INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

素顔のままで(26)

2011年12月14日 |    ┣ 素顔のままで
(つづき)
北九州市八幡西区の「トンネル口」バス停。
北九州市には他にも、小倉と門司の間に「手向山トンネル口」、門司の関門海峡側周防灘側の間に「鹿トンネル口」や「桜トンネル口」があるが(他に「関門トンネル車道口」「関門トンネル人道口」もあり)、こちらは単に「トンネル口」。

他方、福岡地区には「トンネル」が付いたバス停はなく、北九州と福岡の地形の違いを表す例とも言えそうだ。



トンネルの名称は「永犬丸トンネル」、トンネルを抜けると中間市である。
北九州市のベッドタウンであり、位置関係的には八幡西区と一体化しているようにも見える中間市だが、地形的には独立性が強い。



主に八幡西区西部の住宅地と黒崎地区を結んでいる「74番」の一部が、八幡西区から中間市に入りさらにその先、再び八幡西区の「香月営業所」まで運行されているが、営業所からの(営業所への)出入庫を目的とした運用のようであり、運行本数も少なく時間帯も偏っている(かといって、利用者が皆無というわけではありません)。

「トンネル口」の読みは「トンネルロ」ではなく「トンネルグチ」。
当然の読み方ではあるのだが、以前、市販の道路地図で、宗像市の「構え口」が「構之口」になっていたり、糸島市の糸島高校の南にある「糸高南」が「縞南」になっている例を目にしたことがあり、西鉄のあずかり知らないところで伝言ゲームのように間違って伝播していく可能性がない訳ではない。

また、西鉄のあずかり知らない場面ではなく、社内の表示においても、バス停の銘板(というのでしょうか?バス停名が書いてある板)やバス停掲示の路線図兼運賃表車内のデジタル運賃表や西鉄の公式サイトなどの間で表示が統一されていないケースは多い。
例としては、「前」の有無「団地」の有無新字体か旧字体か「口」か「入口」か「の」か「ノ」か「之」か“そのいずれもない”か「ケ」か「ヶ」か“そのいずれもない”か「つ」か「ツ」か“そのいずれもない”か数字か漢数字か…などがある。



“目に見えるもの”だけでなく“耳で聞こえるもの”にまで対象を広げれば、「トンネル口」のひとつ先の「犬王」がアナウンスでは「いのう」なのにサイトでは「いぬおう」だったり、春日市の「須玖」がバス停の英字表記は「SUKU」なのにアナウンスは「すぐ」だったり、同じく春日市の「放送所前」が英字表記は「HOSOSHO MAE」なのにアナウンスは「ほうそうじょまえ」だったり…と、様々な違いがある。

「一つのバス停に一つの名前がある」というのは一見当たり前のようにも思えるのだが、実は、「一つのバス停にいろんな名前がある」というケースは枚挙に暇がなく、“目に見えるもの”と“耳で聞こえるもの”の全てがすんなりと一致することのほうが珍しいのかもしれない。
バス停の数が管理しきれないほど多く、それだけ人々の生活の内部に入りこんでいるという見方もでき、このような「ゆるさ」「大らかさ」を否定するつもりはない(駅の名前とかインターチェンジなんかであれば、そのような多様性も許容されにくいのかもしれない)。
なので、「どれかひとつに早急に統一すべきだ!」などというつもりは全くないのだが、検索に際しての弊害にだけは気を配っていただきたいものである。
(つづく)
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ニュースなキザシ(1)

2011年12月11日 |   ┣ ニュースなキザシ
思いつきで新シリーズである。

このブログをブックマークに登録して定期的に閲覧していただいている皆様にまず感謝申し上げます。
そして、いろんなキーワードで検索して、このブログにたどり着いていただいた方にも感謝申し上げます。

この「検索キーワード」から、今後のダイヤ改正の動向とか、この先何が起こるか?ということが何となく掴めるということがよくあり、貴重な情報源になっているという側面が大いにある。
そんな「気になる検索キーワード」をひと月に一回くらいをめどに紹介していこうかなと思う。

第一回は、過去1ヶ月くらいの検索キーワードから、気になったものをご紹介。

「試験運行で高宮駅~寺塚~長丘~寺塚~高宮駅」
「寺塚 長丘 試験運行」
「西鉄バス 社会実験 南区高宮」
「西鉄バス 社会実験 長丘」
「西鉄バス 社会実験 高宮」
…これ以外にも同様のキーワードでの検索が結構あり、地元ではそれなりに話題になっているようです。
小さな西鉄バス」の第二弾が早くも登場…という感じですが、実際、どういう路線がいつ頃開設される予定なんでしょうかね?


「バス 10番 南福岡 復活」
「老司から南福岡へ」
「桧原 南福岡」
…かつて南福岡駅と老司団地・桧原を結んでいた「10番」ですが、「ヨコのつながり」つながりで復活の動きなどがあったりするのでしょうか??


「西鉄バス 杜の宮」
…団地内に乗り入れの話があるのか、それとも、団地内に西鉄バスが走っているかを調べたかったのかは不明ですが、「新宮急行」や「26B」などが乗り入れる可能性はあるのでは?と考えております。


「イオンモール福津 バス乗り入れ」
…来春開業するこの施設にバスが乗り入れる計画があるのかどうかはわからないのですが、「赤間急行」が通る国道3号の「千鳥パークタウン」と「上西郷」の間に、新たなバス停ができる蓋然性は高そうです。


「早良高校 無くなる」
「小郡筑紫野ニュータウン環状線廃止」
「西鉄バス 値上げ 淡島神社」
…そんなウワサがあるんでしょうか?

(検索していただいた方に敬意を表して、珍しく「です・ます調」で書いています。)
※画像は、本文とは特に関係ありません。
(つづく)
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チラシのオモテ(69)

2011年12月10日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
4月1日ではないので予め断りを入れておくが、あくまで架空の路線です。

こんな路線、実現しませんかね??。
(つづく)
コメント (4)
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SWEET NAIL(31)

2011年12月09日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市西区の「愛宕下」バス停。

英字表記は「ATAGOSITA」であり、


一般的に用いられている「ヘボン式」ではなく「訓令式」のローマ字表記である(…けど、「アタゴシタ」だということは十分伝わるので、特に問題ありという訳ではないです)。


明治通りと交差する新道(愛宕通り)上にも「愛宕下」があるが、


「愛宕」神社の真「下」にある明治通りのほうが元祖「愛宕下」。

明治通りと愛宕通りが交差する交差点(「交差する交差点」は重複表現ですが敢えて使用)の名称は「愛宕」であり、「赤坂門」と「赤坂」の関係にもよく似ている(「愛宕」とは別の場所に、「愛宕下」を付けた信号機もあるので、全く同じという訳ではありませんが)。
(つづく)
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SWEET NAIL(30)

2011年12月08日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
北九州市八幡西区の「萩原橋」バス停。



英字表記北九州標準の「意味重視」なのだが、よくみると、「ハギワラ ブリッジ」にはなっていない…。



一時間あたり3本運行される路線というのは、おそらく「そこそこ儲かっている路線なのだろう」という個人的な感覚がある。
でも、「企業城下町」としての隆盛を極めていた時代には、10分間隔で運行されていたこともあるらしい。
(つづく)
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SWEET NAIL(29)

2011年12月07日 |   ┣ 工夫とSWEET NAIL
(つづき)
福岡市博多区の「警察本部前・九大病院入口」バス停。

昨年6月に「警察本部前」から名称が変更になっているが、名称が変わっても



英字表記は「ケイサトゥホンブ」のまま…。



(つづく)
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どうでもいいですよ(26)

2011年12月06日 |   ┗ どうでもいいですよ
(つづき)
福岡市西区の「野方台団地」バス停。



「野方台団地」の次は「上野方台団地」で、「野方台団地」よりも「上」にあることは伝わるのだが、



さらにその次は「野方台」であり、急に「大雑把」になる。

このあたりは、「下野北」「下野中」「下野南」「下野」「舞の里五丁目南」「舞の里五丁目北」「舞の里」「美しが丘南四丁目」「美しが丘南」「美しが丘」「六区中央」「六区南」「石山六区」…などとも共通する背景があるといえそうだ。
(つづく)
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LED REAL(36)

2011年12月05日 |    ┣ LEDに位置図
(つづき)
西鉄バスとしては珍しい「漢字+数字」の行先番号

現在は「区1」「区2」(くのいち、と、くのに)が走っており、西鉄大橋駅と、皿山、長住地区を結んでいる。
かつては「区3」(くのさん)もあったが、「6番」の新設時に消滅している。

もともとは、「55番」という路線が「老司団地~老司~西鉄大橋駅~南区役所~清水町~野間四角~野間大池~長住六丁目~免許試験場~桧原営業所」というルートを走っていたのだが、山越えで天神まで行く現在の「55番」が運行を開始した際に、もともとの「55番」が「区役所55番」という番号に変更されたことが、「漢字+数字」の行先番号の発祥であり、一時期は、他に「区役所96番」や「区役所61番」という路線も走っていた(…というような、時とともに忘れてしまいそうな記憶を書き残そうと思って始めたのがこのブログのそもそもの趣旨である、ということをたまに書いておく)。

なお、「漢字+数字」の行先番号はイレギュラーであることからか、西鉄のサイト上では、単に「1」「2」として扱われており、「区」は入っていない。
(つづく)
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年の瀬の西鉄香椎2011

2011年12月04日 |    ┣ ○○の西鉄香椎
(つづき)
バスが来なくなって5ヶ月近くが経過した西鉄香椎の駅前。



桜の木



かつての折り返し場


 
駅前を発車したバスが3号線に向かって出ていっていた一方通行路


  
セピア通り上のバス停で暫定的に乗降の取り扱いをしている「西鉄香椎」発着のバスは、国道3号の御島崎交差点そばのこの空地が、折り返しや待機のためのスペースとなっている。

この5ヶ月間の幾度かのダイヤ改正を経ても「西鉄香椎行き」がなくならないところをみると、新しい駅前広場にバスが全く乗り入れないことはないと考えてよさそう…ですかね?。
(つづく)
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続・オモワク(11)

2011年12月03日 |    ┣ 思惑と提案
(つづき)
北九州市営バスの運賃値上げのお知らせ。

「消費税率が改定された際も転嫁せずに、経営努力により、現在まで16年以上に亘り運賃を据え置いてきました。しかしながら…」という、なんとか理解を求めたいという書きぶり。

私が子供の頃は、西鉄バスも毎年のように値上げをしていて、値上げの前にはこのような「お知らせ」が出ていた(手書きで、バス停名とそこまでの運賃を手書きした「一覧表」がバス停ごとに掲示されていた)。
大幅値下げを伴う「100円バス」なんて、その時代は誰も夢にも思わなかっただろう。
インフレの時代を生きてきたんだなぁということを実感。

あと、ストライキの予定を知られる「お知らせ」もよく目にした。
いろんな意味で、時代は変わったなぁと実感。


(つづく)
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イミカヨミカ(30)

2011年12月01日 |   ┣ イミカヨミカ
(つづき)
北九州市八幡東区山手線上のバス停「市立児童文化科学館前」。

英字表記は「KITAKYUSHU CULTURE AND SCIENCE MUSEUM FOR YOUTH」となっている(車内からなので見にくくてスミマセン)。
一応、北九州の標準である「意味重視」なのだが、前置詞まで登場して、なんだか英訳のテストみたいになってきた。

でも、「児童」は“youth”とはちょっと違う気も…。

まあ、もしこれが施設の正式な英名ならば、それでよいのだけど。
(つづく)
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