続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

小栗上野介。

2011-11-30 06:30:02 | 日常
 衣笠CCで行われた「小栗上野介の生涯」の講座はすごく面白かった。講師である今原先生の見てきた如くの切れ目なく余談に到る講釈には、何か近代の歴史を目の当たりにしたような感動を覚えた。

 横須賀製鉄所・・・海軍工廠・・・これがなければ、わたしはここに居ない人間である。

 伊豆の戸田村からやってきた祖父・・・。
 礎となった小栗上野介の仕事・・・横須賀の祖と言っても過言でない偉人。罪無くしてこの世を去ったことは慙愧に堪えない。


 歴史に無関心なわたしは少々恥ずかしい。知ることが明日への道しるべになる。意欲のないだらしないわたしだけど、機会があって小栗上野介の功績、足跡に触れ得たことに感謝したい。

『城』670。

2011-11-30 06:05:28 | カフカ覚書
「で、きみとなら、話をしてくれるのかね」
「だめ、だめ」と、フリーダは言った。「あなたもだめ、わたしとだって、話をしてくれない。まるっきり不可能なことですわ」彼女は腕をひろげてお内儀のほうをむくと、「ねぇ、お内儀さん、この人は、なんてことをのぞんでいるんでしょう」

 腕をひろげて(求める)/verlangt→verruckt/突拍子もない思いつき。

☆クラム(氏族→先祖)と話をするなんて、突拍子もない考えだと強調しているシーン。

尊敬。

2011-11-29 06:30:56 | 日常
 ブログ「7人家族の真ん中で」を毎日拝見している。
 そのバニラファッジさんがNHKラジオ第一で四時から出演というので、もう二時からラジオを点けて待っていた。

 素敵なよく通る声・・・立派な方だという先入観があるから何を聞いてもドキドキ。フンフンなるほど・・・ブログに書いてある通りの展開(でも、ラジオじゃ伝わらないね・・・)

 声を聞けて何かすごく感激してしまった。


 わたしが今でも最も尊敬する人・・・それは亡母の入院時、同室でお姉さんの付き添いをなさっていた佐藤さんという当時四十才くらいの方。
「父は八十才の時に倒れました。それからわたしが世話をしたのですけど、九十三才で亡くなりました。わたしのお世話が足りなかったばかりに亡くなってしまいました。」と言って涙ぐみ、そっと手で押さえたときには驚いてしまった。
 
 お姉さんの介護の様子を見ていても分かるその優しさ愛情の深さ・・・毎日、三時の面会時間と同時に病室に入り、お湯を汲んで身体を拭き、手足をさすり、髪を梳かす・・・ゆっくりと丁寧に休みなく続ける様子は、わたしが逆立ちをしても生まれ変わっても適わない優しさだった。

 その彼女であれば、お父さんの介護も想像に難くない。控えめで温かい人柄・・・お嫁にも行かずに費やした日々・・・愚痴ももらさず、「わたしの力が足りなかった」と泣いたとき、彼女はわたしにとって神様のように見えた。

 わたしは生涯この人のことを忘れないと思う、既に三十年も前の話だけれど。


 同じ意味で、バニラファッジさんを尊敬している。
 お声が聞けて嬉しかったです!

『城』669。

2011-11-29 06:14:17 | カフカ覚書
「できないわ、K、わたしにもできないわ。クラムはけっしてあなたと話をしたりしないでしょう。あなたとしたことが、クラムがあなたと話をしてくれるなんて、どうしてそんなことが考えられるのでしょう!」

 クラム/Klamm→Klan/氏族(先祖)

☆「できないわ、K、わたしにもできないわ。氏族(先祖)はけっしてあなたと話をしたりしないでしょう。あなたとしたことが、氏族(先祖)があなたと話ををしてくれるなんて、どうしてそんなこと考えられるのでしょう!」

どっち?

2011-11-28 06:33:42 | 日常
 某家には5年ほど前から息子さんにとって2度目のお嫁さんが入居している。最初の奥さんは2人の子供がいてうちの子とも部活を共にしたけど、奥さんとは親しくなることもなかった。
(赴任先で既に一緒に暮らしていたそうよ)とは近所の情報。
 前の奥さんとは至近距離に住みながら挨拶もそこそこ・・・出来れば顔を合わせたくないという風だった。(何故だろう、どうして嫌われているのかしら)若干心に刺さるものが残っていた。


 某家は舅姑が健在、高齢ではあり、主導権は2度目の新しい奥さんにあるように見える。ここまでは他所の家の事、どうということもなかったのだけれど、隣町の洋品店のレジで隣り合わせに並んだことから急接近。
「遊びに来てよ」と親しく誘ってくれる。

 ただ、どうも会話が達者過ぎて・・・と言うより会話の術、手の内を明かすその態度が気に障っていまひとつ踏み込めない。


 無関心によそよそしいのと、関心ありげに密着してくるのと・・・どちらか。
 今となっては迷うところ。

 一番目を白黒させているのはお姑さんかもしれない。
「ああ、あの人は○○ちゃん(夫)の本当のお母さんじゃないの。後妻さんなのよ。子供産んだことないんだもの」
(!!!)
 三十余年もご近所さんで知らなかった事実・・・。

「それにね、台所の汚さ、半端じゃなかったわ。みんなわたしが片付けたのよ」と、おっしゃる。

 だからねぇ・・・。

『城』668。

2011-11-28 06:17:16 | カフカ覚書
「いや、どうしても会わなくてはならんのだ」と、Kは言った。「おれにはできない相談だと言うのなら、かわりにきみがしてくれなくちゃならん」

 seinn・・・存在。
 muss・・・必然。
 相談(尽力)/erwirken→ervecken/生き返らせる、甦らせる。

☆(存在は必然です」と、Kは言った。
 「わたしは甦ることができないと言うのなら、きみがすべきだ」

寒い。

2011-11-27 06:22:00 | 日常
 今朝は一番の冷え込み・・・(こんな朝、息子たちはどうしているかしら)と、思う。


 寒い・・・。
 いつまでも幾つになっても寂しい晩秋の寒さに思いを馳せることがある。

 甘えかもしれない・・・。

 
 息子たちは元気にしているかしら・・・電話をしたいけど、やたら電話で煩わしても気が引ける。それぞれがそのように暮らしを護っていけばいいだけの話。

 寒さを吹き飛ばす特効薬は自分で見つけ対処するしかない。物理的な寒さは精神的な情熱で緩和することが可能だろうか。
 やっぱり、暖房を入れ温かい食事を摂るという当たり前の処方に感謝すべく寒さを乗り越えていく所存。

 もうすぐ午前7時・・・まだ暖房を点けていないケチなわたし。考えが寒いことばかり集中している《寒くてものが考えられない!》