街中コースを歩いている最中に、頭上をヘリが通る音がした。
見上げると日頃のヘリとは違っていて、いわゆるオスプレイ。
(オスプレイ)
2機のオスプレイが、頭上で空港の方向に旋回をはじめたので、カメラを取り出してパチリ。
実はもっと大きく撮したものもあったのだが、まともに映っていたのはこの1枚だけ。
理由は電線が機体に重なったりして、変な写真ばかり。
見上げれば電線ばかりという街中の風景に溜息が出る。
先日の皆既月食の始まりの写真もそうだった。
(電線で鉢巻きをした月)
家の前の駐車場で月食を撮影して、確認したら電線が映り込んで月が鉢巻きをしていた。
あわてて、田んぼコースへ歩いていって続きを撮したりしたものだった。
我が町の特徴なのか、とにかく電線が多すぎる。
(電柱の林立)
道路という道路には、ことごとく電柱が林立。
しかも1本の電柱に添架されている電線・ケーブルが多い。
(蜘蛛の巣状態のケーブル類)
普通の電線はそれ程でもないのだが、同軸ケーブルや光ケーブルなどの保持材までがブラブラ。
この隙間から、満月や飛行物体を撮すというのはどだい無理な話。
地震の後、崩壊した家は解体されて無くなったが、インフラとして復旧された電線だけが際だってきた。
地震後に訪れた外国からの視察やボランティアが、さかんに頭上の電線を撮していたのが印象に残る。
道路に両側から倒壊した家屋が道路を塞ぎ、緊急自動車の通行も出来ない状況だった。
火災が発生しなかったのが、不幸中の幸いだった。
その教訓から、道路の拡幅工事が始められた。
(道路拡幅工事中)
震災後6年になるが、年度末頃には四分の一区間くらいは出来る予定。
復旧・復興にあたって地区ごとに町民集会などが催された。
その際、道路拡幅に合わせて電線等の地中化を要望する町民がとても多かった。
考えることは皆さん似ているのだなとその時思ったものだった。
町や県の担当者は、「はい、分りました」と元気に返答していたのを覚えている。
この4車線化拡幅工事が終了した暁には、スッキリした空や山々が見えることを期待したい。
「シッカリとやると政治のマニュアル語」・・・しろ猫