蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

本むら庵 荻窪本店(杉並区上荻)の「せいろそば」「田舎そば」「生湯葉そば」

2010年01月23日 | 蕎麦屋(都内)
【平成22年1月某日 調査・登録】
 こちらの店「本むら庵」は大正13(1924)年に創業した老舗蕎麦屋です。今では珍しくない自家製粉を蕎麦屋で初めて始めた店として有名です。
 こちらの店では、「挽きたて」の原点である石臼挽き自家製粉にこだわり、自ら低温保存している国内産の良質な玄蕎麦をその日打つ分だけ石臼で挽いています。
 こちらの玄蕎麦は粗く挽かれています。粗く挽くと蕎麦本来の味や香りが出ますが、つながりにくくなりますので、11~12月の新そばの季節なら9割そば、それ以外の時期は8~8.5割そばにしているそうです。


 玄関を入ると左手に大きな「そば打ち場」が有ります。


 「せいろそば」は、挽きたて・打ちたて・茹でたてで、蕎麦が本来持っている香りと味を堪能できます
 汁には極上の本節が使われ、奥行きのある味わいがそばの旨みを引き立てています。また、本山葵が丸ごと供され、自分でおろします。おろしたての山葵の風味が絶品です。




 挽きぐるみの「田舎そば」は蕎麦の香りや食感を堪能できます。



 「生湯葉そば」は、日光から直送される生湯葉が使われています。生湯葉の食感や風味が上質のそばや汁と融合し、得も言われぬ味わいを創り出しています



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★本むら庵 荻窪本店
  所在:東京都杉並区上荻2-7-11
  電話:03(3390)0325
  品代:せいろそば735円、田舎そば840円、生湯葉そば1,155円