スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

初防衛戦&反対感情

2007-12-08 19:04:20 | NOAH
 RO&Dを一週間天下に終らせた丸藤・杉浦組。スミス選手の負傷によってGHCタッグ王者決定リーグ戦を離脱せざるを得なかったスミス・斎藤組との初防衛戦は,11月25日の札幌大会で予定通りに行われました。
 スミス選手は負傷は癒えたとはいっても,医師には3ヶ月は試合をしないようにいわれていたとのことで,無理をおしての復帰。丸藤選手と杉浦選手に対しては圧倒的な体格の差がありますので,序盤はアイアンクローからフロントスープレックスのように後ろに投げる技なども見せていましたが,場外へのダイブが自爆。本部席に突っ込んでしまい,ダウンを余儀なくされました。
 王者組にとってここはチャンスでしたが,このチャンスは生かせず。スミス選手のアイアンクロースラムから斎藤選手のスイクルデスという反撃を食らったもののここを凌ぎ,最後は斎藤選手を孤立させ,丸藤選手の雪崩式不知火,杉浦選手のオリンピック予選スラムが連続で炸裂。さらに丸藤選手が顔面にトラースキックを決めてからポールシフトで投げきり,初防衛を達成しています。
 スミス選手にとって札幌はGHCヘビーに挑戦したときも一敗地にまみれた場所。それに対して杉浦選手にとっては札幌は縁起のいい地で,この日もその通りの結果になりました。

 明日は朝日杯フューチュリティステークス。自信ないですが中心はスズジュピター◎。キャプテントゥーレ○とアポロドルチェ▲という順で,サブジェクト△とゴスホークケン△。

 香港では国際競争。マイルもカップも有力馬が揃いましたが,日本の2頭に頑張ってほしいところです。

 競輪は明日から広島記念。関東勢が少し手厚いかなという気がします。

 心情の動揺animi fluctuatioaに関しては,僕の方からひとつだけ注意しておいてほしいことがあります。
 これが説明されている第三部定理一七の備考Scholiumの冒頭部分で,スピノザはふたつの相反する感情から生ずる精神状態が心情の動揺と呼ばれるという主旨の説明をしています。しかし僕は相反する感情とはいわずに,概念上の反対感情といいました。概念上の反対感情というのは,本性essentiaの上での反対感情と考えてもらっても構いません。そして僕がこのようにいい換えたことにははっきりとした理由があるのです。それは,僕はここでの考察においては,相反する感情というのと,本性の上での反対感情というのを,厳密に別の意味で使っていきたいのです。このとき,心情の動揺に関係するふたつの感情に関しては,相反する感情でもいいと思うのですが,心情の動揺ということばをスピノザが『エチカ』で用いる例に照らし合わせるならば,むしろ反対感情ということになると思います。
 たとえば,十全な観念idea adaequataと混乱した観念idea inadaequataは,本性の上で反対の観念を意味します。もし感情Xと感情Yとの間に,これと同じ関係があるのであれば,これが本性の上での反対感情を意味します。これは簡単でしょう。基本感情affectus primariiでいえば,喜びlaetitiaと悲しみtristitiaが反対感情にあたりますし,あるいは愛amorと憎しみodiumとか,希望spesと不安metusというのがこの反対感情に該当します。
 心情の動揺をこの反対感情に関係させて説明する場合には,反対感情がある特定の人間のうちで,同一の対象objectumに対して感じられる場合に生じるということになります。したがって,たとえばXを愛してYを憎むのであれば心情の動揺とはいわれませんし,AがXを愛し,BがXを憎む場合にもこれだけでは心情の動揺ではありません。AがXを愛しかつ憎む場合に,Aのうちで心情の動揺が生じているということになります。
コメント
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