今日から8月、なんという時間の流れの速さよ。
台風9号と10号が同時に日本に接近中。10号の方が速くて今日にも九州は影響下に入る。
9号は沖縄でゆっくりと北上しながら猛威を振るう。
朝からガシガシとクマゼミの鳴き声が聞こえる。いつもより大きな声なので確認したら我が家の庭の花梨の木で鳴いている様子。大音量の理由が判った。
追い立てるわけにもいかず、ガシガシを聞きながら朝飯を食する。
台風とはいえ、風は少しは涼を運んでくれる。
ただし湿気が多い。もう少し強くなれば頃合いを見計らって対策をせねばなるまい。
遠くで雷の音が聞こえるが、太陽の光も降り注いでいる。
日除けのスダレも少しずつ大袈裟に揺れ始めた。
対策といっても、スダレの撤収だの鉢植えの鉢を移動させるだの程度でさほどのことではない。
しばしの天然の扇風機で本でも読むことにする。
「梅原猛の授業 仏教」梅原猛(著)朝日新聞社(刊)
小・中・高を対象にした出前授業を書き起こした内容で構成されている。
若者を対象として進められている授業内容ではあるが大人こそが必読の書だ。
若者がカルト的なものに関わったりする背景にも、擬きであっても渇望する心が純粋に反応している証左ではないのだろうか。
求めよさらば与えられん。・・・しかし、求めた先がカルトでは悲しい話だ。
既存の宗教には、あり得ない夢物語のような教え方ではなく、現代に生きる人々に通用する諭し方がなさればならない。
宗教は先祖の為でもない、死後のためでもない、今日生きている者の為にこそ必要だ。
日本列島じゅうが今あらゆる警告に満ちているではないか。
てなことを力説しているうちに日射しと風はいよいよ強く、空港を飛び立つ飛行機の音に混じって、何処の雲で鳴り響いているのか時々ド~ンと雷の音が聞こえてくる。
午後には台風対策をせよとの警告だなこりゃ。
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