続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

怖かった!

2015-11-18 00:49:13 | 三浦半島

 このまま足腰が弱っていくのを何としても阻止したい。
 《死んでいくその日まで、自分の足で歩きたい!》わたしの一番の願いである。わたしにはその努力が著しく欠けている。それは、出嫌いという陰気な性格が災いしているからに違いない。

 どこかへ行くことを躊躇してしまう《これではいけない、ますます歩行能力が衰える一方》であることをいつも懸念している。

 
 そこでいつもお世話になっている「歩こう会」へ・・・。フリーの参加を許可して下さる横須賀ウォーキング協会(ゆったりウォーク)の実施日をにらんで出かけてみた。
 三浦富士、ここなら2回ほど登っている。(きっと大丈夫)と思ったのが…とんでもない崖の細道…ダメダメ、無理無理!
(ああ、もういやだ、生きて帰れないわ)
 下を見たら峡谷、足元は一歩づつの幅しかない。触れる枝もなく苔むしたような岩を背にしているだけ。
 (どうしたらいいの!!)

 協会のMさん、「ここに左足を出して、次にここに右足を・・・」と細かく誘導して下さった。
 もたもたしているうちに前列を離れたらしく無線でやり取りをしているのを聞いていたら、
 「困難者がいらっしゃるので、少し遅れます」なんて連絡している。

 その後も滑りやすい坂道・・・でも、Mさんのお蔭で何とかクリアー。
 Mさん曰く「私は子供の頃からこんな山道駆け回って育ったの、楽しいわ~」
 「・・・」
 「あら、私もよ」と、参加者の人。
 「・・・」ホントにホントにダメなわたし。

 京急長沢駅から三浦富士、砲台山に向かう分岐点でオレンジロードへと曲がり、ミカン畑の脇を通って、京急津久井浜駅までの6キロの行程。何とか無事に帰還。


 横須賀ウォーキング協会の皆様、本当にありがとうございました。
ps 落果のミカンを拾って食べたら、協会の方「見ないことにしましょう」って。お行儀の悪いわたし、大変申し訳ありませんでした。


歩けた!

2015-10-08 06:49:09 | 三浦半島
 昨日は月イチの「歩こう会」。
 よもや行かれないと思いながら、半期に一度の会費支払を欠かしてはならないと集合場所がYRP野比駅と近かったこともあって出かけた。
 調子に乗って、万が一昼食のエリアまで歩いてしまった時を考慮し、お握り2個とお茶をバックに潜ませた。
 集合場所で手を振り「ではここで・・」とか何とか、もぞもぞ言おうと内心反復していたのに、
「さぁ、行きましょう」の声に釣られて歩き出してしまった。

(まずいな、まずいな、長沢駅でリターン)
 おや、もう過ぎてしまった。では次の津久井浜駅で・・・。

「大丈夫、もう少し歩きましょうよ」と、肩を叩かれて・・・(そ、そうですね。)

 若山牧水歌碑、長岡半太郎記念館・若山牧水資料館~万代会館・・・とうとう三浦市へ。

 三浦海岸付近のお寺で昼食、お寺さんは飴を二袋サービスしてくれた。
 お寺の境内には大きな銀杏の木から落ちた銀杏が地面にびっしり。誰も踏まないと臭わないことが判明。

 三浦の海をたっぷり堪能したコース。
 久しぶりの歩こう会参加、比較的というか、かなり楽チンなコースだったけど、とにかく歩けたことに、否、歩かせてもらったことに感謝。

小網代の森。

2014-09-29 06:56:55 | 三浦半島
 「YRPの水辺の会」のメンバーの誘われて、久しぶりに小網代の森を散策。

 「えっ?」「あっと、驚く!!遊歩道~」
 小網代の森へ行くときは、(長靴を用意して汚れてもいい服装、そして前の人を見失わないように列を組んで行きましょう)という約束のはずだった。なのに、(お気軽に森の景色を愉しみながらどうぞ)という一本道の散策路が造られていたからである。

(う~ん、いま一つ情緒がねぇ)(でも、危険はないわね、確かに)

 ボランティアの方々の熱意により舗道の至近は草が刈られてスッキリ。

 アカテガニ広場は立ち入り禁止、カニのいる干潟も満潮だったので、えのきテラスで休憩。ボランティアの女の人が訪れる人たちにいろいろ説明したり誘導していたので、近づいて話を聞いて見ると、ここで訪問者のカウントをしていると言う。
「わたしたちは岸先生の指導の下こうした活動をしており、先生は慶応大学の教授を退職なさったのですが、ここの保全に力を入れています。今日も間もなく見える予定です」「ああ、向こうから来たあの方が先生です」
 見ると細身ながら精悍な顔立ちの男の人が十数人を先導して近づいてきた。

 岸先生は東京ガスの有志の方々(ご家族/in子供・A班/B班/C班と約五十名ほど)の前で、
「小網代の森を元の姿に還す運動をしています。かつては五メートルもある笹などで覆われていたのですが、乾燥に強い植物なので除去いたしました。他にも、たとえばセイタカアワダチソウなどは、日本に自生していない外来種であり、他の植物を弱らせる有毒な植物なので、今日はみなさんに抜いてもらおうと思います。やり方はこのように根本に足を乗せ、下のほうから両手で掴むと簡単に引き抜けます。二十分ほどの時間を予定していますからお願いします。」と説明。

「そういえば三角の露草・・・トキワツユクサは見当たりませんね」というと、ボランティアの方は
「みんなで、目を皿のようにして抜き取ったんです」と言ったので、びっくり。

 岸先生は「水流を基の形態に戻し、数年の内に湿地帯を取り戻したい」という風なことを説明していた。以前来たとき、博物館の先生は「昔はこんなでなかったのに、年々乾いてきています」と失望なさっていたけれど、まさかこんな尽力が為されていたことなど、それこそ露しらずのわたし。

 岸先生やボランティアの方々の熱意と協力には、胸キュン。
 トキメキの出会いは不意に訪れるものらしい・・・ありがとうございました。

「歩こう会」(観音崎)

2014-07-03 06:12:19 | 三浦半島
 浦賀駅から防衛大学のほうへ上った。百段からの階段を上がると「ここら辺りは高級住宅街です」と、リーダーのYさん。

(ああ、そういえば友人宅がある)どこから見てもお金持ちなのに、赤い羽根募金の赤い羽根、「来年も使えるから『箪笥にしまっておくように』って母が言うの」と、友人。(ビックリ)
「大学の寮費が三倍に跳ね上がったと言ったら『父は抗議しないさい』って。でもね、『百円から三百円になったの』っていったら、『いいだろう』ですって」と、笑った。
(お金持ちというのは、案外倹しく貯めこんでいるんだなぁ)と学習したことなど、懐かしく過ぎった町。

 森のロッジで休憩、観音崎灯台へと向かった。ここへは小学校四年生の遠足で来たけれど、高所恐怖症のためどうしても上れない階段、どう考えても無理だった意気地なしのわたし。半べそ状態のわたしを見て先生は「下で待っていなさい」と。
 新卒で担任になったO先生、わたしの作文を褒めてくれたっけ。「どうしてこんなにすらすら書けるの」って。以来誰にも褒められもしないわたしの作文・・・高所は今でも恐いまま、そして作文は今でも好きかも知れない。

 紫陽花の花が見頃。忙しく手入れをする人たち。「日曜日に紫陽花の講習会があります、定員にまだ空がありますので是非参加してください」と呼びかけてもらった。ボランティアの方々の熱意で公園は美しく整えられている。アガパンサスの紫の群落、カンナの朱、勢いあるハーブ類、ステキな公園風景である。


「さあ、もうすぐ終点のバス停です。あと200メートルくらいですから~」と、リーダー。200メートルはゆうに越しているのにまだ着かない。
 やっと、着いたころわたしは言った。「200メートル以上歩いていますけど」
「そうですね、200メートル+αというところでしょうか」と、リーダーが笑った。
「リーダーの嘘のおかげで、何とか歩いています」と、わたし。「そうですか、今日は4キロばかりだと思っていたら6キロありましたねぇ」という。


 7月と9月は半日にしてくれたので、何とかクリアー。
(もうダメだ、もうダメだ)と思いながら、サークルの皆に励まされながら、脳の誤作動を信じて歩いた昨日。ほんとうに感謝、深謝・・・スッキリ!

付記:昼食なしの行程だったのでマクドナルドで一休み。アイスコーヒー(百円)ハンバーガー(百円)ポテト(四人で割り勘)三百円でお釣りがくるマックは最高!

「歩こう会」に助けられている。

2014-07-02 06:25:38 | 三浦半島
 今日は、京急浦賀駅に集合。
(ああ、歩けるかな・・・不安)

 だらしなくみんなの後を付いて行くわたし。先頭を切って歩いていく人たちには《なんてだらしない奴なんだ、お荷物だってこと気がつかないのか》と、思われているのではないか。

(ああ、嫌だ、いやだけど、やっと何とか来ているんですよ)といった態度に、《来なくたっていいんだよ》と言いたいのを我慢しているのではないか・・・。

『歩くのが好きだから三浦半島一帯の近場を廻って楽しく散策している』そういうグループである。
(なのにリハビリ感覚で、のろのろよろよろ着いて来る不届き者がなんで混じっているんだ?)客観的に見ると確実にそういう立場のわたし。

 や、止めようか、(何度か考えたことがある) でも、もう少し・・・万が一、百才まで生きることがあったとして三十年余りを家の中で這い廻るのは、あまりに悲惨で辛い。


 嫌がられても、嫌われても(そこを何とかお願いして)着いて行くべきか、いえ、「是非着いていかせて下さい!」と懇願するレベルかもしれない。


(やっと来ているの)という顔はご法度、(参加させていただいてありがとう)この気持ちを貫きたい、本心なのだから素直に感謝したい。

追浜・七福神巡り。

2014-01-16 07:11:26 | 三浦半島
「では来月は追浜七福神巡りをいたします」
「えっ、聞いたことないけど・・・」
「はい、去年から出来ました」とのこと。

 けれど、独園寺の住職さんのお話では、「七福神のいずれかはどの寺にもあるもんなんです。こちらにも恵比寿さんのほかにもありますし、昔は神仏が一緒でしたから隣接の神社などにも幾つかあるそうです」
「見たことないんですか?」
「ええ、無人でずっと閉まったきりですから」(「祭礼のときには開くでしょう」とも言いかねたけど、お寺と神社の関係ってそんなに遠慮があるものなのだろうか)

 追浜駅から出発、同じ主旨のイベントが同日同時刻にあるというので、わたし達のグループはそれこそ遠慮がちに遅れ遅れに巡った七福神、八つの寺社。雪も予想された曇天・酷寒の中、楽しくウオーキング。
 久しぶりの「歩こう会」・・・なんか清々しい気持ちになって快感!

 月イチの「歩こう会」恐れながらの参加だけど、メンバーに付いて行かれるだけでも至福。独りでは実行不可能なことも皆となら、たくさんのエネルギーを戴いて敢行できることを実感。

 感謝、深謝、本当にありがとう。今年もよろしく、オン願い申しあげます。

観察眼。

2012-07-01 06:30:40 | 三浦半島
 昨日の博物館主催の植物観察会では、学芸員と大前先生が案内して下さった。足が鈍いわたし、気をつけていてもついつい遅れ勝ちの傾向。大概は大前先生が後ろのほうから助言説明の任に当たることが多いので、耳を傾けていると、知識の豊富さに驚く事がある。つまり解説が丁寧で分かりやすく・・・講習生と同じ目線でごく謙虚に話してくださる、上品である所以。

 すべての学術分野には探究心を支える根気と忍耐が不可欠、それは植物に関しても同じ事。よく歩き、よく観察した年月が口を開けば自ずと判明する。
 
 歩くことが目標、ついでに植物の観察も出来るという安易な理由で参加しているわたし。
 大きく教えられることがあり、やはり、心して外へ出ることの大切さに背を押されている。


 同行のメンバーにも観察に熱意を持った方がいて、《カゲロウラン(蜻蛉蘭)》に、五、六年ほど前に遭遇し大感動、大感激したとのこと。帰宅後すぐにネットで調べたり友人に問い合わせて「カゲロウラン」だとはっきり確認したらしい。

(みんなすごいな!)

 マテバシイの林の下にはコクランなどがひっそり生息している。(ちなみにカゲロウランは十年ほど前に三浦半島の地に北上して来たらしい。絶滅危惧種であり、薄暗い林床に自生)

 三浦半島の山は低くて歩きやすく楽しい。そしてワクワクの発見が待っている!(わたしの場合、感動のおこぼれを頂く感じだけど、それでも嬉しい)

観音崎の植物観察。

2012-06-03 07:49:03 | 三浦半島
 イソギク、スイカズラ(忍冬)、細麦、鼠細麦、ハコネウツギ、ハマボッス、ハマボウ、八丈カグマ、コモチシダ、アカツメクサ、シロツメクサ、ハマツメクサ、フウトウカズラ(雌雄)ミゾシダ、十文字シダ、草の黄(オウ)、小マツヨウグサ、スズメノカタビラ、オオスズメノカタビラ、荒地野菊、ペラペラヨメナ、チリアヤメ、ドクダミ、ハンゲショウ、ミツデウラボシ、イラクサ、アカンサス、タシロラン・・・。

 江ノ島キブシ、マテバシイ・・・。

 覚え切れない・・・。
 子供のころ手にとって眺めた草花・・・名前を知ることなく記憶のなかに風化していった道端の草、群落。もう人生も終盤になって、その記憶に挑戦するように草の名を知ることの新鮮さ。

 観音崎は天皇陛下の行幸(戦没者の慰霊塔)があることもあって、道が美しく整備されている。分け入っても獣道のような細道はなく気持ちよく散策が出来て、海が見える絶好のロケーション。(晴れていればスカイツリーも見える)
 海岸ではバーベキューのグループが好い匂いをさせて愉しげ・・・。
 
 歩いては立ち止まり、植物の名前や成り立ちの説明をレクチャーしてくれる引率の先生方。贅沢な時間を満喫、不具合のある足も快調。わたしにとっては運動も兼ねた植物観察会。会費は保険の50円だけという格安料金の魅力、次回の野比海岸(6月30日)もぜひ晴れますように!

地層見学会。

2012-05-27 07:27:37 | 三浦半島
 荒崎の海へ行くことが目的だったけど、地層の説明を聞いているメンバーの熱意に打たれ、何となく地層に関心があるような気分になってしまった。
 
 500万年前・・・想像がつかないくらい昔の地層隆起。三浦半島の成り立ち。横須賀の大部分は逗子層でできていて、わたしが子供のころ(こんこん石)と称していたものは逗子層の泥岩とのこと。

「ここ相模湾ではフィリッピン海プレートの影響を見る事ができます。ハワイを基準にして北米から年間4センチづつこちら(本州側)に向かっています。」
「・・・」(サッパリ意味が・・・)

「砂粒より小さいものを泥といい2ミリ以上のものを礫岩といいます。礫岩、砂岩、泥岩というわけです。泥岩も粒の粗いものはシルト岩、さらに小さいものを粘土といいます」と、基本のレクチャー。

「地震などで地層は上下します。つまり大きいものは下に沈み、小さく細かいものは上に出てくるわけです。他にも横ズレ断層などで変化して行きます。海底で地層内部が曲がり変化していくスランプ構造もあります。」
「この関東ローム層は比較的最近の8万年前に関東西側から飛んで来たものです」

「微化石である放散虫(0.1ミリくらい)の痕も見ることができます原生動物はアメーバー状ですから・・・」


 延々続くレクチャー。みんな関心を持って聞いている。(わたしもその振り)三崎層、三浦層、逗子層、初声層・・・それぞれの区分。
 地球の変化・・・。

 先生方が作ってくださった懇切丁寧なパンフレットを、集合場所に置き忘れてしまったわたし・・・皆が一生懸命説明と照らし合わせて確認しているのに手ぶら・・・本当に恥ずかしいわたしでした。


 天気も最高、海も波静か、干潮・・・楽しい一日をありがとうございました。

大楠山。

2011-11-03 05:59:32 | 三浦半島
 大楠山は秋の花が満開。
 国際村へ行く道には、黄色の帯が出来るほど群生していた狐のボタン。
 釣鐘人参・・・十月桜・・・桜の帰り花・・・タンポポ・・・紫色の花をつけるトリカブト。

 秋の一日、秋風と秋の花を満喫。