続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)婿は見えたり。

2022-05-08 16:53:45 | 飯島晴子

   婿は見えたり見えなかったり桔梗畑

 婿は見えたり見えなかったり桔梗畑(婿見見桔梗畑)はセイ・ケン・ケン・キツ・コウ・ハタと読んで、青、見、見、拮、抗、将。
☆青(年が若く)見えたり見えなかったり拮抗(似た力を持つものが互いに張り合って譲らず、せめぎあうこと)将(とはいえ)。

 婿は見えたり見えなかったり桔梗畑(婿見見桔梗畑)はセイ・ゲン・ケン・キツ・キョウ・ハタと読んで、星、厳、願、吉、凶、将。
☆星は厳(おごそか)であり、願いをかける。吉か凶か。将(それとも)。

 婿は見えたり見えなかったり桔梗畑(婿見見桔梗畑)はショウ・ケン・ケン・キツ・キョウ・ハタと読んで、省、現、兼、吃。考、将。
☆省(顧みると)現れる兼ねた吃(身に感じる)考え、将(もしかして)。


『飯島晴子』(私的解釈)桃擲げて。

2022-05-08 16:41:35 | 飯島晴子

   桃擲げて平たい顔をあらはせり

 桃擲げて平たい顔をあらはせり(桃擲平顔現)はトウ・テキ・ヘイ・ガン・ゲンと読んで、闘、敵、兵、眼、厳。
☆闘う敵兵の眼(まなこ)は厳しい。

 桃擲げて平たい顔をあらはせり(桃擲平顔現)はトウ・テキ・ヒョウ・ガン・ゲンと読んで、蕩、摘、費用、減、現。
☆蕩(だらしないもの)を摘(摘まみ取る)と、費用が減ることが現(見えるようになる)。

 桃擲げて平たい顔をあらはせり(桃擲平顔現)はトウ・テキ・ヘイ・ガン・ゲンと読んで、党、笛、評、厳、言。
☆党(なかま)の笛を評(品定め)する厳しい言(言葉)。

 桃擲げて平たい顔をあらはせり(桃擲平顔現)はトウ・チャク・ヘイ・ゲン・ゲンと読んで、到、着、平、原、現。
☆到着したら平原が現れた。


『飯島晴子』(私的解釈)山人の。

2022-05-08 16:13:54 | 飯島晴子

   山人の肌着にかかる虹ひとつ

 山人の肌着にかかる虹ひとつ(山人肌着懸虹一)はセン・ジン・キ・ジャク・ケン・コウ・イツと読んで、遷、尽、帰、果、交、一。
☆遷(移り変わる)尽(すべて)は帰(元の所へ戻り)着(決まりがつく)。
 果(結果)交(行き来しあうもの)が一(一つにまとまる)。

 山人の肌着にかかる虹ひとつ(山人肌着懸虹一)はサン・ニン・キ・ジャク・ケン・コウ・イツと読んで、算、任、記、寂、顕、更、溢。
☆算(見当をつけて)任(委ねる)記は寂(もの淋しい)が、顕(現れる)更(新しいもの)で溢(いっぱいになる)。

 山人の肌着にかかる虹ひとつ(山人肌着懸虹一)はサン・ニン・キ・チャク・ケン・コウ・イツと読んで、三、妊、企、著、兼、考、逸。
☆三つを妊(はらむ)企(くわだて)が著(明らかになる)。
 兼(二つ以上のものを併せ持つ)考えが逸(隠れている)。

 山人の肌着にかかる虹ひとつ(山人肌着懸虹一)はセン・ニン・キ・ジャク・ケン・コウ・イツと読んで、仙、人、奇、惹、健、康、逸。
☆仙人の奇(不思議)に惹かれる。
 健康(身体が丈夫で安らか)で逸(優れている)。


『飯島晴子』(私的解釈)晩涼の。

2022-04-28 04:48:55 | 飯島晴子

 晩涼のうかつに鳥の彩を眺め

 晩の涼雨、且(一方では)朝は最(この上なく)澄(すんでいる)。

 晩涼のうかつに鳥の彩を眺め(晩涼迂闊鳥彩眺)はバン・リョウ・ウ・カツ・チョウ・サイ・チョウと読んで、播、了、兎、活、跳、災、超。
☆播(種をまき)了(終える)と、兎が活(勢いよく動き)跳ねる。
 災(わざわい)は超(限度を超える)。

 晩涼のうかつに鳥の彩を眺め(晩涼迂闊鳥彩眺)はバン・リョウ・ウ・カツ・チョウ・サイ・チョウと読んで、挽、僚、有、闊、弔、宰、長。
☆挽(人の死を悼む)僚(友達)が有(いる)。
 闊(心が広く)弔いの宰(仕事を引き受ける)、長(おさ)である。

 晩涼のうかつに鳥の彩を眺め(晩涼迂闊鳥彩眺)はバン・リョウ・ウ・カツ・チョウ・サイ・チョウと読んで、番、領、迂、且、眺、再、調。
☆番(代わる代わる行い)領(自分のものとする)迂(とおまわり)、且つ眺め、再(もう一度)調べる。

 晩涼のうかつに鳥の彩を眺め(晩涼迂闊鳥彩眺)はバン・リョウ・ウ・カツ・チョウ・サイ・チョウと読んで、蛮、霊、有、喝、懲、済、超。
☆蛮(未開で荒々しい)霊(たましい)の有(存在)を喝(𠮟り)、懲(過ちを繰り返さないようにこらしめ)済(救うこと)は超(飛びぬけて優れている)。


『飯島晴子』(私的解釈)山国の。

2022-04-27 06:46:07 | 飯島晴子

   山国の蛾の白壁を汝は云ふ

 山国の蛾の白壁を汝は云ふ(山国蛾白壁汝云)はサン、コク・ガ・ハク・ヘキ・ジュ・ウンよ読んで、三、告、我、吐く、闢、抒、運。
☆三つを告げると我(わたくし)は吐く。
 闢(ひらいて)抒(解く)運(めぐりあわせ)がある。

 山国の蛾の白壁を汝は云ふ(山国蛾白壁汝云)はサン・コク・ガ・ハク・ヘキ・ジュ・ウンと読んで、参、古句、雅、博、璧、如、薀。
☆参(比べ合わせる)古句の雅(風流)は博(大きく広がっている)璧(立派なもの)の如し。
 薀(奥義)である。

 山国の蛾の白壁を汝は云ふ(山国蛾白壁汝云)はセン・コク・ガ・ハク・ヘキ・ジュ・ウンと読んで、戦、酷、餓、迫、辟、除、云。
☆戦(戦争)は酷(むごい)。
 餓(食べ物が足りなくて生命を維持できなくなる)は迫(苦しめる)。
 辟(さけて)除(取り去る)ように云う。


『飯島晴子』(私的解釈)かくまはれ。

2022-04-26 05:34:34 | 飯島晴子

   かくまはれ鮎をくはされゐたりけり

 かくまはれ鮎をくはされゐたりけり(匿鮎食居)はトク・ネン・ジキ・キョと読んで、篤、然、自棄、嘘。
☆篤(重い病気)の然(状態)に自棄になり嘘(嘆いている)。

 かくまはれ鮎をくはされゐたりけり(匿鮎食居)はトク・ネン・ショク・キョと読んで、解く、粘、続、寄与。
☆解く(答えを出す)には粘って続けることが寄与(役に立つ)。

 かくまはれ鮎をくはされゐたりけり(匿鮎食居)はトク・ネン・ジキ・キョと読んで、匿、念、自記、挙。
☆匿す念(考え)の自記を挙(企てる)。


『飯島晴子』(私的解釈)卯の花の。

2022-04-24 14:16:21 | 飯島晴子

   卯の花の老いて久しき空のいろ

 卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、膨、貨、浪、窮、空、式。
☆膨(ふくらむ)貨(お金)の浪(むだ)で窮(行き詰まって身動きできない)のは空(虚しい)式(やり方)である。

 卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、防、禍、労、杞憂、食う、拭。
☆防(あらかじめ用心する)禍(災難)の労(ほねおり)。
 杞憂(取り越し苦労)を食う(小ばかにする)ことを拭う。

 卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、暴、苛、老、朽、空、識。
☆暴(不当な)苛(惨さ)、老(年を取ると)朽(古くなって駄目になる)。
 空(虚しさ)を識る。


『飯島晴子』(私的解釈)樹はふかく。

2022-04-24 13:38:34 | 飯島晴子

   樹はふかく川を隠せり源信忌

 樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、寿、心、宣、隠、厳、親、披。
☆寿(長命を祝う)心を宣(のべる)。
 隠れた厳しさを親(身内)が披(打ち明ける)。

 樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、授、娠、詮、胤、厳、神、秘。
☆授(さずかる)娠(妊娠)を詮(明らかにする)。
 胤(血筋)の厳(おごそか)、神(人智では計り知れない)秘である。

 樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、需、芯、選、引、言、信、批。
☆需(必要とする)芯(物の中心)を選び引(導く)言(言葉)を信じて批(是非を判定する)。

 


『飯島晴子』(私的解釈)うしろから。

2022-04-23 07:08:20 | 飯島晴子

   うしろからいぼたのむしと教へらる

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、午、睡、老、酎、況。
☆午睡(昼寝)の老(老人)酎(酒を飲んだ)況(様子)である。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、語、推、漏、衷、供。
☆語を推しはかると漏れる。衷(心のなか)を供(述べている)。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、更、炊、労、厨、協。
☆更(新しくした)炊(煮炊きをし)労(力を尽くして働く)厨(台所)、協(調子がまとまる、叶う)。

 うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、恒、遂、労、知友、強。
☆恒に遂(物事をやりとげ)を労(力を尽くして働く)知友は強い(勢いがある、力がある)。


『飯島晴子』(私的解釈)卯月なり。

2022-04-22 07:28:08 | 飯島晴子

   卯月なり蔵いつぱいの白せんべい

 卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イチ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、望、月、也、象、一、拝、吐く、鮮、平。
☆望月(陰暦十五夜の月)也。
 象(目に見える形)を一(もっぱら)拝むと吐く。
 鮮やかで平(おだやか)である。

 卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イツ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、剖、合、也、造、佚、俳、吐く、遷、蔽。
☆剖(分けて)合(一つにあわせる)也。
 造(作ること)を佚(楽しむ)俳(面白味)があると吐く。
 遷(移り変わる事)を蔽(見えなくしている)。

 卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)は)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イツ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、昴、合、也、像、逸、肺、迫、閃、併。
☆昴は合(一つにあわせたもの)也。
 像(すがた)は逸(優れており)肺(心の中)に迫る。
 閃(きらりと光る)のは併(合わさっているから)である。