白雲去来

蜷川正大の日々是口実

鶯は大したものだ。

2010-04-15 14:36:13 | インポート

四月十四日(水)晴れ。

 良い天気である。目覚ましをかけなくとも、鶯や鳥の鳴く音で自然に目が覚める。考えてみると、鶯は大したものだ。字を読めなくともホーホケキョウと法華経を説いている。

 

 東京拘置所で、分類にかけられ、行く先が決まるまでに十日ほどいた古い独房では、朝になると雀の鳴く音で起こされた。そう言えば、「蛮社の獄」で逮捕された高野長英の獄中日記が、確か「鳥の鳴く音」であった。久しく忘れていた当時のことを思い出した。

 日曜日の夕方にここに来てまだ四日だというのに、随分と長い間酒を飲んでいないような気がする。

 朝は、六時半に起床し、七時半から体操。十時の朝食まで三十分ほど歩いた。

 朝食の後は、自室に戻り、機関誌のデーター入力などの仕事を済ませてから、良い天気なので、一緒に来ている同病相哀れむ士と、共にウォーキングに出た。途中駅に行き、土産ものを冷やかしながら休憩を交えて二時間ほど。

 戻ってから近くに「ツタヤ」があるので、「真夏のオリオン」と「クヒオ大佐」の二枚をレンタルした。「ツタヤ」は会員になって一年が過ぎると、全国どこのお店でもレンタルができるとのこと。便利になったものだ。

 入浴を済ませて、六時には夕食。相変わらず三百カロリーの野菜中心の食事である。それでも慣れてきたせいか、空腹感が感じられなくなった。食後は、自室で、のんびりした。あと三日か・・・。


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一回の食事は三百カロリー。

2010-04-15 14:31:20 | インポート

四月十三日(火)晴れ。

 六時に目覚ましが鳴って、いったん止めてから、再び寝て、目を覚ましたのは七時。慌てて顔を洗い、着替えを済ませてから、テラスで行われている朝の体操に参加。

 天気が良いので、十時の朝食まで、ウォーキングに出た。昨年、病気をして以来、ほとんど歩くことを止めていたので、息が切れた。健康のため、いや酒を美味しく飲める体にするために、またウォーキングを始めることにした。

 十時に朝食。相変わらず三百カロリーの野菜中心の食事である。普通どおりに食べると、アット言う間に食べ終えてしまうので、ゆっくり時間をかけて食べるようにしている。

 十一時から、治療である。電気療法や、ローラーでの整体、マッサージなどを一時間。リラックスした。

二時から、ここにきている人たちが集まって、バスでドライブに出た。何度も来ているので、友人らと別のコースをドライブ。

 五時に戻り、部屋で着替えを済ませた後に、夕食。

一日二回の食事だが、これが待ち遠しい。食後は、仲間とおしゃべりした後、入浴。

ブログの更新をしたり、溜まっている仕事を済ませた後に、読書。十一時には寝た。


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ついに断食が始まった。

2010-04-13 19:43:09 | インポート

四月十二日(月)雨。

 六時半に目が覚めた。布団が変わったことや、シラフなこともあってあまり熟睡が出来なかった。

 七時半から、太極拳をアレンジしたような体操がある。運動不足のせいか、この程度の体操でも体が痛い。

 八時から朝食。普段なら絶対口にしない超うす味の味噌汁と、野菜の煮物、そして御飯が一握り。これで三百カロリーだそうだ。

 当然、満腹感などないが、完全絶食している人たちは、コップ一杯の栄養ジュースのみ。私も、完全断食を行った事があるが、かなりフラフラになった。思考が停止して、原稿どころか、読書もままならない。テレビばかり見て、寝ていた。それでは仕事にならないので、一食、三百カロリーの食事を、二回の「半減食」とした。 

十時から、簡単な治療が始まる、体をローラーでもみほぐすような運動を繰り返すベッドに十五分ほど寝ている。終了すると、今度は、「カップリング」というガラス玉を背中にたくさんつけて、真空にし、寝ている。何でも、血液に良いらしい。最後は、肩と腰のマッサージである。これは気持ち良かった。

いつもならば、一時間ほどのウォーキングに出るのだが、外は雨。仕方がないので、一緒に来ている仲間たちと、気分転換に一時間ほどドライブに出かけた。

一時過ぎに宿に戻り、ブログの更新をしたり、本を読んだり、六時半の夕食まで、机に向かった。

夕食も、自然食がメインの三百カロリーの食事である。

食後は、入浴を済ませてから、読書。体が慣れる三日目ぐらいまでが一番きつい。

岐阜の細川先生から、応援のメールが携帯に入った。細川先生は、今夜もどこかでお祭り騒ぎに違いあるまい。

テレビを見ても、やたら食べ物のコマーシャルが目につく。

 


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断食スタート。

2010-04-12 16:44:57 | インポート

四月十一日(日)晴れ。

 

八時に起床。家族揃って朝食。下の子どもと女房と買い物に出かけ、上の子供は、友達が来て、遊んでいる。手持無沙汰なのは私だけである。今日は、横浜発三時五十分の「踊り子号」で伊豆行へ断食に行くので、その支度をした。

 女房に横浜駅まで送ってもらい、東京から乗っている隠岐康氏と合流。一路、伊豆へ。断食の宿となるペンションに到着したのは五時過ぎ。顔馴染みとなっているスタッフの皆さんに挨拶をしてから問診。一年ぶりなので、大分体重が増えている。今日から一週間頑張らなくては。

「半減食」と言って、わずかカロリーが五百キロの簡単な夕食を終えた後は、のんびりと風呂に入って、自宅から持ってきたパソコンで原稿書き。

まだあまり空腹感はないが、これから土曜日まで、空腹と戦いながら、読書と原稿書き、ウォーキングの日々が続く。

 夜は、また「わが家の歴史」を見た。最終回だが、今回も良かった。ずーっと録画してあるので、帰宅したら、ゆっくり頭から見てみるつもり。空腹をかかえて十二時過ぎに寝た。

コメント (1)
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私の読書法

2010-04-12 16:31:16 | インポート

月十日(土)晴れ。

 昨日、下の子供と一緒に、フジテレビ開局五十周年記念番組「我が家の歴史」を見た。上質なコミックを、そのまま映画にしたようでとても良かった。第一話は、見損ねたが、私達の世代には、ジーンとくる場面も多かった。こうした家族が揃って見ることのできるドラマが少なくなった。

 午後から事務所へ。パソコンのデーターをコピーしたり、雑用をこなしてから帰宅。

 本を読んでいて、心に残った箇所や、勉強になる部分があると、頁の上の部分を少し折っておく。読了すると、「勉強ノート」に、項目別に書き写す、というのが私の読書法であるが、最近は、読了したにも関わらず、そのままにしてある本が溜まってしまった。日曜日から一週間、恒例の「断食」に行くので、その時のために、ダンボールに二十冊ほど本を詰め込んで着替えと共に送った。

 良く、拘置所などから手紙を頂き、「どんな勉強をしたらよいのか」と聞かれる。そんな時は、人生のある時期に、「乱読」の時間を持つのが大切と、返事を書く。

所詮読書も体力が必要である。一日一冊は無理としても、二日に一冊の読書をする。ジャンルは問わない。まず自分の読みやすいものから初めて、一年。都合の良いことに刑務所などでは読む本に困らない。外にいても、「ブックオフ」なら一冊百円の本が山ほどある。

 一年乱読を続けたら、次は、つとめて長編の本を読むようにする。最低、上中下の三巻程度のものや、五巻、六巻と続くものが良い。

最近流行りの司馬遼太郎の「竜馬がゆく」や山崎豊子の「沈まぬ太陽」など。

全巻を読み終えた後の達成感というものは、山登りに似ていると思う。こうして楽しみで読んでいるうちに、「たしなみ」に変わるのである。

その他に、新聞や週刊誌のスクラップなど、その気になれば「知識」は安い買い物である。


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