲、声、更、浮、既知。
☆濱千鳥は玲(玉の鳴る澄んだ音)の声(鳴き声)である。
 更(言うまでもなく)浮(水に浮くこと)は既知(知られている)。


『飯島晴子』(私的解釈)海鳥や。

2022-04-17 09:01:43 | 飯島晴子

   海鳥やひとびとゆるく着物着て

 海鳥やひとびと(海鳥人人)はカイ・チョウ・ニン・ニンと読んで、開、帳、人、人。
 ゆるく着物着て(緩着物着)はカン・ジャク・ブツ・チャクと読んで、閑、寂、仏、着。
☆御開帳である、人々閑寂(物静かで落ち着いた様子)で仏様に着(行きつく)。

 海鳥やひとびと(海鳥人人)はカイ・チョウ・ニン・ニンと読んで、皆、帳、忍、任。
 ゆるく着物着て(緩着物着)はカン・チャク・ブツ・ジャクと読んで、貫、著、物、惹。
☆皆(すべて)は帳(ノート)に忍(しのばせてあり)任(思うとおりにする/委ねること)を貫く。
 著(書き表した)物(事柄)を惹(惹きつける)。

 海鳥やひとびと(海鳥人人)はカイ・チョウ・ジン・ニンと読んで、解、調、訊、任。
 ゆるく着物着て(緩着物着)はカン・ジャク・ブツ・チャクと読んで、換、若、物、着。
☆解(バラバラにして)調べ、訊(問いただすこと)任(委ね)換(入れ替える)若(ごとし)。
 物(事柄)は着(落ち着く)。 


『飯島晴子』(私的解釈)衿青くして。

2022-04-16 07:16:27 | 飯島晴子

   衿青くして鳥たちを裁く人

 衿青くはキン・セイと読んで、謹、製。
 鳥たち(鳥達)はチョウ・タチと読んで、調、舘。
 裁く人はサイ・ジンと読んで、祭、神。
☆謹製(謹んで造り)整える舘。
 祭神である。

 衿青くはキン・セイと読んで、禽、栖。
 鳥たち(鳥達)はチョウ・タツと読んで、諜、発つ。
 裁く人はサイ・ジンと読んで、砕、尽。
☆禽(鳥)が栖(住む処)の諜(様子を探る)。
 発つとき、砕(こまかく壊し)尽(全て無くす)。

 衿青くはキン・ショウと読んで、訓、章。
 鳥たち(鳥達)はチョウ・タツと読んで、調、立。
 裁く人はサイ・ジンと読んで、再、訊。
☆訓(字句を解釈する)章である。
 調べると、立(ある現象が生じる)ので、再び訊(問いただす)。


『飯島晴子』(私的解釈)山尽きて。

2022-04-15 07:48:45 | 飯島晴子

   山尽きて星の色もつ崖ありぬ

 山尽きて星はサン・ジン・セイと読んで、三、訊、整。
 色もつ崖ありぬ(色持崖有)はシキ・ジ・ガイ・ユウと読んで、式、辞、我意、誘。
☆三つを訊い、整える式(やり方)は辞(言葉)で我意を誘(いざなう)。

 山尽きて星はサン・ジン・ショウと読んで、算、腎、章。
 色もつ崖ありぬ(色持崖有)はショク・ジ・ガイ・ユウと読んで、初句、字、該、融。
☆算(見当をつける)腎(要)は章の初句の字である。
 該(あてはめると)融(通じる)。

 山尽きて星はサン・ジン・セイと読んで、惨、尽、逝。
 色もつ崖ありぬ(色持崖有)はシキ・ジ・ガイ・ユウと読んで、死、期、自、害、有。
☆惨(傷ましくも)尽(すべて無くなる)逝(人の死)。
 死期には自害もある。

 山尽きて星はサン・ジン・セイと読んで、算、人、生。
 色もつ崖ありぬ(色持崖有)はシキ・ジ・ガイ・ユウと読んで、識、自、外、遊。
☆算(自由気ままな)人生、識(知り合い)と自(わたくし)は外遊(外国旅行)をした。

 山尽きて星はセン・ジン・セイと読んで、詮、尽、請。
 色もつ崖ありぬ(色持崖有)はシキ・ジ・ガイ・ユウと読んで、識、治、我意、有。
☆詮(あきらかにする)尽(ことごとく)。
 請(頼んだ)識(記録)、治めた我意が有る。


『飯島晴子』(私的解釈)洎夫藍に。

2022-04-14 07:16:46 | 飯島晴子

   洎夫藍に心血ひそと垂らされし

※洎夫藍(サフラン)に心血(全力を注ぐ)。
 肥(肥料)を遂(やること)である。

 洎夫藍はキ・フ・ランと読んで、記、普、覧。
 心血はシン・ケツと読んで、審、決。
 ひそと垂らされし(秘垂)はヒ・スイと読んで、比、推。
☆記を普く覧(よく見て)審(正しいかどうかを明らかにする)。
 決(結論を出す)には、比べて推しはかる。

 洎夫藍はキ・フ・ランと読んで、鬼、怖、乱。
 心血はシン・ケツと読んで、辛、血。
 ひそと垂らされし(秘垂)はヒ・スイと読んで、非、遂。
☆鬼(残忍な人)を怖れる。
 乱(戦争)は血(はげしく)非(責めること)を遂(やりとげる)。

 洎夫藍はキ・フ・ランと読んで、饑、腐、乱。
 心血はシン・ケツと読んで、心、欠。
 ひそと垂らされし(秘垂)はヒ、スイと読んで、陽、水。
☆饑(凶作)で腐(心を痛め)乱れる心。
 欠(足りない)陽(太陽の日差し)と水。 


『飯島晴子』(私的解釈)緋桃なり。

2022-04-13 07:12:51 | 飯島晴子

   緋桃なり神々はまた歩き出す

※緋桃なり(緋桃也)はヒ・トウ・ヤと読んで、飛、頭、家。
 飛(移る)頭家(神社の祭礼、講などの行事の世話をする家)、神々はまた歩き出す。

 緋桃なり(緋桃也)はヒ・トウ・ヤと読んで、秘、湯、也。
 神々はまた歩き出す(神神又歩出)はシン・シン・ユウ・ブ・スイと読んで、心、身、優、撫、遂。
☆秘湯也。
 心身を優しく撫(労わること)を遂げる。

 緋桃なり(緋桃也)はヒ・トウ・ヤと読んで、否、闘、也。
 神々はまた歩き出す(神神又歩出)はジン・ジン・ユウ・フ・スイと読んで、尽、陣、憂、怖、衰。
☆否(同意しない)闘い也。
 尽(すべて無くなる)陣(戦争)を憂(苦しみ心配する)怖(恐怖)の衰えがある。

 緋桃なり(緋桃也)はヒ・トウ・ヤと読んで、秘、套、耶。
 神々はまた歩き出す(神神又歩出)はジン・ジン・ユウ・ブ・スイと読んで、訊、腎、有、部、推。
☆秘(人に見せないように隠し)套(おおう)耶(か)。
 訊(問いただす)腎(かなめ)が有り、部(区分けして)推しはかる。

 緋桃なり(緋桃也)はヒ・トウ・ヤと読んで、日、套、夜。
 神々はまた歩き出す(神神又歩出)はシン・シン・ユウ・フ・スイと読んで真、深、雄、夫、睡。
☆日(太陽)を套(おおう)夜、真(まこと)に深(夜が更ける)と、雄(いさましい)夫の睡(眠り)がある、