1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

緊張と弛緩

2008年06月15日 | Weblog
昨日の日記を投稿したあと、部屋で姉と4時まで飲みました。
はー、楽しかった。

寝る頃には外が明るくなり始めていました。
朝食付きのプランで泊まっていましたが、そういうわけで朝食は抜きにし、食事券を昼食に使うことしたんです。

ホテルの中のいくつかのレストランの中で、ラ ブラスリー を選びました。
お店の人お勧めのローストビーフは、とてもおいしかったです。

帝国ホテルのホテルマンは、誰もがキビキビを絵に描いたような人ばかり。
常にあちこちに気を配っていて、本当に気持ちがスカッとする働きぶりです。
そして、なんとなくちょっと昔のいい男、みたいな方が多い。
昭和にタイムスリップしたような感じでした。

打ち上げの後に行ったので、私にとってはとても短い滞在だったけど、心底くつろげるホテルでした。
こうしてのんびりを味わえるのも、昨日という1日があったからこそ。
発表会には相当の回数出ていますが、回を重ねたからといって気軽に弾くような気分にはならないものです。
うまく弾けるかどうかということより、私の場合は「頭が真っ白になったらどうしよう」という不安に支配されています。
そのくらい、譜面が無いということは、私にとっては大きな問題なんです。

それをどうにか乗り越えたとき、とてもしあわせな瞬間がやってきます。
発表会のお客様は出来に関わらず温かい拍手をくださるので、本当にありがたいです。
朝会場に集合してから、自分の独奏の出番までは約11時間あります。
その間、調弦やらの仕事をしながらも、ずっと不安を抱えて過ごすわけです。
これがつらい。

せっかくの土曜日、テレビを見ながらのん気に過ごす、という選択肢もあるのに、敢えてステージで独奏を弾く人たち。
それは緊張のあとの弛緩を満喫するためなのかもしれません。
緊張感が高ければ高いほど、深く弛緩できる。

昨日の出番まであれほど苦しかったのに、終わってみるともう来年何を弾こうか考えているのが不思議です。
こうして何十年もやってきてしまいました。

来月は二重奏と四重奏の演奏会があります。
それは譜面が見られるので、不安は無くて楽しみだけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする