三月五日(水)雨。
海外旅行で、滞在中にずっと朝食を「パン」で大丈夫という人が羨ましい。私は、朝食だけは「ごはん」でなければダメだ。海外と言っても韓国や中国、台湾、タイといったアジア圏や、グアム、サイパンといった日本人観光客の多い所では、「ごはん」には不自由をしないから有難い。
と言ってもタイの細長い「外米」は頂けないが、まあそれでもパンよりはましだ。中国や台湾は「朝粥」が美味しいし、韓国のホテルのお米は、そこそこ食べられる。昼は、別にパンやパスタなどでも大丈夫で、夜は酒のつまみがあればいい。従って私の人生の一番大事な食事は、朝食にある。
週に五日は、大体干物関係に納豆が多い。「サバの文化干し」「柳カレイ」「塩鮭」「サンマの干物」「アジの干物」のローテーション。納豆はなるべく小粒の物が好きだ。納豆の最高峰(と私は思っている)水戸の船納豆は、朝一人で食べるには量が多すぎる。それでも年に何回かは、取り寄せる。
残りの二日は、「ソース物」で、「マルシンのハンバーグ」「赤ウインナー」ふつうの「ウインナー」「ポークハム」のどれかに、キャベツの千切りと目玉焼。「汁物」は、飲み過ぎた日の朝は、「しじみ70個分のちから」というスープか、ほんとうの「蜆の味噌汁」。後は「減塩の味噌」を使って、なるべく野菜たっぷりの味噌汁を作る。
香の物は、医者から血圧を注意されているので、「干物」「汁物」と塩分の高い物が並ぶので、なるべく食べないようにしている。大好きな「錦糸町キムチ」と呼んでいる「223」というお店から送って頂く「キムチ」は、夕食時に「チゲ」に入れたり、豚肉と炒めたりして食べる。最近は、上の子供も食べるようになって嬉しい。
昔は、「糠漬け」をやっていたが、上記のように塩分を控えるために、もう二年ほどやっていない。しかしも朝の連ドラ「ごちそうさん」を見てから、また復活しようかなと思っている。糠漬けで好きな物は、「山芋」「キャベツ」「人参」。もちろん「キュウリ」や「なす」「大根」も漬けるが、「山芋」の皮をむいて、軽く塩をして二日ほどしてから食べると、これは絶品ですぜ。
私のこのくだらんブログを、大勢の方が読んでいてくれているのに、こんな話で恐縮ですが、「日々是窮屈」な昨今、別段変わった日々がある訳ではないので、「飲み」「食い」話でごかんべんを。
下の子供が学校から帰ってくるのを待って、午後から、一緒に、入学する高校の手続きに行った。二人いる子供は親孝行で、浪人生活の私の懐事情を良く知っている。上の子供は、勉強で頑張って、毎月の月謝はタダ。下の子供は、公立高校に行くので月謝は五千円程度だと言う。「黒霧島」三本の値段で毎月学校に行けるわけだ。そうか、これからは「黒霧三本高」と呼んであげよう。
幕末の志士であり安政の大獄で獄死した梅田雲浜は、事に臨んでこういう詩を詠んだ。
「妻は病床に臥し 児は飢に泣く 挺身 直(ただ)ちに戎夷(じゅうい)を払わんと欲す」。説明の要はないだろう。頼山陽は、雲浜のこの詩を「百万の男児を泣かしむる」と評した。因みに雲浜の辞世は、「君が代を おもふ心の 一筋に 我が身ありとも 思はざりけり」。何という立派な志と心構えなのであろう。
私など、妻が病床に伏しても、子供が、父ちゃん腹へったと泣こうが、酒を切らしたことはない。嗚呼!