スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

グランプリカップ&主旨

2010-02-17 18:48:44 | 地方競馬
 昨年の南関東クラシック戦線の主役を張ったナイキハイグレードの復帰戦となったグランプリカップ
 ナイキハイグレードがやや出負け。好発はナイトスクールでしたが1番枠のモエレラッキーが最初のコーナーワークで先頭を奪っての逃げ。ナイトスクール,マンオブパーサー,ギャンブルオンミー,クレイアートビュンと続きました。最初の800mは48秒3でこれはミドルペース。
 ナイトスクールが積極的に3コーナーでは先頭に。モエレラッキーは後退し,後ろの馬たちはついてきたものの,直線の入口ではまだかなりの差。これはセーフティーリードかと思われましたが,ゴール目前でナイトスクールの脚色が急激に鈍り,しぶとく追い上げてきたマンオブパーサーが交わして優勝。外を並んで追い込んだクレイアートビュンとギャンブルオンミーが2,3着となり,ナイトスクールは4着。
 優勝したマンオブパーサーは2006年のダービーグランプリの勝ち馬。その後は苦戦を続け,昨年から南関東転入。ようやく水にも慣れてきたか,前走のオープンで転入後の初勝利を飾っていました。年齢的に大きな上積みを見込むのは酷ですが,立ち直ってきたことは間違いなさそうで,今後の南関東重賞でも注目の存在でしょう。父はタヤスツヨシ
 鞍上は短期免許で騎乗中の岩手の菅原勲騎手。岩手の馬で南関東でも重賞は勝っていますが,南関東重賞はこれが初制覇。管理しているのは船橋の川島正行調教師で,2007年プライドキム以来,3度目のグランプリカップ制覇です。
 ナイキハイグレードは,休み明けの対古馬初戦。その上に57キロの斤量と条件はかなり不利でしたが,あるいは重賞でもと期待していた馬で,個人的にはこの敗戦は残念です。

 第二部定理四九系についても,僕はここでスピノザが主張していること,すなわち知性と意志が同一であるということ,ここでは僕はこれを単に人間の知性と人間の意志というように解し,この観点から説明していきますが,それが同一であるということについて,何らかの疑義を抱いているというものではありません。あくまでもスピノザが論理的に主張していることを,経験論的な観点から補強しようと意図しているにすぎません。
 この点では第三部定理二の考察と同様なのですが,主旨がいささか異なります。といいますのは,自分の意志によって自分の身体を運動に決定したり静止に決定したりすることが可能であるということは,とくに哲学に興味を持っているか否かに関係なく,多くの人がそのように感じているのではないかと僕は思うのです。スピノザはその感じ方が誤りであると主張し,僕はその論理的主張を経験論的に補完したわけですから,このことはとくに哲学的関心の有無とは関係がないような意義があったといえます。
 しかし,知性と意志が同一であるかどうかというようなことについては,とくに哲学的関心がない限り,あまり考えたり感じたりはしないでしょう。したがって今回の考察の対象は,より哲学的関心に傾倒しているということになります。
 ところが,一般的に哲学的な考え方においては,スピノザのように意志と知性が同一のものであると考える方がむしろ少数派であると思われます。たとえばスピノザとニーチェの対立の原因のひとつにはこのことがあると僕は考えているのです。よって,ごく一般的な意味での関心度というのは第三部定理二の経験論的考察と比較した場合には低下することが免れ得ないかと思いますが,哲学的な主旨というものは,今回の考察の方がより深くなるのではないかと思います。
コメント
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