続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

お絵かき。

2014-01-31 06:58:40 | 今日の一枚。
 いつまで経ってもお絵かき・・・それでも続けている(惰性? 根性?)

「楽しいスケッチ」さんのブログを見ていると、本当に凄過ぎて、自分は絵など描いている場合じゃないなぁとすっかり気落ちする。それでもサークルに通い続ける意味って(無いかも)


 実際、わたしの描く絵がダメでも、(ためにならない経験はないって言うから)というレベルで続けている。
 まぁ、載せるのも恥ずかしいけれど、いちおう記録だから。


『ポラーノの広場』226。

2014-01-31 06:35:03 | 宮沢賢治
「お呼びがありましたので参りましたが、レオーネ・キューストでございます。」
 すると受付の巡査はだまって帳面を五六枚繰ってゐましたが
「失踪者の件だね、人事係のとこへ、その左の方の入口からはひって待ってゐたまへ。」と云ひました。


☆個(一つ一つ)の算(見当を付けること)を需(必要とする)。
 二つを循(めぐり)、再び鎖(とざし)、重なり、綿(細く長く続く)。
 言(言葉)を録(文字に書き記す)草(下書き)は、悉(すべて)双(二つ)の死や(見解)を兼ねている。
 図りごとの字を継(つなく、つぎ足す)詐(作り事)を包んでいる。
 新しい講(話)である二つを運/めぐらせている。

『城』1521。

2014-01-31 06:10:44 | カフカ覚書
けれども、その間の事情は、<あなたの質問に答えたら、クラムに会わせてもらえるのですね>などと言ってモームスさんにつめ寄れるような簡単なものではありません。

 クラム/Klamm→klan/氏族。
 モームスさん/Herrn Sekretar→herr Sekret/大群、秘密。
 簡単/einfach→Ahn fachen/先祖=秘密の大群、煽る。

☆けれどもその間の事態は<質問に答えるならば、クラム<氏族)に会わせてもらえるのですね>などと言って、秘密の大群(大勢の死んだ人たち)を煽るものではありません。

リハビリ?

2014-01-30 07:00:39 | 日常
 こんなにだらしのないことではいけない!自分を叱咤して、掃除らしき行動に駆り立てている。

 月日の経つのは早い・・・埃が溜まるのもそれに準じる、その道理に逆らえない。

 シジフォスの神話。罪の償いとして重い石を山頂にまで運び上げる。(完了)と、思う間もなく、石は下山する自分より早く山の麓に転がり落ちている。(この絶望)
 彼は重い石を再び運び続ける(ねばならない)。
 今日為しえて終了と胸に刻んだ行為を、明日同じように繰り返さなくてはならない。(この虚しさ)

 繰り返す行動を無為と思うか喜びと感じるかによって、人の幸福度に相違が出る。

 無為である上に、霧消していく人生。(どうせ)は禁句である。たとえ膝が痛くて、いざり這いずっての見苦しい掃除でも為すことに意義があると思いたい。《リハビリに励んでいるのだと・・・》


 こんな覚悟をもったわたしの前を、90過ぎのKさんは買い物袋を下げて闊歩して消えていった。(唖然、呆然)
 覚悟なんてチャンチャラおかしいよね、Kさんにしてみれば・・・。艱難辛苦乗り越えて《へっちゃらだい!》って感じである。
《思い煩っていられないよ!》そんな感じの闊歩である。

 掃除はリハビリと心得ているわたし、甘いかも。

『ポラーノの広場』225。

2014-01-30 06:34:34 | 宮沢賢治
けれども何も悪いことはないのだからとじぶんでじぶんをはげまして勢いよく玄関の正面の受付にたづねました。

 何もはカと読んで、禍。
 悪いはオと読んで、和。
 勢いはセイと読んで、誓。
 玄関はゲン・カンと読んで、言、換。
 正面はショウ・メンと読んで、償、免。
 受付はジュ・フと読んで、需、譜。

☆禍(不幸)の和(争いを収める)を誓(約束する)言(言葉)に、換(入れかえる)。
 償(償い)を免(許すこと)を需(必要とする)譜(物事を系統的に書き記したもの)である。

『城』1520。

2014-01-30 06:07:24 | カフカ覚書
「たしかに希望はあるんですよ」と、お内儀は言った。
「もちろん、これは、わたしの個人的な見解なんです。あなたは、またしてもわたしの言葉を曲げてしまいましたね。しかも、こんどは逆の方向にね。わたしの考えでは、あなたにとってそういう希望はあります。そしてそういう希望が出てくる根拠はと言うと、もちろんのこと、この調書ひとつにかかっているのです。

 希望/Hoffnung→Hof/ハロー。
 こんどは/diesmal→dies mal/この、汚点。

☆「たしかに」と、お内儀(言葉)は言った。もちろん、わたしの見解です。わたしの言葉を再び、この汚点である小舟に対して逆の方向に曲解してしまいましたね。
 先祖のそうい死の入口(ハロー)は、あります。そして、わたしの見解では小舟は存続しているし、もちろんこの記録にかかっているからです。もちろん、根拠はこの記録にあります。

『ズビネック・セカール展』④

2014-01-29 06:31:02 | 美術ノート
 無題〔鳥〕(テンペラ、油彩、紙)という作品がある。
 いかにも可愛げな鳥の姿ではある。

 しかし、これは明らかに空想上の鳥であって、こんなに尻尾の長い鳥はいない。たとえ酷似した鳥がいたとしても、それは飛べない鳥である。尾長鳥は飛べるかもしれないが、空高く舞い上がり飛んでいくだろうか。
 鳥は一般に軽い、ゆえに飛べるし電線に止まることも可能である。そういう類を鳥と総称している。

 人から見た鳥のイメージは、どこへでも飛んでいける=自由であるという観念めいた憧憬の念が強い。

 セカールは胴体の太さに等しい尾の膨らみを描き、か細い足ではとうてい支えきれないような姿を、あたかもこんな鳥が存在しているように描いたのである。鳥の足はたいてい身体全体を支えるように位置している都合上、尾の付け根近くにある。にもかかわらず、この鳥の足はむしろ前方にある。


 つまり、セカールは《鳥は飛べるもの》というイメージを利用して、《飛べない鳥=異端》を描いたのである。空高く舞い上がることの不可能な鳥を、静かにやさしい面持ちで描いたのである。この皮肉は画面の底深く隠蔽されている。

「わたしの作品を解釈してはならない」というセカールの言葉がわたしの中にうずく。血を吐くような悲しみを誰にも悟られたくない、それを暴くものは許せない・・・余韻が響いて止まらない。

『ポラーノの広場』224。

2014-01-29 06:16:10 | 宮沢賢治
巨きな桜の街路樹の下をあるいて行って警察の赤い煉瓦造りの前に立ちましたらさすがにわたくしもどきどきしました。


☆虚しく往(人が死ぬ)涯(終わる所、果て)、露(あらわれ)授かる解(悟り)の考え。
 継(つなぐ)冊(書きつけ)の釈(意味を明らかにする)を、連(ならべてつなげている)。
 我(わたくし)は蔵(すべてのものを包み込む、隠す)により、然(そのように)留めている。

『城』1519。

2014-01-29 05:53:44 | カフカ覚書
あなたのおっしゃったことを誤解していたのですから。と言いますのは、わたしは、いま間違いだということがわかったのですけれど、あなたのさきほどのお言葉をうかがって、語苦かすかではあるにせよ、自分に希望があるのだとおもいこんでしまったのです。

 言葉/Worten・・・暗号。
 希望/Hoffnung→Hof/太陽の暈(ハロー)
 *Hofを暗号として、ハロー(死の入口)と考えている節がある。

☆あなたに死の責任があるのではないでしょうか。というのは、あなたを誤解していました。わたしはいま間違いだということが分かったのですが、先ほどの言葉を聞いて、すべての先祖が、ハロー(死の入口)に存続していると思いこんでしまったのですから。

『ズビネック・セカール展』③

2014-01-28 06:38:18 | 美術ノート
 画面として仕切られた平面全体を覆うように釘がびっしり並んでいる作品がある。整列されているように見えるが不連続な歪みもある。釘という細長い棒の形状は何の具現かは分からない。釘の頭だけしかないものも・・・。

 この場合、釘を人間、人体として捉えるのはあまりにも残酷無慈悲であって、(そうではないか)という思いを打ち消さずにはいられない。そうであってはならない思いが波のように押し寄せて、それは深い慟哭となって胸を締め付けるからである。

 一本一本・・・一つづつ、無作為というよりは、祈りをもって並べ置いていったのではないか。ある種の尊厳、恐れを抱きながら。

 釘という無機質な物質に、思い(思考)は存在しない。色を失い酸化し朽ちるその日まで釘は釘として、人の思惑に従うのみである。


 釘を隙間なく密集させ画面に貼り付ける行為は、自分を閉じ込めているようにも見えるし、世界を覆っているようにも感じられる。一寸の虫にも五分の魂・・・あらゆるものに神は宿っている。存在するものの尊厳を疑うものは断じて拒否しなければならない。
 拒否だろうか、肯定だろうか・・・釘を張り詰めた作品には深い思索と慟哭がある。