両者が1勝ずつをあげて迎えた第59期王将戦七番勝負第三局。
久保利明棋王が先手で,石田流を目指しましたが,羽生善治王将は相振飛車を選択。先手の三間飛車,後手の向飛車になりました。先手が7筋の歩交換を果たした後,後手が受けなかったので,先手は歩を垂らし,これを巡る攻防が最初の焦点に。後手がこちらに金銀を集中させて支配したのに対し,先手が薄くなった盤面右側を絡めて仕掛けを狙う展開となりました。

この局面,確かに後手玉は堅いのですが,後手からの攻撃力という面ではかなり乏しいように思います。すでにここでは後手がつまらない将棋にしてしまっているのかもしれません。
進んで第2図。

ここで先手は▲2三銀不成と捨て,△同飛に▲3一飛成と龍を作りました。銀損の攻めですから決めにいくという意図があったと思いますが,実際にこれで後手が局面をリードしているようです。この後,先手から飛車を取っての2枚飛車の攻めが厳しく,先手の勝勢といえるくらいの局面に。その後で,おそらく手順前後と思われる攻めと,ポカと思われる角打ちがあり,かなり差が詰まったのですが,逆転には至らず,先手の勝ちとなっています。
久保棋王が2勝1敗とリードを奪いました。第四局は17日と18日です。
僕が自分の部屋の鴨居に頭をぶつけて初めて救急車に乗り,その怪我が一端となって坊主にしたことはすでにお話ししました。そしてそのときから,僕には外出時の必需品というものができました。それが帽子,キャップです。坊主というのは夏は照り返しが強くてかえって暑いですし,冬は冬で髪がありませんから寒くなります。つい先日も伯父の法事があり,墓参りに行ったのですが,かなり寒くて参りました。ということで,これ以降の僕はよほど近所の外出であるとか,あるいは前述の法事のときのようなスーツや礼服など,キャップを被るのが不自然であるという場合を除いては,必ず帽子を着用することになりました。おかげで帽子だけは10以上のコレクションがあります。もっとも,帽子自体は学生の頃から被ることもありましたので,これを機に被り始めたというものではないのですが,それまではその日の気分で被ることもあればそうでないこともあったのに対して,これ以降は必ず被ることになったわけです。
そういう事情ですから,このCT検査の日も,僕は帽子を被って出掛けました。そして検査の準備のときに,身に付けているものは外すように言われましたから帽子も脱いだのですが,この脱いだ帽子を検査室のロッカーの中に忘れてしまいました。このことは,検査後に耳鼻咽喉科の待合室で待機しているときに気付いたのですが,その後,m先生による検査などが優先されましたので,結局,薬の処方などの後,会計ができるという段階になってようやく取りにいくことができました。
2階に戻り,受付で事情を話すとロッカーを見に行ってよいということでしたので,行ったのですが,ロッカーにはありません。そこで部屋にいたおそらく検査の助手と思われる女の人にまた事情を伝えると,どうやらだれかが届けておいてくれたようで,帽子は僕の手に戻りました。こうしたつまらないことに時間がかかったこともあり,この日は5時前にようやく家に戻ることができました。
久保利明棋王が先手で,石田流を目指しましたが,羽生善治王将は相振飛車を選択。先手の三間飛車,後手の向飛車になりました。先手が7筋の歩交換を果たした後,後手が受けなかったので,先手は歩を垂らし,これを巡る攻防が最初の焦点に。後手がこちらに金銀を集中させて支配したのに対し,先手が薄くなった盤面右側を絡めて仕掛けを狙う展開となりました。

この局面,確かに後手玉は堅いのですが,後手からの攻撃力という面ではかなり乏しいように思います。すでにここでは後手がつまらない将棋にしてしまっているのかもしれません。
進んで第2図。

ここで先手は▲2三銀不成と捨て,△同飛に▲3一飛成と龍を作りました。銀損の攻めですから決めにいくという意図があったと思いますが,実際にこれで後手が局面をリードしているようです。この後,先手から飛車を取っての2枚飛車の攻めが厳しく,先手の勝勢といえるくらいの局面に。その後で,おそらく手順前後と思われる攻めと,ポカと思われる角打ちがあり,かなり差が詰まったのですが,逆転には至らず,先手の勝ちとなっています。
久保棋王が2勝1敗とリードを奪いました。第四局は17日と18日です。
僕が自分の部屋の鴨居に頭をぶつけて初めて救急車に乗り,その怪我が一端となって坊主にしたことはすでにお話ししました。そしてそのときから,僕には外出時の必需品というものができました。それが帽子,キャップです。坊主というのは夏は照り返しが強くてかえって暑いですし,冬は冬で髪がありませんから寒くなります。つい先日も伯父の法事があり,墓参りに行ったのですが,かなり寒くて参りました。ということで,これ以降の僕はよほど近所の外出であるとか,あるいは前述の法事のときのようなスーツや礼服など,キャップを被るのが不自然であるという場合を除いては,必ず帽子を着用することになりました。おかげで帽子だけは10以上のコレクションがあります。もっとも,帽子自体は学生の頃から被ることもありましたので,これを機に被り始めたというものではないのですが,それまではその日の気分で被ることもあればそうでないこともあったのに対して,これ以降は必ず被ることになったわけです。
そういう事情ですから,このCT検査の日も,僕は帽子を被って出掛けました。そして検査の準備のときに,身に付けているものは外すように言われましたから帽子も脱いだのですが,この脱いだ帽子を検査室のロッカーの中に忘れてしまいました。このことは,検査後に耳鼻咽喉科の待合室で待機しているときに気付いたのですが,その後,m先生による検査などが優先されましたので,結局,薬の処方などの後,会計ができるという段階になってようやく取りにいくことができました。
2階に戻り,受付で事情を話すとロッカーを見に行ってよいということでしたので,行ったのですが,ロッカーにはありません。そこで部屋にいたおそらく検査の助手と思われる女の人にまた事情を伝えると,どうやらだれかが届けておいてくれたようで,帽子は僕の手に戻りました。こうしたつまらないことに時間がかかったこともあり,この日は5時前にようやく家に戻ることができました。