波から来る光の網が、そこの白い磐の上で美しくゆらゆらのびたりちゞんだりしました。
☆破(これまでの状態を・形を崩す)記の講(話)である。
亡(死)の態を吐く。
番(くみあわせる)章(文章)を備(あらかじめ用意してある)。
『エルシノア』
エルシノアって何?この絵がエルシノアだという観点から見ていきたい。
まず立体であるべき林が平面状に立っている。しかもその切り取られ方は建屋の態である。
背景の空は、背景(バック)というより、むしろ背景の中に林のそれが埋まっているというような実に奇妙な構成である。
木々の下部だけ見ていると奥行きがある、しかし上部は建屋の屋根になり街の一部(もしくは城の一部)のようでもある。すべては緑一色で植物(林)の質感であるが、窓らしき開口部(人為的)もある。
林の上に建屋が並ぶなどということはあり得ない、つまり《あり得ない現象》を創作したのである。
林、つまり数多の木々が平面(二次元)になり、しかも全く異なる形態に変移している。空間(三次元)でありながら平面(二次元)と化している。
手前の草原も遠近感を感じない描法である。
時空の否定、質感(物質)の否定。
『エルノシア』とは、絶対に有り得ない世界を目指して描かれたものである。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)
(一月十日、玉蜀黍脱穀)と赤シャツは手帳に書きました。
☆逸(隠れたもの)を合(一つに合わせる)。
等(平等)を化(教え導く)。
霊(死者の魂)の拭(汚れを取り)脱(自由になる)と、吐く。
尺(意味を明らかにする)趣(考え)を帖(ノート)に署(書きつける)。
さあ、あなたの娘さんたちのところへ行ってらっしゃい。あのズベ公たちは、ストーヴのそばの長椅子にシャツを着たきりであなたとんらんで腰をかけているって聞きましたわ。それに、あなたを迎えにいくと、猫のようなうなり声を吹っかけるんですってね。
☆さあ、あなたの霊媒のところへ行ってらっしゃい。束縛から解放された人たちが単に阻止するために座っていると、誰かがわたしに語気荒く話した。
電話が鳴った。
「結婚するから・・・日曜日に行くね」
「ええ~っ!」
玄関で彼女を見た途端、腰を抜かすほど驚いた。(すらりとした美人)
「彼女の御両親には先月あいさつに伺ったから」という。
42才、もう結婚はないものと思っていたのにこの朗報。
生まれも育ちも三浦三崎。
健太がねぇ・・・おめでとう!!
不束な息子(親も)ですが、どうかよろしくお願いいたします。
『クラムボンはわらつたよ。』
『わらつた。』
にはかにパツと明るくなり、日光の黄金は夢のやうに水の中に降つて来ました。
☆冥(死後の世界)の化(教え導く)講(話)である。
往(人の死)の魂の務(つとめ)を推しはかる。
衷(心の中)の考えの記である。
『禁じられた世界』
若い裸婦がソファに横になっている。手にバラ(愛の象徴)を持ち、片手はソファに肘をついてる。
手にバラ・肘をついているといえば『炎の帰還』と対になる。『炎の帰還』のほうは、着衣・空気(炎)であり、『禁じられた世界』のほうは、裸婦・水底(海中)である。
そしてこちらの淑女は裸婦であるが、足は人魚である。開くことのない股間に愛の儀式はままならないし、住む世界はまるで異なる。
相の異なる世界に沈められた淑女の宿命。死ではなく生きながら閉じられた世界である。
永遠の眠り…豪奢なベットに横たわりながら生きること、あるいは性の快楽とは無縁であるしかない世界の禁断。(『炎の帰還』の紳士との断絶された逢瀬)
不条理…運命の不条理・・・叶わぬ恋の悲哀。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より
みんなは本部へ行ったり、停車場まで酒を呑みに行ったりして、室にはたゞ四人だけでした。
☆翻(作り変え)部(区分けする)講(話)である。
呈(外に現れる)赦(罪や過ちを許し)浄(きれいにする)趣(ねらい)がある。
貪(欲張った)講(話)の質(内容)は詞(言葉)の図りごとである。
あなたがおいでいなることを、わたしがお断りします。あら、K、ついていらっしゃるわね。どういう理由があってついていらっしゃるの。わあしは、もうけっしてあなtのところになんか帰りませんよ。そんなことを考えただけでも、身ぶるいするわ。
☆ああK、わたしを追うのね、どういうわけで追うの?わたしはもう決して二度と傷痕を受けるようなことはありません。先祖のこのような可能性を思っただけでも戦慄が走ります。
『わからない。』
魚がまたツウと戻って下流の方へ行きました。
魚はギョと読んで、御。
戻ってはレイと読んで、霊。
下流はカ・リュウと読んで、化、留。
行きましたはコウと読んで、講。
☆御霊(死者の魂)を化(教え導き)留める法(神仏の教え)の講(話)である。