きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

猛暑日一歩手前の日(2)~旧道にて

2013-08-13 18:00:00 | 遠くへ~少しだけ非日常
続き。

ここからは、進路を北に向けI市へ向かう。運良く目指す旧道のバス通りに入ることができる。国道ができる前は、ここがメインルートだった古くからの主要道。

川を渡る。

この辺、旧天領だったらしい。村役場跡が近くにある。昔々からの町並み。

酒屋の看板。最近妙に目を引く。さてなんと読む。

踏切を越える。

山は近いが、古くから開けているのか、道端には家が並んでいる。

新しい家も建っているが基本古い家が多い。

史跡もある。

いよいよ、という感じで山に入っていく。

突然饂飩屋がある。後で調べてみるか。

再びJRの下をくぐり、ややきつい傾斜になる。それほど苦しさはない。

きうり封じの寺の前。結構敷地がでかい。

きうり封じのお寺から国道までは1キロしかなかった。拍子抜けするぐらい短い。
ここからしばらく国道を行き、再び旧道を目指す。

海に近い道。旧国道。

家族でI市に行くときは、よく喫茶店に寄りモーニングセットを注文した。これも約30年とか35年前とかの話。まだこの店はやっているんだな。
でここから別の旧道に入る。ここはあまり通ったことがないがバスはこちらも通るようだ。知らんかった。

これでもさして走れば涼しいか。見事な葉。

ここで、2回目の休憩。

ガリガリ君を選択したのは、結構体温が上がっているのを感じたからだろう。時刻は11時ぐらい。ゆっくりゆっくりいただく。
この辺りに綱敷天満宮がある。

機会を改めて来ることにする。
ここもいかにも旧道。

古い家がたくさん並んでいるところを抜けると、昔の「国府」に出る。その近くでご当地自販機発見。バリィさん。

余裕があったのは、この辺までか。3時間過ぎてからは、汗をかかずなかなか体温が下がらない。水分を摂れと云っても胃が持たんし。
スーパーのトイレで手を洗い、首筋に水をかける。生き返る。

そういえば、初めてウルトラに出たときも、24時間走ったときも水をかぶっていた。スーパーに感謝。

補給はやはり炭酸。胃がどうのと云う割には炭酸。
気が遠くなるような長い道。

二つ先の案内表示までどれぐらいかかるだろうかと思う。
やはり暑くてたまらないので、神社のお手水で頭と首を冷やす。

涼しげな境内だが、気温はどこでも高い。
川を越える。
市内に入る。暑いがペースは悪くない何故か(これが判断の誤りにつながる)。バテているが、とりあえず極端に遅れることなく市内中心部を越える。

しまなみに向かう道。やれやれという気分になりコンビニに入る。30分ごとの補給と休憩は割合守っている。

ユンケル、思ったより薄かった。レッドブルにすればよかった。

塩が吹いている。久々に見る。舐める。結構しっかりとした塩味。ユンケルよりアクセントがあるぞと思う。
コンビニを出て、約20分で目指す駅に着く。お昼過ぎ。JRまでは50分ぐらいある。後でキョリ測で調べるとこの時点で34キロ。

結果的には失敗だったが、もう一つ先の駅まで行くことにする。たぶん間に合うはずと。

町中のドラッグストアで栄養ドリンクを購入。左は冷えていないが49円だったので非常用に買っておく。

坂を越え、海が見える。

ぱたっと、脚が止まる。ただ、疲れはまだそれほどでもない。ただ、急に走りたくなくなる。海が見えてほっとしたか。後で調べると36.5キロぐらい。

旧道を早足で歩く。

時間にそれほどの余裕はないはずだが、珍しい建物の並びを見つけ、引き返す。

古い。
この直後、再び走り始める。1キロぐらいで再び歩く。歩くスピードが落ちる。やば。
バスも日陰もしばらくない。必死で歩く。旧道から一旦離れ国道に出る。
道路の反対側に自販機を見つける。陰もある。水を買う。
100ほど飲んで、後は頭と首にかけ、手をぬらす。しばらく放心する。
意識がなくなって病院に担ぎ込まれるのだけは避けなければと、結構そんなことを考えるぐらいの余裕のなさ。今歩くとふらふらだから発見されると救急車呼ばれるかもしれん家にも職場にも言い訳しにくいしな、もう少し待たないといかんなと、それより体が動かんなあと、10分ぐらい座り込んだまま。

しばらくして、歩き始める。ゆっくりだがふらふらにはなっていない。かぶった水のおかげで少し気持ちがはっきりしたが、体温はそれほど下がらない。日陰がないのがつらいと思ったのは久々だった。
やがて駅に着く。水を買ったところから1キロぐらいか。この1キロが走れんということもあるのだなと、改めて思う。
まだかなりの時間を駅で過ごすのはどうかと思い、酒屋を探す。銀行の支店跡がある。駅もある、酒屋はあるはずだと。

空いているのかどうか分からない店に、ご主人と思われる男の人が入っていく。続いて入る。意識はもうしっかりしている。

酒屋の隣で空ける。うまい。

貼ってある地図を見ながら、見通しはちゃんとしていたが、遠かったなと思う。
2本目を買いに、再び店へ。

声をかけたがご主人もお店の方もなかなか出てこない。写真はそう暗く写っていないが、実際は結構暗く感じた。
おばあちゃんにお金を払って駅に向かう。

だれもいないホームに寝っ転がる。至福の時。酒屋さんめちゃくちゃ良かったなあ。

ふと腕を見れば、吹いていた塩が結晶になっていた。

無事に何事もなく帰宅。

まだ水分が足りないのか疲労感があったのか、帰宅前ダメ押しのエナジー系(さすがに麦は・・・)。

夏のランは水分代がかかる。でもエナジー系で回復すれば安いもんだ。
というより酒屋で回復した、な確かに。