昨年とは立場を入れ替えての再戦となった第35期棋王戦五番勝負の第一局。対戦成績は久保利明棋王が17勝,佐藤康光九段が19勝。
振駒で久保棋王の先手。早石田を目指す先手に後手がいきなり角交換して筋違い角。その後,再度の角交換になり,後手がその角を敵陣に打ち込むと,先手は飛車角交換をして取った飛車を自陣に打ち込み(第1図)打ち込まれた角の捕獲を目指すという,序盤早々から華々しい展開。

後手はここで△3九角打と繋ぎました。結果的にこの角と金が交換となり,先手が飛車金交換の駒得に。事前に先手が思い描いていた構想のひとつではないかと思うのですが,1八の飛車が働かないので思わしい戦果ではなかったようです。ずっと進んで第2図。

ここで後手は△4四歩と伸ばして香車を狙いにいきました。先手は▲同香△4三歩に▲6七馬と引き,2筋からの突破は果たしたのですが,どうもこれは攻めさせられた形だったよう。実はコメントされているほど先手が悪いようには僕には思えなかったのですが,そこはさすがにプロの判断でした。この数手後に桂馬を跳ねたところでは僕にも勝負の帰趨がようやく見えました。この後,先手が入玉も含みに徹底抗戦したため,かなり手数は伸びましたが,これは第二局以降のことを見越しての粘りでしょう。最後は押し戻した後手が即詰みに討取って勝っています。
佐藤九段が先勝。第二局は間が開いて27日です。
検査が終ると再びロッカールームで着替え,といっても服を脱いだわけではないので,眼鏡を掛け直したり腕時計をつけたりということですが,その後で検査の結果を聞くために,1階の耳鼻咽喉科へ向ったのですが,このときは,検査の結果を聞きに来てくださいとm先生に言われた時間が,検査の終了時間と少し開いていましたので,1階にあった売店でお茶などを買って飲んで待っていました。お茶はエネルギー量がありませんから,僕のようなⅠ型糖尿病の患者でも自由に飲むことができます。
僕が耳鼻咽喉科の待合室,といってもこれは診察室の前にただソファーが並んでいるというだけで,部屋というよりは廊下といった方が正しいようなところですが,そこに着いたときには何人かの患者がいました。ただ,この後のことから考えてみますと,このときにm先生が担当していた患者は,おそらく僕だけだったのではないかと思います。これは火曜ですから初診の患者はいなかったわけで,したがってこのときに順番待ちをしていたのは,主治医がm先生以外で,かつ定期的に診察を受けていた患者だったということになります。
肝心の検査結果ですが,やはり腫瘍ができているわけではないということでした。腫瘍ができていますと撮影されたその部分は造影剤の効果で変色するのですが,僕の場合はそれがみられなかったということです。このときは実際に写真を見せてもらったのですが,確かに写真は一色で,変色しているような部分はありませんでした。
しかし,何かができているということだけは間違いありません。そこでm先生は,それが何であるかを調べるために,患部のあたりの物質を抽出してはどうかと提案してきました。もちろん僕としても断る理由はありませんから,すぐにその検査が行われるということになりました。
振駒で久保棋王の先手。早石田を目指す先手に後手がいきなり角交換して筋違い角。その後,再度の角交換になり,後手がその角を敵陣に打ち込むと,先手は飛車角交換をして取った飛車を自陣に打ち込み(第1図)打ち込まれた角の捕獲を目指すという,序盤早々から華々しい展開。

後手はここで△3九角打と繋ぎました。結果的にこの角と金が交換となり,先手が飛車金交換の駒得に。事前に先手が思い描いていた構想のひとつではないかと思うのですが,1八の飛車が働かないので思わしい戦果ではなかったようです。ずっと進んで第2図。

ここで後手は△4四歩と伸ばして香車を狙いにいきました。先手は▲同香△4三歩に▲6七馬と引き,2筋からの突破は果たしたのですが,どうもこれは攻めさせられた形だったよう。実はコメントされているほど先手が悪いようには僕には思えなかったのですが,そこはさすがにプロの判断でした。この数手後に桂馬を跳ねたところでは僕にも勝負の帰趨がようやく見えました。この後,先手が入玉も含みに徹底抗戦したため,かなり手数は伸びましたが,これは第二局以降のことを見越しての粘りでしょう。最後は押し戻した後手が即詰みに討取って勝っています。
佐藤九段が先勝。第二局は間が開いて27日です。
検査が終ると再びロッカールームで着替え,といっても服を脱いだわけではないので,眼鏡を掛け直したり腕時計をつけたりということですが,その後で検査の結果を聞くために,1階の耳鼻咽喉科へ向ったのですが,このときは,検査の結果を聞きに来てくださいとm先生に言われた時間が,検査の終了時間と少し開いていましたので,1階にあった売店でお茶などを買って飲んで待っていました。お茶はエネルギー量がありませんから,僕のようなⅠ型糖尿病の患者でも自由に飲むことができます。
僕が耳鼻咽喉科の待合室,といってもこれは診察室の前にただソファーが並んでいるというだけで,部屋というよりは廊下といった方が正しいようなところですが,そこに着いたときには何人かの患者がいました。ただ,この後のことから考えてみますと,このときにm先生が担当していた患者は,おそらく僕だけだったのではないかと思います。これは火曜ですから初診の患者はいなかったわけで,したがってこのときに順番待ちをしていたのは,主治医がm先生以外で,かつ定期的に診察を受けていた患者だったということになります。
肝心の検査結果ですが,やはり腫瘍ができているわけではないということでした。腫瘍ができていますと撮影されたその部分は造影剤の効果で変色するのですが,僕の場合はそれがみられなかったということです。このときは実際に写真を見せてもらったのですが,確かに写真は一色で,変色しているような部分はありませんでした。
しかし,何かができているということだけは間違いありません。そこでm先生は,それが何であるかを調べるために,患部のあたりの物質を抽出してはどうかと提案してきました。もちろん僕としても断る理由はありませんから,すぐにその検査が行われるということになりました。