当初から大レース6勝馬が1頭に3勝馬が1頭,残る11頭は重賞未勝利というかなり極端なメンバー構成の中,大レース6勝のフリオーソが除外となってしまった第58回日本テレビ盃。
内からピイラニハイウェイが好発も,大外から被せるようにスマートファルコンが上昇しての逃げ。追ったといえるのはカキツバタロイヤルとピイラニハイウェイの2頭。4番手にフリソ。最初の800mは47秒9のハイペースですが,スマートファルコンにしてみたらマイペースかもしれません。
3コーナーを回るとスマートファルコンがカキツバタロイヤルとの差を広げていき,そのまま後続に影も踏ませず4馬身の差をつけて逃げ切り。先に動いたカキツバタロイヤルは苦しくなって,追ってきたフリソが2着。カキツバタロイヤルが3着。
優勝したスマートファルコンは昨年11月にJBCクラシックで大レース制覇を果たすと月末の浦和記念,年末の東京大賞典,休養を挟んで今年のダイオライト記念と帝王賞まで5連勝。これで6連勝とし,重賞は実に16勝目。逃げを戦法にしてからはフリオーソにも勝てるようになっていて,仮に出てきていても最有力でしたが,除外でこのメンバーとなれば当然の優勝です。父はゴールドアリュールで兄に1999年の東京大賞典を勝ったワールドクリーク。曾祖母がアリアーン。
騎乗した武豊騎手は2006年以来の日本テレビ盃4勝目。管理している小崎憲調教師は日本テレビ盃初勝利。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/9c/673e7f4a7920b94d5e51bc13f2eead10.jpg?random=96c14a4a0c2a4a78beca65e813093e6e)
スピノザが事物の発生の意味を,無限連鎖の全体に依拠しなくても構わないと考えることができたもうひとつの理由として,第一部定理二八備考で示している事柄もあるのではないかと僕は考えています。
「神は神自身が直接的に産出した物の絶対的な最近原因であることになる」。
前にもいったように産出ということばは何かしら意志が介在するような印象を僕は受けますから,僕の好みのことばではないのですが,ここではスピノザがそのことば,ラテン語でproducereということばを用いていますので,僕もこれを使います。ただ,第一部定理三二系一にあるように,神は意志の自由によって作用するものではなく,本性の必然性によって働くものであるという点には十分に留意してください。
この文章は,僕からいわせればややもってまわったようないい方がされています。というのも第一部定理一五からして,神自身が産出したものというのは,要するに自然のうちに実在する,あるいは実在し得るすべてのものです。同じことは第一部定理一六からは演繹的に導くことができます。つまりここでいわれていることは,神はそうしたものすべての最近原因であるということです。
次に,最近原因というのが何を意味するのかということが問題になってくるでしょうが,これは一般的な哲学用語,とくにスコラ哲学の用語です。この備考の全体を一読すれば理解できますが,この最近原因というのは遠隔原因の対語として用いられています。遠隔原因というのは原因と結果との間に何らかの媒介が存在するような原因のことで,最近原因とはそうした媒介が存在しないような原因のことです。スピノザはとくにここで絶対的な最近原因といっていますが,これも哲学用語には絶対的な最近原因と自己の類において最近原因というのがあるからです。AがBに対して絶対的な最近原因であるといわれる場合には,一切の媒介が存在しないような最近原因であると考えて構いません。僕自身の考察の上ではこのことだけが理解できればそれで十分なので,この点についてはこれ以上は説明しませんが,岩波文庫版では訳注がつけられていますので,なお詳しく知りたいという場合にはそちらをお読みになってください。
内からピイラニハイウェイが好発も,大外から被せるようにスマートファルコンが上昇しての逃げ。追ったといえるのはカキツバタロイヤルとピイラニハイウェイの2頭。4番手にフリソ。最初の800mは47秒9のハイペースですが,スマートファルコンにしてみたらマイペースかもしれません。
3コーナーを回るとスマートファルコンがカキツバタロイヤルとの差を広げていき,そのまま後続に影も踏ませず4馬身の差をつけて逃げ切り。先に動いたカキツバタロイヤルは苦しくなって,追ってきたフリソが2着。カキツバタロイヤルが3着。
優勝したスマートファルコンは昨年11月にJBCクラシックで大レース制覇を果たすと月末の浦和記念,年末の東京大賞典,休養を挟んで今年のダイオライト記念と帝王賞まで5連勝。これで6連勝とし,重賞は実に16勝目。逃げを戦法にしてからはフリオーソにも勝てるようになっていて,仮に出てきていても最有力でしたが,除外でこのメンバーとなれば当然の優勝です。父はゴールドアリュールで兄に1999年の東京大賞典を勝ったワールドクリーク。曾祖母がアリアーン。
騎乗した武豊騎手は2006年以来の日本テレビ盃4勝目。管理している小崎憲調教師は日本テレビ盃初勝利。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/9c/673e7f4a7920b94d5e51bc13f2eead10.jpg?random=96c14a4a0c2a4a78beca65e813093e6e)
スピノザが事物の発生の意味を,無限連鎖の全体に依拠しなくても構わないと考えることができたもうひとつの理由として,第一部定理二八備考で示している事柄もあるのではないかと僕は考えています。
「神は神自身が直接的に産出した物の絶対的な最近原因であることになる」。
前にもいったように産出ということばは何かしら意志が介在するような印象を僕は受けますから,僕の好みのことばではないのですが,ここではスピノザがそのことば,ラテン語でproducereということばを用いていますので,僕もこれを使います。ただ,第一部定理三二系一にあるように,神は意志の自由によって作用するものではなく,本性の必然性によって働くものであるという点には十分に留意してください。
この文章は,僕からいわせればややもってまわったようないい方がされています。というのも第一部定理一五からして,神自身が産出したものというのは,要するに自然のうちに実在する,あるいは実在し得るすべてのものです。同じことは第一部定理一六からは演繹的に導くことができます。つまりここでいわれていることは,神はそうしたものすべての最近原因であるということです。
次に,最近原因というのが何を意味するのかということが問題になってくるでしょうが,これは一般的な哲学用語,とくにスコラ哲学の用語です。この備考の全体を一読すれば理解できますが,この最近原因というのは遠隔原因の対語として用いられています。遠隔原因というのは原因と結果との間に何らかの媒介が存在するような原因のことで,最近原因とはそうした媒介が存在しないような原因のことです。スピノザはとくにここで絶対的な最近原因といっていますが,これも哲学用語には絶対的な最近原因と自己の類において最近原因というのがあるからです。AがBに対して絶対的な最近原因であるといわれる場合には,一切の媒介が存在しないような最近原因であると考えて構いません。僕自身の考察の上ではこのことだけが理解できればそれで十分なので,この点についてはこれ以上は説明しませんが,岩波文庫版では訳注がつけられていますので,なお詳しく知りたいという場合にはそちらをお読みになってください。