きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

乖離

2018-03-23 15:15:41 | 脊髄内血管腫との邂逅
先日のこと。前にいた病院に受診。休職の経過報告に診断書がいるのだが、受診の上でということになった。

いつもながらの大混雑。前は9階の病棟にいたのでここには特に思い入れはないものの、やって来た感はある。お世話になった看護師さんやリハの先生とか親身に対応してくださった神経内科の先生や話し相手になってくださった研修医の先生はこの建物の中にいる。

いるが会うことはない。会いに行く時間的な余裕もそうしていいというルールもない。神経内科の先生なんか隣で診察していたが。退院したと云うことはそういうことなんだろう。

脳外科の先生に一通りの診察を受ける。手術をしてくださった恩人である。但し話があったのは術後の傷のことと5月に造影剤入りのMRIを撮る必要があること(また痛い・・・)。リハでどれぐらい回復したとか生活上の見通しとかはあまり話に出なかった。今の病院での話題がそちらにシフトしているから違和感を禁じ得なかったが、よくよく考えればあくまで病気に対する処置という理にかなった対応ではあった。一患者の思いというのは、医療から見事にベクトルがずれている。

診察時間は10分から15分ぐらいだろうか。それでも一枚診断書書いて貰うのに、一日は大袈裟だか半日仕事になった。
そして、近くに寄ったついでにお世話になった方々へ一言挨拶をと思っていても、そういう形はここにはないということを改めて知った。まあ90分待ちだから仕方がないのだろうが。

今日のことに限らず(家のことも含めて)万事においてだが。
想いとか期待とか、他者に対してそういうのを過剰に込めても仕方がないということはいつも思ってはいる。
にもかかわらず、想いと現実がかけ離れていることを時々忘れてしまっていて、ああと気付かされ、その度に修正を試みている。

翌日、珍しくセール本でないのを買った(又吉の「火花」以来か)。
「ちんぽが入らない」のこだま著。良かった。もう春なのに凍みた。