一週間ほど前に、阿蘇からの帰路に立ち寄ったばかりの「通潤橋」を再度訪れた。
前回は放水時間を掌握していなくて、放水を見ることが出来なかった。
今回は事前に調べ、放水に間に合うように家を出た。
調べた時間に齟齬があって、早すぎたので別の場所に回って時間を潰したが、その話は明日に。
さて、本日の通潤橋の放水時間は13:00から15分間の1回のみ。
ソフトクリームなどを舐めながらノンビリ時間を調整。
校外学習か遠足かは知らないが、子供達は木陰で弁当を食べている。
暫くすると、バスが何台もやってきて、今度は弁当なしの子供達がゾロゾロ。
やがて放水10分くらい前になると、橋の近くに移動する。
時間に正確なおじさんが橋の上に現れる。
この石橋の中には、石造りの導水管が通っていて、橋の中央部付近に放水口の止水栓がある。
導水管内の土砂などの堆積を除去するための定期的な放水は、江戸時代の建設当時から行われていたのだろう。
時間には正確な性格の持ち主らしい担当者は時計を確認し、時間にぴったりの栓抜き作業開始。
まず手前の栓を抜くと、水が勢いよく噴き出して落下する。
次いで向こうに回って反対側の栓を抜く。
橋の両側から、大量の水が噴き出しはじめる。
ただ、良く見ると下側の放水口からはまだ水は出ていない。
すかさず下の放水口の栓も抜かれる。
一斉に放水が始まると、もうまるで滝のよう。
水面に落ちるまでに霧状になるものと、落ちた勢いで水面で飛び散る水で涼しさいっぱい。
現地学習の子供達も、歓声をあげる。
無論大人達は、カメラ撮影に夢中。
なにしろ15分間の勝負。
やがて、終了間際になると件の担当のおじさんがトコトコと橋の上に現れ、左手の台上にある取水口の水門を閉めにやってくる。
その後、木製の止水栓を打ち込んで放水口を塞ぐ。
手前の広場では、山都町のこの地域で毎年催される「八朔まつり」の大造り物の「クマもん」が愛嬌を振りまく。
木材や竹材など自然素材で作られていて、各町内が作ったものは祭りが済んだ後も、街の各所に展示されている。
ちなみに、この広場のある物産館脇のレストランのBランチなるものは旨かった。
相方も得した気分というから、まずは同慶の至り。
勿論、値段が700円という安さが、いやが上にも評価を高めているきらいは否めないが。
かくて、一週間前から持ち越していた通潤橋の放水見物は終わった。
「平穏で無事が大事と今更に」・・・・しろ猫