白雲去来

蜷川正大の日々是口実

どこまでもデレッチョよ。

2014-03-11 13:39:28 | インポート

三月十日(月)晴れ。陸軍記念日。

今日は明治三十八年、日露戦争の奉天会戦で帝国陸軍が勝利し、奉天(現在の瀋陽)を占領して奉天城に入城した武勲輝ける日である。

暦の上では春だと言うのに寒い日が続いている。当然のことなのだろうが、寒かろうが暑かろうが愚妻は仕事に出かけ、子供たちはそれぞれ学校に行く。もちろん世間様もだ。浪人などと言えば多少はかっこ良く聞こえるが、何を隠そう地を這うように青息吐息の日々を過ごしている。せめて桃色吐息ぐらいにはならないものかと・・・。

以前お世話になっていた、某大手の警備会社の会長が、「蜷川君。浪人何て余り長生きするものではない。君たちを支援してくれている人たちは、大体私のように年上が多いだろう。そんな人たちは当然ながら、君たちより先に逝くし、引退もする。次の世代の社長連中は、まず君たちと付き合わないから、先細りになるよ」。その言葉を実感する今日この頃です。

そう言えば、以前取材を受けた朝日の記者に、「毎日何をしているんですか」と聞かれたので、自嘲気味に「酒を飲んでいるか、本を読んでいるぐらいですよ」。と答えたら「羨ましいですね」と言われた。こういった朝日の記者氏のようなエリートには男の悲哀、いや六十四歳にもなって浪人の生活をしていることの辛さは、まず分からないだろうと思った。でも考えてみれば、自らが好きで選んだ道だ。愚痴を言っても始まらない。腹を括ってどこまでもデレッチョよ。(タガログ語で「まっすぐ」の意。野村先生の口癖だった)

午前中に、野村一門を代表して伊勢の神宮の「禊会」に親子で参加した志村馨君が、安着の挨拶に「赤福」を持って来た。志村君は、この禊会に松本佳展君などと過去にも参加しているが、他の一門の人の都合がつかず、今回は志村君親子に代表して参加してもらった。

Photo1 ※「禊会」の皆さん。盟友の大野康孝氏や式年遷宮の折にお世話になった皆さんの顔もあって、ご苦労様。前列の子供さんが志村君の長男。禊に参加して大野宮司より「筋が良い」と褒められたそうだ。将来は野村一門を背負って行って貰いたいものだ。写真は「北面武士」さんより転載させて頂きました。

夜は、労働者階級の皆さんに深く頭を垂れ、反省しつつ「豆腐チゲ」を作った。もちろん傾城と傾国の美女もいないが、我が酔狂亭で月下独酌。日々是好日、いや口実なのだ。


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朝日新聞に私のコメントが。

2014-03-11 13:12:10 | インポート

三月九日(日)晴れ。

朝日新聞に、私の記事が出ていたと友人から聞いた。そう言えば、長谷川三千子先生の件に関して朝日新聞の記者から取材を受けたのを思い出した。こちらは好意で一時間近くも取材に応じたのだから、掲載紙ぐらい送ってくれたらいいのにと、チョット納得しない気持ちになった。

PCでデジタル版を探して、私のことが載っていると言う日の朝日新聞を探してみたらあったので、掲載してみたい。

追悼文集は、昨年10月18日に東京都内で開かれた野村氏の追悼集会「群青忌」で配るために制作された。発行元は「野村氏の弟子の一人」という蜷川正大氏が代表の二十一世紀書院(横浜市)。機関誌「燃えよ祖国」の発行や野村氏の著書の出版を通じ、野村氏の思想の普及活動をしている。文集は、集会に参加した約500人に配ったという。

蜷川氏は朝日新聞の取材に「(長谷川氏は)保守論壇で最も尊敬する学者の一人。先生の著書『神やぶれたまはず』を読んだか、は我々の合言葉」と話す。2000年に開かれた群青忌で講演してもらった縁があり、蜷川氏の方から寄稿を頼んだという。

長谷川氏は朝日新聞の取材に「追悼文は個人の活動で経営委員とは無関係。野村氏と面識はないが、著述を読んで非常に重要な問題提起をしていると思った」と説明。言論機関である朝日新聞社内で野村氏が拳銃を発砲した行為も「メディアに対するテロや圧力でなく、精神的な意味を見いだすべきだ」と話している。

放送法は、経営委員が個人の思想や信条を公にすることを制限していない。NHK経営委員会事務局は「個人の信条に関わることで、コメントする立場にない」としている。(二月五日付朝日新聞)

まあ、私のコメントは当たり障りのないように編集されているので、可もなく不可もないと言う感じ。それでも、取材に来るときだけ何回も連絡をするのだから、掲載紙の連絡ぐらいしてくれてもいいんじゃないのと思った次第。

日曜日だと言うのに、朝から機関誌の編集を四時近くまで。下の子供を連れて松原商店街へ夕食の買い物。最近は魚幸のマグロが外れっぱなしなので止めておこうかとも思ったが、考えてみれば二千円ぐらいで、まともなマグロを食べようと言うのが不遜か。

夜は、家族を相手にくだらん話で酩酊した。安上がりな体になったものだ。


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