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今年最後の篆刻(てんこく)勉強会

2024年12月22日 | 篆刻
今日は今年最後の篆刻勉強会でした。
先ずは11月の月例競刻の課題(賀状印)の講評です。
以下先生の講評です。

嘉福成基(良き幸福は物事の基礎をなす)

十字界線をとり入れた小篆の作。迷いのない運刀ぶりは
他の範といえり、辺縁も上品さありてよし。


慶賀光春

小篆の風趣で文字廻りに余白広くゆったりとした感が
心地よい。辺縁は太く堂々として作品を引き締めて
好感たり。春の「日」を横に広げると良いかも。


笑門来福

賀状印にふさわしい語を刻された。辺縁と重なる文字線
の処理に工夫の要あり。丁寧な運刀はさすがである。


謹賀新年

定番の賀状の語を刻している。印面に四字をバランス
よく配置しており好印たり。実用印ながら芸域の
高さをみせている。


干支印

年賀状に押印するものだが、ちょっと怖い。

旺光韶景(おうこうしょうけい 盛んに美しい光がさしこめる
     のどかな春の景色)

一見して辺縁の変化に目を見張らせられた。今までにない
風趣を感じさせられる。


蘇民将来(疫病よけの神の名)

文字、辺縁共に丁寧な刻で好印たり。神様の名前とのこと
名前印の回文は不自然と思う。

今年は母上様が亡くなったので賀状印は刻さなかった。



賀状印として白文は重すぎないか一考。上部の「目玉」の
ような点画は篆刻にはないと思うが、いかがか。




一線一刀の原則に立ち返った刻を望みたい。ややデザイン的
傾向は一考のこと。上部の一線は不用。


賀正

非常に手のこんだ作にて楽しめる作たり。菱形に文字を
横に取りこみ朱白同印、工夫された作たり。


寿

「寿」の金文印一文字たり。回りの余白が広すぎたようだ
辺縁をもっと太くすることも一考されたし。


永受嘉福(いつまでもめでたい福を受ける)

左右に長い字形を配した工夫の作。「永」字のみ曲線が
目立ち、やや一貫性に欠けるか。風趣はさすが見事なり。


乙巳(きのとみ)

一見して可愛らしい印で楽しく見られるデザインの作。

先生作の干支印 亥 いのしし


篆刻サークル「石門印会」も20周年を迎えました。
会員のSさんからお祝いにささやの紅白まんじゅうを
頂きました。ありがたいことです。


 
Sさんの展示作品。お気に入りの楽しい篆刻印がたくさん散りばめてある。
 
講評が終わった後、約3週間に渡って篆刻展示会の作品撤去です。
再度篆刻作品を見て今年の篆刻勉強会終了です。

皆さんお疲れ様でした。
 

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