きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

205

2018-03-30 14:24:33 | 脊髄内血管腫との邂逅
少々情けない話になるが、先日、家人と揉めた。感情的になった。何時間経っても血圧が下がらんかった(車椅子で「転倒」した日で経過観察で測定しなければならないようでこれが相当困った)。

次の日は祝日だった。雨のつもりでいたら降ってなかった。朝食後リハ庭へ。
黙々と漕いだ。100の積もりが120になり150になり180になった。1周1分のペースで結局205周漕いだ。約3時間20分。


倒れたのはまだ夏の終わりだった。そういえば秋分の前だった。季節は冬を越そうとしている。この日は春分。半年経ったわけだ。

100とか120ではまだ気持ちのささくれは残っていた。150から180でだんだんどうでもよくなってきた。もういいかと。180過ぎた辺りで雨が降ってきて、ウインドブレーカーをもう一度着た。3分待ったぐらいでは雨は止まなかったが、別に良いかと再び漕ぎ始めた。途中でスタレビの木蓮の涙が頭の中で鳴ってきた。次第に雨脚は弱くなった。兎に角205周回ってみたかった。距離の長さというより時間の長さを確かめるために。

二つの病院合わせて205日の入院は確かに長かった(まだ終わっていないが)。でも終わりは必ずあるということを再認識した。
205周終わったらいろんなことを忘れて結構すっきりした。205日というのもそういうことかと思った。

これが咲いて散ってしばらくしたら退院となる。そんなことを考えていた時期の話。