続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

パチンコ。

2013-01-31 06:39:02 | 日常
 誰でもひょいと気軽にできる娯楽(?)入口は広く開かれ、どこまでも深くはまり込む可能性を孕んでいる。

 運がよければちょっとした景品をもらって店を出る・・・。
 昔、クラスメートは先生に煙草を差し出した。「いくらでもあるんです、自転車も取りましてね」と誇らしげに言った男の顔を覚えている。『釘師○○』なんて漫画もあり、午前十時、繁華街の通りは軍艦マーチが鳴り響いていた。

「一寸待って」と木戸を潜っていったKくん。昔は換金場所はひっそり離れたところにあったらしい。


 懐かしくも昔のパチンコの風景である。
 今は、スピードが違う。あっという間もあらばこその超特急でパチンコ玉は機械の中へ吸い込まれ、自分はいったい何をして財布の中のお金を消してしまったのだろうと呆然とする。千円どまりならまだしも、何万円ものお金を使う人たちを多く聞く。

「夫は早期退職の1500万円、全部パチンコに使ったの。サラ金に手を出す前に死んでくれて助かったわ」と言った人がいる。

「10万円ほどポケットの突っ込んで行くんだけどさ、ダメなときはダメさ。でも20万円とったときは嬉しかったなぁ」と、脳もしびれる洗脳に操られて大金を失っていく転落。

「Aさんは、パチンコ屋の開店を聞けば必ず行くそうよ、バイクを飛ばしてね」と聞いたことがある。パチンコ好きは男に限ったことではないらしい。
 募金の奉仕で各家庭を回ったとき何時も留守の家があり、たまたま在宅の息子さんに「お母さんはいつも忙しそうですね」と言ったら「まったく母ちゃんは毎日パチンコだよ」と聞かされてびっくりしたことがある。


 パチンコのもたらす悲劇を時折耳にする。

「でもね、納得して損をしたのだからいいの」と明るく笑った人もいた。それぞれである。

『洞熊学校を卒業した三人』79。

2013-01-31 06:32:13 | 宮沢賢治
 狸もそら涙をボロボロこぼして
「なまねこ、なまねこ、こんどは兎の脚をかじれとはあんまりはねるためでございませうか。はいはい、かじりますかじりますなまねこなまねこ。」と云ひながら兎のあとあしをむにゃむにゃ食べました。

☆詈(悪口を言う)類(たぐい)を吐くことを却(退ける)薀(奥義)を図かる自記である。

『城』1169。

2013-01-31 06:19:06 | カフカ覚書
「でも、やはりそうだったにちがいありませんよ」と、Kは言った。「一家の者がそれだけの大きな犠牲をはらう覚悟をきめ、宿屋をあっさりと担保もなしにあなたがたにくれたのですからね」

 あっさり/einfach→Ahn fach/先祖、専門、区切り。
 担保/Sicherung・・・保護。
 宿屋/Wirtshaus→Wort haus/言葉、一族。
 ~してくれた(手)/hand(zu geben)・・・国家。

☆「でも、やはりそうにちがいありませんよ」一族のものがこういう犠牲をはらう覚悟をきめ、一族の言葉を先祖特有の保護もない国にしたのです。

切ない・・・。

2013-01-30 06:33:37 | 日常
「おはよう」「こんにちは」と、顔を見れば挨拶していた人が、突然の入院、手術。

「でも、良かったわ、回復して。集中治療室を出て個室に入ったってことは、もうお見舞いに行ってもいいの?」
 息子さんに聞いてみた。
「うーん、おふくろはどうかな。」と言い「今日、聞いてみます」と、笑った。
(確かに一寸外に出るにもお化粧を欠かさない人、病んだ姿は辛いかもしれない)


 翌日、車の発信音がしたので急ぎ寄って聞いたらOKとのこと。
「手ぶらで来てください」との伝言。
「母は、術後パニック状態で少し変なことを言うんです」と聞いていたので心配していたけど、落ち着いている様子(ひと安心)。


 それにしても・・・身体の中のことは誰も見えないので分からない。本人には自覚はあったのだろうか。

 明日はわが身の崖っぷち、黄昏年代。
「じゃ明日、病院に行くとき、わたしも乗っけてって」と、図々しい年代でもある。


 どんなときでも、切なさを乗り切る覚悟をもって前向きにいきたい!

『洞熊学校を卒業した三人』78。

2013-01-30 06:24:18 | 宮沢賢治
 兎もさうきいてゐると、たいへんうれしくてぼろぼろ涙をこぼして云ひました。
「なまねこ、なまねこ。あゝありがたい、山猫さま。私のやうなつまらないものを耳のことまでご心配くださいますとはありがたいことでございます。助かりますなら耳の二つやそこらなんでもございませぬ。なまねこ。


☆図りごとの類(たぐい)の薀(奥義)は、太陽の平(平等)である。
 詞(言葉)には弐(二つ)の真(まこと)がある。
 拝(神仏などをおがむこと)を叙べ、示す字(文字)である。

『城』1168。

2013-01-30 06:04:02 | カフカ覚書
「それなら、当りまえのことですね。してみると、ハンスの一家にとっては、あなたとの縁談ということの法が、大事な問題だったにちがいないようですな」
「かもしれません。自分でもよくしらないんです。なにしろ、そんなことを気にしたことなんか、一度だってなかったんですもの」

 当りまえ/freilich→fraglich/問題とすべき、未解決の。
 大事な(非常な)/viel→feil(fallen)/死ぬ。

☆「その場合、問題とすべきですね。親しい一族の公然の死は、あなたと関係があるでしょう」と、Kは言い、
 「おそらく」「わたしは知らないし、それに関して気にしたことなんか一度もありません 」と、お内儀(監視、親衛隊)は言った。

『洞熊学校を卒業した三人』77。

2013-01-29 07:03:41 | 宮沢賢治
「あ痛っ。狸さん。ひどいじゃありませんか。」
 狸はむにゃむにゃ兎の耳をかみながら、
「なまねこ、なまねこ、世の中のことはな、みんな山猫さまのおぼしめしのとほりぢゃ。おまへの耳があんまり大きいのでそれをわしに嚙って直せといふのは何といふありがたいことぢゃ。なまねこ。」と云ひながら、たうたう兎の両方の耳をたべてしまひました。


☆二つあり、裏(反対側)の理(道理)の図りごとは成/ある状態になるように注/書き記している。
 太陽は平(平等)であるという自(わたくし)の題(テーマ)の講(話)である。
 自記の薀(奥義)の図りごとは両(二つ)を包む字による。

『城』1167。

2013-01-29 06:29:10 | カフカ覚書
 しばらく沈黙がつづいてから、Kは、「もとの宿屋の主人のやりかたは、美挙かもしれないが、軽率のそしりをまぬがれませんね。それとも、その人にとっちゃ、あなたがたご両人を信用する特別なりゆうでもあったのですか」
「その人は、ハンスをよく知っていたのです。ハンスの叔父にあたるものですから」と、お内儀は答えた。

 ein→Ahn/先祖。
 しばらく/weilchen→weihen/霊力を与える。
 叔父/Onkel→Angel/枢軸(要)

☆先祖は秘密の霊力が与えられました。Kは「言葉の暗示のように見える行為は不注意かもしれません。それともその人にとって双方を信用する特別な理由でもあったのですか」「その人は一族をよく知っていたのです」「一族の要にあたるものでしたから」

千載一遇。

2013-01-28 07:32:08 | 日常
 チャンスというものはそう巡ってくるものではない。けれど、チャンスを狙う心積もり、下調べの情報、そのものへの大いなる期待なくしてチャンスは訪れることはない。

 義兄はカワセミを写真に収めるべく遠方まで出かけ日がな一日待ったこともあるけれど、その姿は捉えられなかったというし、衣笠CCの古山さんは昼食をわざわざ平作川まで出て摂り、カワセミとの遭遇を楽しんだという。

 カワセミ、たかがカワセミ、されど・・・。思いは募ってもなかなか出会いのチャンスはつかめない。

 富士山を見るとなぜか幸福な予感に包まれる、それだけで満たされる何かがある。
 カワセミを目撃すると、胸を衝かれるような高鳴りを覚える。ただそれきり・・・。それでもあの美しいブルーの余韻を打ち消すことはむしろ困難である。


 そのカワセミを期せずして部屋の窓から発見し、その姿を真横から写真に捉えた博物館の萩原先生の満足度はいかばかりなものだったかは想像に難くない。(馬堀自然教育園の入口に掲げてある)

 昨日の馬堀海岸でのバードウオッチング、快晴の好天。
 カモメ、ウミネコ、大セグロカモメ、カイツムリ、ヒドリガモ、シロハラ・・・(ああ、こんなにたくさんの鳥に気づかせてくれて本当にありがとう)
 馬堀中学校の舎屋の外壁には、コシアカツバメの巣が!!(対岸にはスカイツリーがくっきり・・・ちなみにわたしは望遠で)


 違いが分かってくると、バードウオッチングは愉しい。ハンドブック片手に・・・。なんかいいかも。

 三回の野外授業、バードウオッチング終了(淋しい)。稲盛先生、萩原先生ありがとうございました。

『洞熊学校を卒業した三人』76。

2013-01-28 07:23:31 | 宮沢賢治
「なまねこ、なまねこ、みんな山猫様の思しめしっどほりになるのぢゃ。なまねこ。なまねこ。」と云ひながら兎の耳をかじりました。兎はびっくりして叫びました。

☆太陽は平(平等)という薀(奥義)である。
 図りごとは弐(二つ)、途(目的を持っていく道筋)は経(常に変わらない)。