町の文化祭2日目は、和太鼓の演奏がメインという感じだった。
町では「伝統文化に触れる会」ということで、毎年計画実施している。
今年は、文化祭の行事の中に取り込んで催されることになった。
文化会館も再オープンし、音響効果の面では県下に名だたる施設なので、いい演奏が聴けるはず。
ただ、舞台の撮影は禁止されている。
プログラムで紹介されている写真にとどめる。
(今福座の演奏)
今福優氏主宰のユニットで3名編成。
太鼓・神楽・唄・篠笛・踊りなど3名でもさまざまな表現で舞台を彩る。
(舞台のひとこま)
3名はそれぞれ、出身地も違い年齢層もかなり開きがある男性1人女性2人である。
驚くのは、その迫力と息の合った演奏もさることながら、力一杯太鼓の演奏をしながら楽器を変えたり唄や踊りが出来ること。
普通ならあれだけ動けば、息があがって笛など吹けそうにないし、場内一杯に広がる歌声などだせそうにない。
途中で10分間の休憩を入れる他は、ずっと1時間半以上出ずっぱりで全て3人でこなしてしまう。
3人はそれぞれ、地域において指導・演奏活動をしながら、3名が揃うと独特の空間を作り上げてしまう。
驚いたのは、太鼓の音がピタリと止んで、全く無音の舞台で踊りだけが披露されたこと。
音のまったくない、無音状態の踊りは初めて観た。
この動と静の切り替えの巧みさには感心してしまった。
古くからの伝統の技を、新しい切り口で見せて貰えて、楽しい一時を過すことが出来た。
「聞き惚れるいずれ劣らぬ座の名手」・・・・しろ猫