色に関して、また面白い本を見付けました。
「色の本棚」(視覚研究所)
ここから出ている本は、シロウトにもわかりやすく、それでいて本格的。
すっかりファンに。
そのなかで、ファッションに関する色使いで参考になることをいくつか紹介してみます。
年齢を重ねても、ピンクや赤、黄色など明るい色を身に付けたい。
でも「子どもっぽいしねえ」「若作りって言われるしねえ」
という場合は、
1 色数を少なくする・
2 いろんな色を使いたい場合は、色のトーン(色調)を変えて、強弱をつける。
幸いきものの場合は、半襟、帯、帯揚げ、帯締めと色を使う場所は結構あるものです。
この小物の色に同系色濃淡を持ってきたりして調節するわけですね。
右はRさんの色づかい。
きものも帯も明るい色ながら、同系色でまとめて色に強弱をつけているのでシックです。
そして少ない色、たとえば二色で効果を最大限に生かすには、彩度の高い色(鮮やかな色)を少なめに使うこと。
きものでいえば差し色効果ですね。
この本で面白かったのは、曼荼羅の「秘密の色づかい」
曼荼羅って、仏さまの悟りの境地を視覚的、象徴的に表したものですね。
この鮮やかな色づかいは何のためになされたのかというと~~。
純色(混じりけのない色)、赤や黄色、青、緑、白という5色をじっと見ていると、残像現象、つまり目を瞑っても、目の中に残像が強く残る。
そのため、あたかも自分のなかに天上の悟りの世界を見たような気持ちになるのだとか。
なるほど、昔の人ってすごい。
私のきものの赤や緑も、同じ効果を持ってくれるといいのだけど、単にうるさいだけ
まだまだ色修行が足りないようです。
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